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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-03

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うちの最寄駅はエレベータもエスカレータもない。
なんて優しくない駅なのか。


そういうわけで、おやじがおいらの通院の日は
営業車で送ってくれる。


といっても、行きだけなんだけど。


うちの駐車場は、店舗の横の空き地。
土がむき出しだから、雑草が生えてる。

このあいだ、おやじが送ってくれるというので、
おいらは嬉しそうに車に乗り込んだ。


助手席に座ると、おやじがエンジンをかけながら言った。



「うんこ踏んだか?」


Σ(・ω・ノ)ノ! 


そう、うちの駐車場はマナーの悪い飼い主の
犬のうんこ場になってる。


おいらは狭い車内で必死で足裏をチェック。
幸いなにもない。

しかし、うんこを踏んだかと聞かれるのだから
なにか臭うのだろう。


うんこかといわれるほど臭いものって?




∑q|゚Д゚|pアァァァッ




「してない、してないよ、おならなんて!」


最近、便秘がぶりかえしてきてるおいら。
屁がくせーのなんの。

マンジロウの前では我慢してるけど
実家では所かまわずプップカプーだ。


くさオナラでは我が家のキングであるおやじにまで

「臭い(〝▼皿▼)=3」

と怒られるおいらの便秘っ屁。

しかし今回はしていない。



あらぬ疑いを強く否定するおいら。


するとおやじは一言。


「いや、お前の近くにうんこがあったから、
踏んだかなーと思って確認しただけ」





………、おやじ、なんでもっと早く言わねえ?





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踏んでたら恨んでる。

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最近、おなかがまた大きくなって、
しんどくってごろごろしてしまう。

動かないのは良くないと思って、
掃除とか炊事もするけど、
そのほかの時間はリビングでべたーと寝ころんでる。


うちの母は、こういうだらけたのが嫌い。
なんせ貧乏暇なしを体現する働き者だから。


「私が妊娠してた時は、集金だって行ってたよ!」

とぷんぷんしてる。


えらいなあ、おかん。

と思うけど、だってしんどいんだもん。


ところが急に、母が謝ってきた。


「おばあちゃんに言われたわ…

あいざぁがごろごろしてばっかりって言いつけたら、
それは仕方ないやろう、って。

私が妊娠した時より、あんた年いってるんやもんね」



ガ━━━━∑(゚□゚*川━━━━━ン!



そう、おいらの年には4人産み終わってたおかん。


「ごめんね、あいざぁ、年やのに無理言って


…((o(-゛-;) くっ、屈辱。



母の前ではあまりゴロゴロしないでおこうと誓った。



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出産まで働いてる女性を心から尊敬します。
うちの両親は大恋愛の末、結婚した。
だから(?)今でも仲良し。

でも、そりゃあ何十年も連れ添ってるから、
ラブラブ夫婦ってわけじゃない。


父がソファでテレビを見ていて、
その横のダイニングテーブルで母は茶を飲んでいた。


母「明日の昼食、どうしようか?」 →どっか食べに行きたいらしい

父「だから、やっぱりマスクに予防効果はないねんで」



娘 シ─('ェ')─ン…


母はふうん、と言った。



娘「いや、今、会話は成立してなかったよね?」


母「うん、でも、かなり成立しとったほうやわ」


……。


こんなふうに達観できる日が来るんだろうか?





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「なに聞いとんねん!」「おまけに、なにに返事しとんねん!」と言いたいおいら。
長かったな…ハナコさん編。
自分でもこんなに長いとは思わなかった。

おいらがなんでこんなに事細かに
ハナコさんのことを書いたかと言うと、

アルツハイマーになっちゃうのは、誰にでも可能性があるわけで
ある日突然やってくる悲劇なわけなんだけど、

その中で大切なのは、事前策だと思ったから。

ここで書くことで、誰かに伝われば良いな、と。


今の「高齢者」ってみんな元気で、
介護保険の申請なんてちっとも必要じゃなかったりするし、
本人が嫌がることもあるだろうけど、
それでも申請はしておいたほうがいい。

