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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2018-12

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小学1年生になった時、同じクラスのなおこちゃんと友達になった。

家が近かったので、いつも一緒に登下校した。

なおこちゃんはとても静かな子で、

勉強ができるわけでも、運動ができるわけでもなく

ただひたすらに穏やかで、はかなげだった。



長い黒髪を、美しく編み込んでいたなおこちゃん。

おいらは、生まれながらにがさつだったので

なおこちゃんのたおやかさは、いつも憧れだった。




ある日、終わりの会で、なおこちゃんはトイレが間に合わず

教室でおしっこを漏らしてしまった。



おいらは汚いと思わなかった。

なおこちゃんが、かわいそうでしかたなかった。





おいらはおもらしのことを、誰にも話さなかった。

なおこちゃんを守りたかったというのもあるが

それより「こういうことって、あるよね」と思っていた。

小学1年生にとって、

おもらしやおねしょというのは、

さほど遠い記憶ではない。




おいらはなおこちゃんとずっと一緒に登下校したが

なおこちゃんにおもしろみを感じなくなっていった。

4年生の時に、違う子と一緒に学校へいくことにした。

彼女はとてもおもしろかった。

なおこちゃんのように、あいまいな頷きや、

オチのない話をすることがなかった。

登下校に、なおこちゃんを誘わなかった。

それだけで、おいらたちは絆がすっぱり切れたように

まったく遊ばなくなってしまった。




なおこちゃんとは、同じ中学に進んだが、

顔をあわせれば親しげに話すことはあっても

特別な打ち明け話をすることはなかった。




もし、彼女と親しいままでいたとしても、

なにかを告白するようなことは、なかった気がする。

彼女のあいづちはいつも曖昧で

告白に際してこちら側がもつ興奮を打ち消してしまうのだった。

おいらは誰が好きだとか、誰が誰を好きだとか、

誰が誰をいじめているだとか、そういう類の話において。




いつだったか、なおこちゃんとぎすぎすしたことがある。

たしか小学生だった。

一緒の登下校をやめた余波だったのだろうか。

コウモリみたいな女の子が

なおこちゃんがおいらの悪口を言っていると告げてきた。

おいらは、咄嗟に、「おいらはなおこちゃんの弱味を知ってる」と思った。

そしてコウモリちゃんに、

なおこちゃんが昔おもらししたことを、ばらした。




今から思うと、あほらしい話である。

6歳のこどもの失敗を、弱味と思う発想がわからない。

しかしおいらは、「してやったり」と思ったわけだ。

うん、そう、昔から性格が悪かった。



しかしコウモリちゃんは、意外なことを言った。

「それ、なおこちゃんは、あいざぁがおもらししたって、言ってたよ」

わけがわからなかった。

一瞬、こんなゲスな話をするおいらに腹を立てたコウモリちゃんが

機転をきかした返事をしたのかと思ったが

コウモリちゃんはあまり機転がきくタイプではなかった。




おいらは、「ほう」と思った。

とてもいろいろな事を思った。

「おいらがおもらししたって広まったら困るな」とか

「なおこちゃん、おもらしのこと、覚えてたんだ」とか

「なおこちゃん、ずっと気にしてたんだ」とか

「おいらがいいふらすのが怖くて、予防線をはったんだ」とか

「いやマジで記憶のすり替えが起こって、

本気でおいらがやったと思ってたらどうしよう」とか

考えた。

でも、なおこちゃんを非難する気持ちは起こらなかった。

おもらしのことを人に言ったおいらが悪いのだと

それくらいはわかった。

怖いんだろうな、なおこちゃん。

おいらはなおこちゃんを裏切ってしまった気がした。

おいらはコウモリちゃんに

「いや、おいらはしてないよ」とはいったが、

それ以外、もう誰にもおもらしの話はしなかった。



あの時、自分の中で、

なおこちゃんに対する気持ちが、

すとんと、ある形の中にはまった気がする。

うまく言えないが、「殿堂入り」みたいな。

他の子とは別、みたいな。

なおこちゃんとおいらは、別になんの山場もなく

また前の通りの、平穏な関係に戻った。

好きだけど、特別好きってわけではない、という程度の。

殿堂入りだけど、

しょっちゅうその額入り写真を見るわけではない、という程度の。




