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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-04

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弟が結婚することになった。




おいらの弟は、よくできた子で

京大院卒後、大手シンクタンクに入社、

自らの被災経験から、都市計画に関わり

行政と共にプロジェクトを進め

災害が起こるたびに、必要なシステムを構築している。

例えば義援金の配布構造であったり

必要なところにボランティアを派遣するシステムだったり。


震災関係だけでなく、

国家行政に関わるようなプロジェクトを抱え

日本中を飛び回り、

睡眠時間の確保さえ難しい状況で

癌を患う祖母に最低でも2ヶ月に一度は顔を見せにくるという

おいらが言うのもなんだが

本当によくできた子なのだ。

もちろん高給取りで、

ゴウにも高いおもちゃを買ってくれる。


背も高く、顔も良く、派手な性格でもない。

こんな男を射止めるのは、どんな女性だろうかと

思っていたら。

いやまあびっくり、

芦屋の医者家系の超お嬢様だった。




えええ? そこ?

っておいら思っちゃった。

だって、そこは行かなくて良くない?

そこは家柄もよく、あんまし働かなくてもいいおぼっちゃまとか

医者男子とかに任せておくべきじゃない?

あんたは、同じくばりばり仕事して

一緒に志高く生きていく女性がいいんじゃないの?

と、姉なんかは夢想しておりましたが。

お嬢様なんだよねえ、選んだのは。




実はもう2-3年付き合ってて

おいらも帰国する度に逢わされていたので

結婚するのかなあとは思ってたんだけども。



しかも出会いは、弟が学生時代バイトしてた、

予備校の現役生コースの女の子。



彼女が弟に恋したらしいのだが

その時は弟に恋人がいて、

なんだかんだで、就職後に再会して

お付き合いすることになったらしい。

合コンとかじゃないんだね、さすがお嬢様。




このお嬢様、家庭環境が少々複雑で

お母様が一切炊事をなさらない。

ご飯は外食かお惣菜なんだそうだ。


弟から初めて聞いた彼女の話は

「新しい彼女に初めてごはんを作ってもらったら

ケチャップをお湯にとかして

はい、トマトスープって言われたんだ。

ギャグかと思ったら、

彼女はそれを飲んで

おいしい、ってにっこり笑ったから

ああ、これは…と思ってさー」

というものだった。



弟は自分で料理をする。

手作りの料理、というものを非常に重視してる。

だから、この彼女とは長続きしないだろうな、と

思っていたのだ。

弟は料理が好きで堪らないというわけではないので

家事の分担として料理をすることはできても

全て担うことは難しいだろう(勤務時間からも)。

結婚相手は、

ある程度、炊事を含む家事ができないと、難しい。




そもそも手料理を食べたことがない上に

味覚音痴の女の子って

お嬢様と呼べるのかしら。

お嬢様という人種に含まれるべき

大切な要素が抜け落ちてないか?


と、おいらは思っていたのだが

やはりお嬢様というのはすごい。

本当にすごい。



弟に「それは料理ではない」と指摘され、

すぐさま料理教室に通い、

どんどん上達していった。


弟を追って、大学卒業後は東京に就職。

そのタイミングで親に紹介。

けれど同棲はせず、

近所恋愛をしながら、

弟に頻繁にお弁当を作り続けた。



忙しくてなかなかゆっくり会えないが、

弟は、お弁当を食べるたび、

彼女の料理の上達と自分への愛情を噛み締め

今回の結婚に至ったわけである。




ポイントはここだ。

料理ができなかった子が

自分のために、料理ができるようになった。

指摘されて腐ることもなく

地道に努力を続けてくれた。

しかも献身的に。

ここにお嬢様っぽい素直さを見るのは

おいらだけだろうか?







