汗ばむほどの暖かい日に、近所の公園に行った。
何度か見かけたことのある、イスラム圏系の姉弟が遊んでた。
いつもと違うのは、
お姉ちゃんが足元まで黒い布を、頭からすっぽりかぶっていたことだ。
彼女は10歳前後、
もっと年上なのかもしれないし、
もっと年下なのかもしれない。
細身の、元気のいい女の子だ。
大股で走り回り、遊具にもよじ登る。
こんな暑い日に、
あんな真っ黒の布を着て、
そんなに走り回って。
きっと彼女は汗だくだろう。
それでも走り回って、弟とはしゃいでいる。
宗教ってなんだろう、って思った。
おいらはどこかの国の風習にも宗教にも口を出す気はない。
なのに、悲しくなった。
子供は大人になっていくから、
黒い布がなくても、いつかは走り回らなくなる。
それでもその子が走りたい時は
せめて風を感じる服を着せてあげたいと
願ってしまうのは、きっと余計なお節介だ。
わかってるけど。
わかってるけど。
わかってても、思う。
もう少しだけ、半袖でいさせてあげたい、って。
宗教ってほんと受け入れるの難しい。
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