しかしおいらたちは、小学校に入って初めての友人だった。

本人よりも、母親にとって、それは重要な事実だった。

おいらたちの母親は、今になっても親しく情報交換をしている。



その縁で、今回の日本帰国時に、なおこちゃんに逢った。

久々に、そう、15年ぶりくらいに逢うなおこちゃんは、

テレビの画面表示を間違えたのかと思うくらい横長で

美しかった黒髪も手入れされておらず

古臭いメガネをかけていた。




はっきり言って、びびった。

美少女とはいわずとも、あの少し物憂げな、大人びた彼女が

すっかり育児疲れした様相。

なんと3人の子持ちだ。

でも、なおこちゃんには、昔にはなかったはつらつさがあった。

よく笑い、おばちゃんのとんちんかんな話に、

大きな舌打ちまでした。

小学校時代の同級生の情報に詳しく

誰が離婚して、誰がどこで働いていて、誰がうつ病か、

丁寧に教えてくれた。




それがめちゃくちゃおもしろかった。

内容も興味深いが、

彼女の話術が巧みだった。

そこにいるのは、電車で乗り合わせたら飴玉をくれるような、

由緒正しい大阪のおばちゃんだった。




関西の人間なら、誰でも疑問に思う。

「大阪のおばちゃんって、どこから発生するんだろう?」と。

大阪のおばちゃんと呼ばれる人種は、

あまりにも個性的で、常識からかけ離れており

(普通に虎のリアル絵のTシャツを着てたりする)

そしてめちゃくちゃ面白い。

しかし周囲を見渡しても、自分の友達の中に、

将来大阪のおばちゃんになりそうな子はいないのだ。

素質がある子はいても、

そこからどうすれば、あの域まで達するのか、想像できない。




ところがここに、

素質なんて片鱗もなかった大阪のおばちゃんがいる。

最初は、なおこちゃんの表面的な変化(体重増加とか容貌とか)に

圧倒されたというよりガッカリしたおいらだったが

そのおもしろさたるや、もう病みつきである。

聞いてもないのに、どの先生がどんな不祥事を起こしたか

事細かに教えてくれる。

ああ、どうしておいらは、

彼女とずっと友達でいなかったのだろう。

大阪のおばちゃんが生み出される瞬間を

見逃してしまったなんて。

悔やみきれない。





はつらつと噂話をする彼女は

とてもすてきだった。

昔のなおこちゃんもすてきだったけれど。

おいらは今回なおこちゃんに「セレブやな!」と言われ続けたが

やはり昔とは随分違って見えてるのかもしれない。

願わくば「めっちゃおもろなったなあ」と思われていたいものである。









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今日、ゴウに駐車場でおもらしされ、この話を書きました。






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前の記事に沢山の人がコメントくれました。
本当にありがとう。

思い出すとまだ泣けてくるので、
ちょっとブログも見ないようにしていて、
公開が遅くなってごめんね。

初めてコメントくれた人も、
親身なアドバイスくれた人も、
誰にもちゃんとお返事したいのだけれど、
やっぱり泣けてきちゃうので、
すみませんが、公開だけで。

非公開希望の人も多くて、
自分の経験も交えたアドバイス、ほんと身にしみてます。

心から感謝を。



実は、スリの翌日、
おいら、ちゃんとマンジロウと話し合ったのね。


「マンジロウが自分に厳しい人だってわかってる。
だから、身内のおいらに厳しいのも、理解してる。

でも、自分がミスをした時に
責め立てられることに、おいらは耐えられない。

パートナーには、そういう時、
ただ「大丈夫だよ」って言って欲しいし
そういう人でないと、おいらはやっていけない」

と正直な気持ちを打ち明けたんだよねー。



マンジロウはね、

「俺は、自分の感情を押し殺して
表面上だけ取り繕ったことは言えない。

感じたことはそのまま言いたい」

と、はっきり言いました。


つまり、おいらを責めた言葉は、
彼の本心だったわけで。

そのほかにもね、「情けない」とか言われたしね。

「あいざぁが傷つくとわかっていても、
言ってしまう」

と、改善の余地がないことも宣告され、
なんかもうねえ、どうしようかなあ、って感じ。


おいらは陰湿な人間だから、
「じゃあ、マンジロウがミスしたとき、
同じように責めたててやる」

って思ったんだけどさ。


ちょうど先日、マンジロウがね、
新婚旅行で買った大切なキャンドルホルダーを
割ってしまったの、粉々に。


これってめっちゃチャンス!

