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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-03

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住んでいる町に、とてもおいしいコーヒー屋さんがある。

おいらはコーヒーの味なんてわかんなくて、なんでもいいんだが

なぜかここのコーヒーは美味しいと思うし

とにかくマンジロウのお気に入りである。



けどうちからちょっと遠いので

車じゃないと行けないから

そんなにしょっちゅうは行ってない。

まあ、お店の人には覚えられてるけど。通ってるからね。





ある日、そことは違うカフェで、

件のおいしいコーヒー屋のロゴの入ったカップが出て来た。

ああ、これはもしかして、

あのコーヒー屋さんの豆を仕入れてるってことかな。

あのコーヒー屋さんは豆も売ってるし。


と、おいらは思った。

ごくまっとうな考え方だと思うがどうだろうか。

ほかになんか理由思いつくか?



自分が好きなお店が、周りにも認められてて

そこの豆を使ってますと、こんなふうに主張されているのは

なんだか嬉しいことじゃないか。



マンジロウに、「あのお店の豆使ってるのかな」と話しかけると

彼はひとこと。







「あの店でカップを買っただけだろう」









………………………。









その発想はなかった。









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ほら人それぞれだから。
























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マンジロウってすごいな。

体張ってるなあ、毎回。

今回も、おいら度肝抜かれました。

あれかな、おいら、この男のことちっとも愛してないんだけど

この度肝抜かれる感じが好きで一緒にいるのかもしれないね。

あきれはてる、を通り越して尊敬したくなってきたよ。





ゴウがですね。

便秘で。

元々便秘体質で、あかちゃんの時から2-3日ごとにしか出ないの。

これって便所に連れてく母としては便利なので

特に治そうとは思わないんだけど

この度、えらいことになりましてね。



幼稚園でうんちすると、他の子が覗きに来るんだって。

それでどうも、我慢しちゃったみたい。

そこから本格的な便秘になって、

夕方から家で何度もトイレに行くのに

でなくて諦める、というのを繰り返してた。



慌てて食物繊維が豊富なものを食べさせたり

水分を取らせたりしたけど、一向にでない。

考えてみれば、四日出ていない。

こういうことは初めてだったので、さすがに心配になり

翌朝すぐ小児科に電話をした。



予約が夕方にしか取れなかったので

心配ではあったけれど、

元気そうなので幼稚園に行かせた。

先生方にも便秘の話をした。

夕方に小児科に行くことも。



お昼過ぎに幼稚園から電話があったのだが

おいらの携帯が繋がらなかったので、マンジロウに連絡が行った。

お昼ご飯を食べている時にゴウ泣き出し、

今はぐったり寝ているという。

おいらはタクシーに飛び乗って迎えに行った。

普段は自転車なのだけれど、ゴウが乗れないかと思った。




ゴウは本当にぐったりしていた。

風邪をひいても走り回る子なので、こんな様子は見たことがない。

ひとまず家に連れて帰り、マンジロウに報告。

するとマンジロウは小児科に行く時間に帰ってきてくれ、

一緒に病院に行ってくれた。

たかだか便秘でえらい騒ぎである。




先生はゴウのお腹を触診して

「でっかいのあるわあ」と言い、浣腸してくれた。

「10分くらいでトイレに行きたくなるから、

かかえて連れてって」

と言われた。

我々は浣腸後のゴウにズボンもはかせず待機した。



ものの二分もせずにゴウがトイレに行きたいと言った。

なぜなんだろう、その瞬間、ゴウを抱えて走ったのは

マンジロウだった。

今まで一度もゴウをうんちに連れてったことないのに。

当然おいらが連れて行くと思ってたのに。

マンジロウは個室に飛び込んで、鍵をしめた。



なんか不安だなあ。

小児科のトイレだから、

ゴウが便器に落ちることはないだろうけど

それでも危惧しちゃうくらい、

おいらの中でマンジロウの信用度は低い。



5分ほどして声を掛けると、

マンジロウはドアを開けた。

「出た」

彼は一つのことを達成した疲れと感慨をこめた顔をしていた。

男の顔である。

その床は水浸し。

なんで?



