マンジロウってすごいな。
体張ってるなあ、毎回。
今回も、おいら度肝抜かれました。
あれかな、おいら、この男のことちっとも愛してないんだけど
この度肝抜かれる感じが好きで一緒にいるのかもしれないね。
あきれはてる、を通り越して尊敬したくなってきたよ。
ゴウがですね。
便秘で。
元々便秘体質で、あかちゃんの時から2-3日ごとにしか出ないの。
これって便所に連れてく母としては便利なので
特に治そうとは思わないんだけど
この度、えらいことになりましてね。
幼稚園でうんちすると、他の子が覗きに来るんだって。
それでどうも、我慢しちゃったみたい。
そこから本格的な便秘になって、
夕方から家で何度もトイレに行くのに
でなくて諦める、というのを繰り返してた。
慌てて食物繊維が豊富なものを食べさせたり
水分を取らせたりしたけど、一向にでない。
考えてみれば、四日出ていない。
こういうことは初めてだったので、さすがに心配になり
翌朝すぐ小児科に電話をした。
予約が夕方にしか取れなかったので
心配ではあったけれど、
元気そうなので幼稚園に行かせた。
先生方にも便秘の話をした。
夕方に小児科に行くことも。
お昼過ぎに幼稚園から電話があったのだが
おいらの携帯が繋がらなかったので、マンジロウに連絡が行った。
お昼ご飯を食べている時にゴウ泣き出し、
今はぐったり寝ているという。
おいらはタクシーに飛び乗って迎えに行った。
普段は自転車なのだけれど、ゴウが乗れないかと思った。
ゴウは本当にぐったりしていた。
風邪をひいても走り回る子なので、こんな様子は見たことがない。
ひとまず家に連れて帰り、マンジロウに報告。
するとマンジロウは小児科に行く時間に帰ってきてくれ、
一緒に病院に行ってくれた。
たかだか便秘でえらい騒ぎである。
先生はゴウのお腹を触診して
「でっかいのあるわあ」と言い、浣腸してくれた。
「10分くらいでトイレに行きたくなるから、
かかえて連れてって」
と言われた。
我々は浣腸後のゴウにズボンもはかせず待機した。
ものの二分もせずにゴウがトイレに行きたいと言った。
なぜなんだろう、その瞬間、ゴウを抱えて走ったのは
マンジロウだった。
今まで一度もゴウをうんちに連れてったことないのに。
当然おいらが連れて行くと思ってたのに。
マンジロウは個室に飛び込んで、鍵をしめた。
なんか不安だなあ。
小児科のトイレだから、
ゴウが便器に落ちることはないだろうけど
それでも危惧しちゃうくらい、
おいらの中でマンジロウの信用度は低い。
5分ほどして声を掛けると、
マンジロウはドアを開けた。
「出た」
彼は一つのことを達成した疲れと感慨をこめた顔をしていた。
男の顔である。
その床は水浸し。
なんで?
「ゴウのおしっこ、かけられた」
マンジロウの黒いズボンも水浸し。
ゴウはいつもならちゃんとうまくするのだが
今回は猛烈な便意でおしっこを上向きにはねあげたらしい。
おいらがついていれば、常に気をつけてその角度を見ているのだが
そんなのマンジロウは知らないわけで
もろ洗礼を受けることになった。
おしっこ撒き散らして鼻歌混じりの息子。
おしっこまみれで「よかった」と笑う夫。
まあ、なんていうか。
平和だなあ、と、思うわけです。
洗濯するのはおいらなんだよね。
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