「何考えてんの?
なんでうっかり割ったりするの?
大切なものじゃなかったっけ?
あーあ、がっかり」
くらい言ってやりたかったんだけど、

そういう言葉は、出なかった。


そういうの、できないもんだね。
わざとじゃないミスを責めるなんてさ、
できないよ、やっぱり。

ムダなことだし、
ショック受けてる人を追い立てるのは
おいらの美意識が邪魔してできない。


「また買いに行こうね」

っておいらは言った。

めっちゃイイヤツじゃん、おいら。
って自分で思った。

でもきっとマンジロウは、
おいらがまた次になにかミスしたら、
責め立てるんだろうな。

その時は、本当に切れると思う。



みなさんがアドバイスで書いてくれたように、
この件について話し合って、
折り合いをつけていかなくちゃいけないんだと思う。

けどなんかもう、おいらは触れたくない感じ。

だって分かり合えないんだもん。

マンジロウは自分の感情を大切にし、
おいらは相手の感情を大切にする。

どちらが間違ってるということではなく、
「緊急事態のときはおいらの感情を大切にして」
という申し入れが却下されたわけだから
もう進みようがないのだ。


ドイツに帰ってきてからは
何事もなかったような日常が続いてる。

マンジロウがくれた花束は
日に日に弱っていってる。

大きくて豪華な花束だ。
白いばらが、まずしおれ始めた。
おいらはそれを黙って見てる。
それだけの日々。


どうなっていくんだろう、とも思うし
このまま目をつぶって生きていく気もするし
おいらにはよくわからない。

とりあえず、この月末、日本に帰って
気持ちをリセットしよう。


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あかんぼうは元気です。
初恋の人からあいざぁさんへお手紙が届きました。


 





あいざぁ、元気?
今でも玉の輿に乗る夢を追いかけていますか?
「私は勝ち組になる」って毎日言っていたあいざぁをなつかしく思います。



あいざぁが「もっと私に興味を持ってくれる人と付き合う」と
言い捨てて別れたあの日から、もう18年が経ったんだね。
月日が流れるのは早いものです。



あ、そうそう、手紙を書いたのには特に理由はないんだ。
ただ部屋の掃除をしていたらあいざぁからの昔の手紙が出てきたから、
なつかしくなって。びっくりさせたかな。


今あのころの付き合いをあらためて考えてみると、
ひどい恋愛をしていたなぁと思います。

基本的にモテたし人気者だったあいざぁに対し、
おれは地味で日陰の 存在だったから、いつもジトジトして
迷惑をかけていましたね。

おれに「堂々としてよ。いいところもたくさんあるんだから」と
勇気付けながら、だんだんと距 離を置いていったあいざぁが
今でも忘れられません。



そういえば、あいざぁにとって、おれが初恋の相手だったのかな?

いきなり付き合った瞬間に「付き合ったらHしなきゃいけないの?不安なんだけど」
と言われ、返答に困ったのを覚えています。

考えていることがそっち方面ばかりなのは、今も変わっていないのでしょうか?



付き合い始めのころは、勢い余って、
あいざぁが「いつか結婚してもいいけど」とか言っていましたね。

言い方は素直ではなかったけれど、その気持ちは嬉しく思ったものです。
後先考えずにそういうことが言えてしまうところもあいざぁらしいですね。



総括して言えば、おれはあいざぁと付き合えてよかったと思っています。
振り回されたけど、そのおかげで忍耐力もついたし、
言いたいことを封じ込める技も身に付きました。



いろいろ書いたけど、おれはそんなあいざぁのことが好きでした。
これからもあいざぁらしさを失わないよう、
あと、そろそろ顔だけで男を選ぶのはやめて(笑)、誰かと幸せになってください。


またいつか会いましょう。では。


P.S. おれと付き合った過去をみんなに隠しているって本当ですか?