そっかー、こういうのが男を射止めるんだ。

おいら、間違えてた。

おいしいご飯作ってりゃいいと思ってた。

その上がいるんだね、

最初は下手でも、自分のために努力した結果のご飯には

かなわないんだ。

そっかーだからおいら、たいした男を捕まえられなかったんだ。


あー残念。

それがわかってりゃ、もっと違った人生だったかも。




あ、ちなみに

ケチャップスープは彼女が22歳の時だそうです。

30歳後半じゃあ、もうおいら使えない技だわ。



あと、お嬢様はスカートしかお履きになりませんことよ。

いつ逢っても膝丈スカート。

ズボンは滅多にお召にならないとか。

和泉元彌氏のお母様もおっしゃってました、

女はズボンを履いたら終わりだと。

体の捌き方に品がなくなるんですって。

年に1回くらいしかスカート履かないおいらには

関係ない世界ですなあ。




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お嬢様と呼ばれる家庭に憧れてたが、それはそれで大変みたい。










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とっくにドイツに戻ってるあいざぁです、こんちは。

夏ですな、ドイツ。

もう今年は騙されない。

これが夏だ。

これ以降に夏はもう来ない。




日本を発つ前に、通販でUVカットジャケットを買った。


おいらは説明をろくに読んでなかったので、

届いて「ほおお」と思った。

手の甲も覆えるように、親指を通す穴が

ジャケットの袖口にあいている。



親指を穴に通してみる。



指が引っ張られて、痛い。





そうなんである。

おいらは、腕が長い。

異様に長い。


ボーリングをすると、友人に「きもい」とよく言われた。


足が長ければ賞賛されるが

腕が長くても、大したメリットはない。

それどころか、

ジャケットやセーターの袖が足りないことが多く

比較的長めのフランスブランドの服を買わなくてはならず

えらく金がかかってしまう。



ヨーロッパで暮らしてみると

日本で買うより、袖の長い服が多い。

まあ、おいらより背の高い女性がごろごろしてるもんね。

だから忘れかけていたけれど

このUVジャケットでそのことを思い出した。



という話を妹にした。



「そうだね、ちい姉はめちゃ手長いもんね」

それから、ふと思い出したように

「ゴウも、腕長いね」

といった。



それは考えたこともなかった。


けれど、確かに、

大き目のサイズを着せても

袖で苦労することはあまりない。

ああそうか、そんなところでおいらに似てるのか。



「いわれてみれば、ゴウも長いのかな」

というと、

妹はこういった。





「めっちゃ長いよ!

今回来た時、ナウシカの巨人兵 かと思ったわ!」






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いうに事欠いて、それか?













覚えておられますか?

姉のお姑さんの、ハナコさん。

→覚えてない人はこちらからどうぞ。


母親が退院し、ちょっと余裕できたので (見舞いがなくなったから)