「ゴウのおしっこ、かけられた」

マンジロウの黒いズボンも水浸し。



ゴウはいつもならちゃんとうまくするのだが

今回は猛烈な便意でおしっこを上向きにはねあげたらしい。

おいらがついていれば、常に気をつけてその角度を見ているのだが

そんなのマンジロウは知らないわけで

もろ洗礼を受けることになった。





おしっこ撒き散らして鼻歌混じりの息子。

おしっこまみれで「よかった」と笑う夫。

まあ、なんていうか。

平和だなあ、と、思うわけです。





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洗濯するのはおいらなんだよね。













夕食を作っている時、

ゴウが激しくぐずった。

どうも具合が悪いらしく、おなかが痛いと騒ぐので

マンジロウに相手をするよう指示を飛ばした。




しばらくしてマンジロウがキッチンにやってきて、

自分が調理をするからゴウのところへ行ってくれと言う。



普段ならマンジロウにお願いなどしないのだが

夕方外出していて戻りが遅れてしまい

夕食の時間に遅れているという焦りがあった。



早くゴウに白菜と鳥肉のスープを飲ませて寝かせたい。

白菜のスープはもう少し煮込むだけだが

付け合わせの中華風サラダを作りたい。

おいらはこう言った。



「レタスを五枚洗って包丁で細切りにしてくれる?」


どこにも勘違いの要素がない完璧な指示だ。


レタスの量も、洗浄も、方法も、 明確。

千切りなんて専門用語も使っていない。



おいらはゴウをなだめすかし、

落ち着いた頃合いでキッチンに戻った。


マンジロウはまだ包丁で切っていたが

こんなのは予想範囲内。

むしろ洗ってくれてるだけでいい。

マンジロウはおいらにすぐ気づき

大変疲れたという様子で場所を即譲ってきた。





まな板には、なぜなんだろう。





白菜の、細切り。





呆然とするおいら。



やったった感が溢れるマンジロウ。






さすがの。


さすがの事なかれ主義のおいらも、言った。







「レタスちゃうやん」






マンジロウは、近くにあったレタスに手を伸ばし

そのレースのようなふわふわの葉に触れて

「あ」

と言った。





おいらが思ったのは

どうして、

どうして何度も何度も予想を裏切りられているのに

まだこの男に期待するのだろうか、という

おいら自身への疑問だった。





おいら、ちょっと頭悪いんちゃうか?




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マンジロウがムカつくことすると更新が早まる。

























ゴウは4歳。多分ゴウの人生で最もサンタを愛している時期だ。

サンタは望むものなんでもくれる。

ヒーローみたいな存在。


ゴウはなかなかサンタにお願いするおもちゃを決められなかった。

ハイパーレスキューがいいな、トーマスがいいな、カーズがいいな。

どれかひとつ、とおいらが言ったから、悩みは更に深まった。


最終的にゴウが決めたのは、カーズいっぱい、だった。

カーズというのは顔のついた車のディズニー映画で、

そのミニカーがいっぱい欲しいという。





金かかるな。チッ。




しかしゴウは健気なまでに、

サンタにゴマをすりつづけた。

おいらが友人に配るクリスマスカードに丁寧に絵を描いたし

お風呂で髪も洗ったし

近所の年下の子にも大変優しかった。


だからおいらはカーズの車9台と

それを収納する大きなトラックを買った。

マンジロウにもそれを伝えた。

これだけで大概ムカつく金が飛んで行ったが

ゴウの喜ぶ顔が見たい典型的なダメ親は満足だったのだ。



マンジロウはクリスマス前から出張が続き

あまり会話ができていない状態だった。

けれどサンタプレゼントはおいらが用意しているので

特に心配はしていなかった。



サンタがやってくる正しい日にちはいつなのか知らないが

24日の夜にセットして25日の朝にゴウが見つけるようにしよう、

おいらはそう決めていた。


マンジロウは23日の夜、

夜中1時くらいに帰ってきた。

出張戻りでそのまま出社し

たまっていた仕事を片付けて遅かったらしい。

いつ帰ってくるという連絡もないので

おいらはとっくに眠っていた。




24日の朝、ゴウのまくらもとに大きな包みがあった。


ゴウの目がキラキラと輝く。

「これは? ゴウにくれたの?」

寝起きで頭が動いてないおいらは曖昧に頷いた。

おいらが用意したサンタおもちゃとは形が違う。

いやな予感がした。



ゴウの嬌声を聞きつけてマンジロウもやってくる。

にやにやしながら

「サンタさんが来たんだ、ゴウはいい子だから!」

と、のたまう。






いやな予感がピーク。










ゴウは喜び勇んで包みを開けた。

興奮がおさまらず、ビリビリとちぎられていく包装紙。

そこからでてきたのは……







消防車のレゴ。






この瞬間おいらの頭の血管が数本プチっといった。




レゴの消防車、持ってるし。



しかもこれ、高いやつだよね、40ユーロするやつだよね。

消防車本体じゃなくってつまんねー建物のせいで高いやつだよね。




しかしこの時本当にやばかったのはおいらではなく、ゴウだった。







プレゼントをもらったら、いつも大喜びするゴウが

 突然フリーズ。

そしておそるおそる、開口一番こう言った。





「これ、ゴウのプレゼント?」









母は胸が痛かった!