**********************************


ウィーン話はまだまだ続くんだけど、
めちゃ面白いサイトを見つけてしまったので。

http://letter.hanihoh.com/



↑これであなたにも初恋の人から手紙が届きます。

なにげに当たってて(そっち方面とか)びっくり。

玉の輿は追いかけたことないけども。



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小腹がすいたのでポテチ食べようと思ったら、ない! マンジロウの仕業だ~!
☆なれそめ1~4を先に読んでね☆


すぐに体に触ろうとする男はキライなんだが
(くどいけど、おいらが惚れてる場合は別だよ)
ここまで接触がないと、それなりに不安になる。


本当は男が好きなんじゃないか? とか
変な性癖があるんじゃないか? とか
勘ぐっちゃうわけだ。


なによりおいらにとって重要だったのは、
「おいらはこの男とヤれるんだろうか?」ってことだった。


好きで好きで仕方ない人となら、何も問題はない。
でも一方的に告白された場合、
「彼とキスするのか…できるかな?」
って大きな基準だと思う。


したい!っていう欲求が自分にないから、
そういう場面を受け入れられるのか、自信が持てない。
生理的に受けつけるかどうか、
前もって考えて分かる場合もあるし、
その場にならないと分からない場合もある。

マンジロウとは、後者の関係だった。
なんか常に淡白で、サラリとしすぎてて、
そういう想像ができないんである。


ある日、マンジロウのマンションでおいらが料理を作って、
やはりそのまま何事も起こらず、帰宅しようとしたら、
玄関で、マンジロウが
エイヤッて感じでおいらを抱きしめた。


中学生か?っていうような不器用さで、
ムードもへったくれもないんだけど、
それが反対にある種のムードに感じられ、
「あ、この人のこと、生理的にはキライではない」

と納得できた。


うーむ、なんとロマンチックからかけはなれてるのだろうか。
書いてて悲しくなるな。


でもおいらには大切な問題だった。
だって一生、一緒に暮すんだもん。
触れてほしくない相手とは暮せない。

そりゃあ、触れてほしくてたまんない男と暮せたら一番いいが、
イヤでさえなければ、
これから仲良くなれる可能性だって、あるわけじゃない?


結局その日は抱擁だけだったのだが、
おいらとしては、非常に安心できた一日だった。


これはマンジロウとの関係のなかで、一つの山場だった。
お互いに、この初めての接触で、
気持ちが少し固まったみたいだった。



次のデート、高層ビルにある、光に溢れたカフェで、
マンジロウは突然言った。



「結婚しましょう」




まだ付き合ってもないのに、である。

おいらは思ったね。

似ている…。この親子は似ている。




おいらは言った。


「いいですね」



マンジロウは思ったらしい。

やっぱりこの子は変わってる…。
今度奈良にいきましょう、って言われたみたいな返事をするなんて。




場所も良かった。
明るくて、緑がたくさんあって、紅茶がおいしかった。
なんだかすごく良い提案のように、思えたのだ。



マンジロウ父がいなかったら、
多分、おいらたちは結婚なんてしなかった。
それどころか、お付き合いさえしなかっただろう。


おいらもマンジロウ父にそそのかされたクチだし、
マンジロウなんて、ほとんど脅迫に近かった。
「お前が結婚しなかったら家は、墓はどうなるんだ」
と呪文のように言われていたらしい。


お互いに「もういいや、このへんで」という
妥協の結婚だったわけだけど、
それもまあ、悪いもんじゃないな。って思う。


もちろん不満はいっぱいある。
だからこのブログ始めたんだしね。


でもね、マンジロウと出逢ってから、
おいらの精神状態はすごく安定してる。
恋愛をしてる時のジェットコースターみたいな感覚は懐かしいけど
お互い助け合って生きていこう、というパートナーシップは
おいらにはとても必要なものだったのだと思う。


それよりもなによりも、
なれそめ編が出発までに終わってよかった…。
トンズラしちゃおうかと思ったよ。


それでは日本へ帰ります。
まだ荷造りしてません。
がんばります。

次の更新はいつになるかな?
1月4日以降か、あるいは帰国後の1月中旬あたりか。
コメントは、承認制を解除する方法がわからなかったので、
おいらが開けるまで公開されませんが
よかったらなんか書いてってください。
また遊びにきてね~~。





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日本から帰ったら、みんなに報告することがあるので、お楽しみに。「なれそめ」書いておきながら「やっぱ離婚する」って流れじゃないので、ご安心を。
☆なれそめ1~3の続き☆


マンジロウ父が連れて行ってくれたフレンチは、
本物の大人の店だった。
山手の裏道にある、ちいさなレストランなのに、
ウェイターが常に店内に気を配っていて、
しかもそれがさりげない。