ハナコさんのお見舞いにいってきました。




ハナコさんはアルツハイマーで、グループホームで暮らしてる。

とってもかわいいおばあちゃんで、

おいらは大好きなんだけど、

久々に逢うと、びっくりするくらい症状が進んでいて

いたたまれない気持ちになる。



それでも、

逢わずにいるよりも

逢って悲しくなるほうがいいような気がして

おいらはゴウをつれて逢いに行った。



ハナコさんはおいらのこともゴウのこともわからなくて

ただニコニコしていた。

前よりもずいぶん太った。

細い人だったから、まるで別人に見えた。

おしゃれで素敵なおばあちゃまだったのに

とても老け込んでいた。



ゴウが誰かはわからず、

名前も最後まで覚えられなかったけれど

それでもゴウをみるとうれしそうだった。

かわいいと、何度も言ってくれた。




ちょっとしたハプニングもあった。


ゴウのおやつのクッキーを

「おいしそうねえ」とひとつつまみ、

おいしかったのか


ゴウから取り上げてむさぼり食い


ゴウを泣かせてしまったが

ゴウもアルツ並みにすぐに忘れ、

またハナコさんの周りをうろちょろした。




ハナコさんはニコニコしたまま

そっとスリッパを脱いだ。

なんだろう、暑いのかな? とぼんやり見てたら

ハナコさんはニコニコしつつ

手に持ったコーヒーカップをそっと近づけ


スリッパに全部注ぎ込んだ。



残念ながらおおぶりなコーヒーカップには

たっぷりコーヒーが入っており、

それは床に大きく広がって

ゴウもハナコさんも靴下を濡らした。


ハナコさんは足を鷹揚に持ち上げ

「まあ」

と言った。




これまでにも、「アルツハイマーとはこういう病気なのか」

と何度も思い知ったのに

また今回も思い知らされた。



おいらはやっぱりこの人が好きだなあと思った。

おいらはこの人のことを深くは知らない。

だから、「この人がこんなふうになるなんて」と悲しまないで済む。

ずるい立ち位置だけど、

それでも時々逢わせてもらおう。

だって好きなんだもん。



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最近おいらも物忘れが激しいです。














家政婦のミタ、でしたっけ、ちょっと前の人気ドラマ。

おいら見てないんで、なんともわかりませんが

こっちも負けてないよ。


我が家の一日三食、じいちゃんばあちゃん家の三食、

掃除に洗濯2件分、薬の管理と壊れた家電の買い替え調査、

おまけにお見舞い+入院分の洗濯

複雑な家族の嗜好品の買出し

 (ばあちゃんは無糖ヨーグルト、じいちゃんはドリンクタイプ、父は加糖で妹はチチヤス)

お弁当も作るしね。

おまけに子育て。

その上、店番。

シンデレラもびっくりの働きっぷり。

いつも笑顔でばあちゃんの長い話もしっかり聞く。


それはあいざぁ!

家政婦のあいざぁ!


なんでこんなことになったかというと、

母親が緊急手術しちゃったんだよね~


びっくりだよもう。

なんで母親が倒れるんだか。

命には関わらない病気だったので、まあ一安心。

でもおいらには過酷な日々。


つーか、びっくりなのは

おいらが家事をやる、と言ったら

本気でその他家族がいつもと同じ家事を期待してるところ。

多少はこっちが楽になるように、気を遣え。

ヨーグルトは一種類で揃えろよ。



もう無理、と一時保育というのを申請したら

さすがに即OKがでまして、

ゴウはご機嫌で通ってます。



保育園とか、泣くと思ってたのにな。

保育園出る時に「もっといたい」って泣くんだもん。

ママ悲しい。

そんなにおうちはつまらないかい。



食事の前の手洗いを嫌い、

着替えを嫌がって走り回るゴウが、

保育園では

「ものすごくしっかり生活習慣が身についてます!」と

絶賛されるのはなぜなんだろう。

家でも身についていてほしい。


ゴウはどうも、外面がいい。

あまりなじんでないお友達のおうちでも、お上品な振る舞い。。

これって2歳では問題じゃないかしら。

なんかの抑圧のあらわれなんじゃないかしら。





しかしおいらは家政婦の才能があるんだなあ。知らなかった。

なぜか以前より綺麗になってる我が実家。

すばらしいじゃないか自画自賛。



はっきりいって、ドイツでの生活よりよっぽどひどいけど

離れて暮らしてるおいらが

親孝行できる稀有な機会がいただけたことを

感謝しようと思う日々。



寺川綾さんの「4年間かけてこの一瞬を待っていた」という言葉に

感動した今日。

給料もらいたい、なんて言わず、がんばるのだ。






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ばあちゃんの癌を時々忘れちゃう忙しさ。















妹が、職場の先輩に聞かれたらしい。


「おねえちゃんが、格式のあるおうちに嫁入りして、

しかも海外生活で、

超玉の輿でしょ。

その上、あかちゃんもできて、

女として成功って感じだよね。

なんか、焦らない?」



なるほど、負け犬勝ち組発想ですね。


妹はしばらく考えた。


「確かにちい姉はいいとこに嫁に行ったと思うけど、

でも貧乏なときと全然変わんないすよ。

相変わらずブランド物持ってないし

お気に入りの服を長く着てるし

やれ何が高いだの、値段の文句ばっか言うし、

結婚はしたけど、それで何が変わったってのはないなあ。

だから羨ましいとか、嫉妬とか、焦りとか

全然ないっす




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はっきりいって、おいらは勝ち組ではない。どっちかというと負けぎみ。
プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

☆☆★★☆☆☆☆☆☆

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ご報告いただかなくても大丈夫ですが「貼りました」と連絡もらえれば、遊びに行かせてもらいます。

著作権はあいざぁにありますので、勝手な引用は禁止です。勝手なリライトはおいら泣いちゃうのでやめてください。書き直して酷い文にされることほどツライことはないです。


★★☆☆☆☆☆★★

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