ゴウはサンタさんがプレゼントを間違えたか

このレゴは母か父宛のもので

自分へのカーズのプレゼントは別にあるのではないか、

そんな期待を胸にそうきいたのだ。


なんと言おう、とまどいながらおいらが口をひらくより早く

まったく空気が読めない男は言った。


















「そうだよ、ゴウへのプレゼントだよ!」

















最後の望みを絶たれ、

虚ろな目でふらふらと立ち上がるゴウ。

レゴには見向きもせず、

涙目になってる。


おいらにはわかる。

ゴウはこう考えてる。

いい子じゃなかったから

僕は欲しいものがもらえなかった。

僕はいい子じゃないんだ。

だからカーズがもらえないんだ。

あんなに何回も、街でサンタさんの人形を見つけるたび

声に出してお願いしたのに

サンタさんは僕にプレゼントをくれなかった。




ただならぬゴウの様子に驚くマンジロウ。

「どうしたんだゴウ?」





どーしたはてめーだ!

なんでちゃんと説明したのに勝手におもちゃ買ってきて

おいらに一言もなく贈っちゃうんだよ!




「頼んでたのと違うから、びっくりしちゃったかな?」

とおいらが言うと、ゴウは悲しそうに頷いた。

今にも泣き出しそうだ。




自分のしでかしたことに気づいたマンジロウは

あわてふためき、

しまいにはこう言った。









「実は! これはサンタさんじゃなくってお父さんからでした!」







ほんまになあ。

なんでもありやな自分。

4才いくらいまでやで、そんなんでごまかせんの。









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翌日無事カーズをもらってゴウは嬉しそうでした。













マンジロウがいかに使えない男かというのは

何度も書いておりますが

例えばこちら →使えない男


やっぱり、この状態で信じてしまうおいらも

なんか人間的にやばいんじゃないかと思う今日この頃。




マンジロウがヘルシンキに出張だったんです。

フィンランドですわ。

おいらiittala好きなんですよ。

(ザクっと言うと、食器のブランドです)


安いのかしら~

やっぱ地元だと。



マンジロウに、買ってきて、と言おうとして

やはり悩みました。

挽肉を買って来いといったら

すねの骨付き肉を買ってくる男に

そんな高度なお土産が買えるだろうか。




マンジロウは最近、百貨店で

iittalaの保存用ガラス器を買ってきました。

40ユーロとか言ってたっけ。

結構お高いよね。

だって百貨店で割引なしだもの。

おいらからしたら、めっちゃ馬鹿げた買い物だけど。

まあ、彼が欲しかったんなら、仕方ない。



しかしこれから考えるに、自分で買ってきたんだから

ブランドも値ごろ感もわかってるわけですよ。

おいらが好きなiittalaは絵付けがしてあるもので、

それは趣味がどうしてもあるわけで、

どうせ失敗するだろうから、


「見たことないiittalaのガラス製品が安く売ってたら、買ってきて」


と言ったわけです。



ポイントは、はい、どこでしょう。

そうですね、

「安かったら」 です。



でもね、マンジロウですからね。

地元のお安めの食器屋に目が向くはずがない。

購入場所は百貨店か、空港か、ホテル。

安いわけないんですよ。



それでも。

関税がかからなければ安いんじゃないかとか。

消費税分、むしろ空港のほうが安いかもとか。

こちらでは見かけない、素敵なものがあるかもとか。

誘惑に負けた馬鹿なおいら。



どうしてなんだろう。

どうして期待するんだろう。

これだけ裏切られても

人を信じることができるって

おいらあまりにも神経図太くないか?





ええ、そうです、

マンジロウのおつかい、大失敗。




まあね、ちょっとは勘づいていたんですけどね。

しっかり釘さしたよね、「安い」か「珍しい」か。

ふたつ揃っていれば文句なし。

どっちか一つクリアしてれば万々歳。

でももし、二つともクリアしなかったら?

けど、そんなこと、ありえないよね?






出張から帰るなり、

彼がビニル袋から取り出しながら言いました。



「安くなかったから、ふたつだけにした」






取り出されたのは、

既に我が家にある、前にマンジロウが買ってきた

ガラス製の保存容器。




目がテンどころか、

もう失われてしまいました。


見たくない。

こんなもの見たくない。

なにこれ虐待?

DV?




安くないのに

必要ない保存容器がプラス2個。

一体なにに使えと?

(おいらは保存容器を必要分持ってます)



安かったのなら、

誰かにあげることもできるのに

1個40ユーロが2個追加。

無駄金80ユーロ。

悔しくて献上できません。



ねえ、なんで?

なんで安くもなかったのに

同じものを

しかも2個も買ってきたの?




いつもおいらの予想の斜め上を行くマンジロウ。

どうかどうか、ゴウだけは普通に育ってくれますように。

こんなんが家に二人もいたら

おいら家出します。








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裏切られるために頼んでるみたいだわ、これってM?







プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

☆☆★★☆☆☆☆☆☆

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著作権はあいざぁにありますので、勝手な引用は禁止です。勝手なリライトはおいら泣いちゃうのでやめてください。書き直して酷い文にされることほどツライことはないです。


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