サービスに感動したのは、初めてだった。
それに料理も、素晴らしかった。
フレンチにはさほど興味がないおいらが、
皿まで舐めたいと思ったほど。



料理が美味しいと、機嫌もよくなる。
ちょっと引き気味だったマンジロウ父に対しても
「大人の遊び方を知ってる人なんだなあ」と
なんか良く見えてくるから不思議だ。


そして、マンジロウのトイレタイム。
マンジロウ父は待ってました、とばかりに体を乗り出して

「この間は先走ったことを言ってごめんね、
気を悪くしてない?
でも私は本気だから

と言った。


決して譲らない男、マンジロウ父。
ある意味、立派。


「実はあの後から、私もいろいろ考えたんです。
ちょっと、前向きに考えてみようかと…」

とおいらが言うと、マンジロウ父の目が輝いた。


あれだね、人間って、本当に目が変わるね。
怖かったよ、おいら。
食われると思ったね。


マンジロウ父はワインが進み、
とうとうマンジロウのいる場で、こう言った。


「あいざぁさんに嫁に来て欲しい」





Σ(- -ノ)ノ エェ!?



だから早いって、マンジロウ父!


しかし実はマンジロウはこの時、
父親が本気でおいらを気に入ってる事に衝撃を受けていた。
今まで何人か女性を紹介したが、
そのたび、はねのけられてきた。
(だから日本人じゃないとダメなんだってさ。香港人じゃダメなの)


一緒にいて楽しいな、と思っていたあいざぁという存在。
しかし恋をしているわけではなかった。
(今回、なれそめを書くために本人に確認しました)


父親は、ただ息子に結婚してほしくてこんな行動をしているのではなく
このオフィシャルな場でこの発言をするということは
本気であいざぁを気に入ってるのだ。


そしてマンジロウは思った。


…(逢わせてきた)他の子と何が違うんだろう?


(だから国籍だってば)



この時を境に、
マンジロウはおいらに対する考え方を少し変えた。


追い討ちをかけるように、
マンジロウ父は、息子に毎日結婚をすすめる。

マンジロウ父は外資系企業で働いているので、(日本勤務のみ)
ヨーロッパの情報も手に入る。

「ドイツはアメリカと違って、土日は店が閉まるんだぞ!」
「お前のいたカリフォルニアみたいに、
簡単に日本食は手に入らないんだ!」
「料理上手の嫁さんなしに、一人暮らしなんて、栄養失調になるぞ!」

みたいな感じで。


そしてマンジロウ母の前で、
いかにあいざぁが可愛くて頭が良くて素晴らしいお嬢さんかを語る。
(このへんは良いよ、マンジロウ父、グッジョブ!)

それを聞いていて、マンジロウは
「そう思ったことはなかったけど、 (おい!)
そう言われてみれば、そうかもな」
と、どんどん洗脳されていった


おいらが思うに、マンジロウはファザコンなんだね。


しつけに厳しかったマンジロウ父。
家が重苦しくて、海外にまで飛び出したマンジロウ。
いつかお互いを理解したい、仲の良い親子になりたい。
そういう欲求があったのだと思う。



おいらの方は、ドイツで暮すという夢がどんどん膨らんでいた。
一度「面白そう」と思うと、歯止めが効かない。
ヨーロッパの暮らしエッセイを買い込んで読み、
思いを馳せるようになっていた。


この後からは、マンジロウ父はおいらの前に出てこない。
裏でマンジロウをそそのかすだけ。
本当に計算のうまい人だ。
ここでまだデートに同席とかされてたら、
さすがのおいらも「おかしい」と思うだろう。


おいらとマンジロウは、食事デート以外にも逢うようになった。
京都のお寺コンサートにいったり、
おいらの好きなインストルメントライブにいったり。
マンジロウは一人暮らしだったので、
おうちで一緒に相撲中継を見たりした。それも英語放送で。


でも、それでもマンジロウから付き合いましょう、という話はなく、
しかもお泊りどことかチュウも抱擁もしたことがなかったんである。





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なんでこの話、こんな長いんだ? でも大丈夫、次で終わるから!
プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

☆☆★★☆☆☆☆☆☆

このブログはリンクフリーです。
気になる記事など自由にリンクしてください。
ご報告いただかなくても大丈夫ですが「貼りました」と連絡もらえれば、遊びに行かせてもらいます。

著作権はあいざぁにありますので、勝手な引用は禁止です。勝手なリライトはおいら泣いちゃうのでやめてください。書き直して酷い文にされることほどツライことはないです。


★★☆☆☆☆☆★★

コメントは大歓迎です。このブログでは承認制を取っています。
広告コメントはあいざぁの自分勝手な判断で削除しています。ごめんね。
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