貧富の差が激しい国にはよくあることだが、
お手伝いさんがどの家にも存在している。
うちの家にもお手伝いさん用の部屋があるんだが
どう考えても人間が住む部屋じゃない。
一畳半ですよ。
エアコンもなしですよ。
寝ることはできても、荷物とかどこ置くの?
ほんでまあ、うちはお手伝いさんを雇うつもりはないんだけどね。
住居を探す時、いろいろ物件をみてまわったが、
どこもそれなりに高級住宅のはずなのに
エレベーターで乗り合わせる人がみんな、
銭湯帰りのおばちゃんばっか。
洗面器にシャンプー入れて小脇にかかえてるのが
ピッタリの服装なんですよ。
なぜだ、なぜなんだ、と思っていたが
住み出してわかった。
銭湯帰りはみんな、お手伝いさん。
なぜかみんな、見事に同じ服装。
ダボっとしたズボンにTシャツ、そしてビーサン。
奥様方は、日本のバブル期を彷彿とさせる、
ちょっと痛い感じの高級服をお召しだ。
子供の送り迎えとか、公園で遊ばせるのは
お手伝いさんの仕事なので、
おいらがゆくところ、基本銭湯帰り風情なわけです。
でもね。ふと、気づいた。
おいらも、お手伝いさんルックだわ。
だって暑い国だもの! 薄いズボンにTシャツでいいじゃん!
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