今回のハナコさんの件は、
ケアマネージャがうまく手配してくれて、
無事にグループホームに入ることが出来た。

でもこれもね、
姉が介護保険をムリヤリ申請して、
関わりを持っていたから。

お隣さんがハナコさんの様子がおかしいと、連絡をくれたのも
事情を話して協力をお願いしてたから。

前もってできることは、意外とあると思う。


アルツハイマーと診断されていれば、
介護保険は必ず介護1以上もらえる。
本人は自分の病気を認めないだろうし、
ヘルパーさんやデイサービスを拒否するかもしれないけど
それでも申請だけはしておくべき。

ある日突然、こうやって失踪して、
そして一気に悪化することがあるんだから。

特に問題のない人でも、
一人暮らしなら、民生委員によく頼んでおくべき。
お隣さんに挨拶しておくべき。


おいらのじいちゃんばあちゃんは、皆元気で、
子供も近くに住んでるし、
そういう「老いの準備」というものを考えたことがなかった。

でもお年寄りが皆元気なわけがない。

マンジロウ父母にしたって、そう。
いつ倒れるかわからない。
マンジロウ父は持病があるから、
もし入院なんてことになったら、
いきなりマンジロウ母は一人暮らしになる。


おいら、日本に帰ったら、
とりあえず民生委員に挨拶に行こうと思ってる。
あと、お隣さんと。

ずーっと元気でいてくれたらいいんだけど。
準備だけはしておかなくちゃね。


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ただいまイースター休暇中♪予約投稿なのでコメント返し遅くなります。



すぐに電話でグループホームを押さえ、
おばさんがハナコさんと、翌日見学に行ってくれた。

意外なことに、ハナコさんは、そこをワンルームマンションだと思った。

グループホームは、食堂やリビング、浴室は共用だが
各自に個室があり、確かにワンルームとも言える。
普通は10名程度の小規模な施設なので
一軒家に近い形態らしいのだが、
そのグループホームは大型で、30名近くが生活している。

建物も鉄筋の3階建てだ。


ハナコさんは、きちんとグループホームの説明を受けた。
痴呆、という言葉には敏感なので、
それは伏せ、施設の人が上手に説明してくれたらしい。

なのになぜかワンルーム orz


「家がちゃんとあるのに、
こんなマンションまで借りるなんて、贅沢よ」

とハナコさんは戸惑う。

「大丈夫、アキオが稼いでくれるから」

と叔母さんは言う。

ハナコさんは国民年金なので、年金額が少ない。
このグループホームの入居費は、毎月17万程度。
足りないといえば足りないが、
毎月スーパーで15万円使っていたことを思えば、安い。


老人ホームなんかだと、一千万二千万という話をよく聞く。
グループホームって、なんてありがたい施設なんだろう。

しかもこのグループホームは、一時金も取らない。
月額だけで済む。
やっぱり田舎で、バスでしか行けない場所だからかな?


家に帰る頃には、ハナコさんは
「ワンルームマンションを借りて、そこで働く」
という、またしても擬似ワールドを作り上げた。

このワールドは、誰もが気に入った。
どうかずっとそう考えて、楽しく暮してくれますように。


グループホームに入るには、
いろいろと用意しなくてはいけない。
ベッド、タンス、テレビなど。
生活に必要な家具や小物は個人で揃えるのだ。

本来なら、今まで使っていたものがいいらしいのだが、
ベッドもタンスもサイズが合わず、
新しく新調した。


テレビは、買い換えた。
というのも、今まで使っていたテレビに対して
ハナコさんは「中から人が見てる」とおびえるようになっていたから。

実は、半年ほど前に
義兄と姉が新しいテレビをプレゼントしてから
この妄想が始まった。
今までのテレビより、鮮明な画像になったのが原因かもしれない。

マラソンのレースなんかが始まると、
「人が押しかけてくる!」
と叫んで逃げ出す。

こわもての男性が映ると、やっぱり逃げ出す。

だから、小さくて古い型のテレビを、新しく買った。


電話機も必要なので、ハナコさんちの電話機を持っていこうとしたら
義兄が「なくなったら、困る」と言い出した。

なぜ困るの?
ハナコさんはいないんだし、
みんな携帯を持ってるし、ハナコさんちに電話なんて必要ないじゃない。

「母さんが帰ってきた時に、困る」

と義兄は言ったらしい。

姉はびっくりして、何も言えなかった。

この人は、この状況でも、
いつかハナコさんは元に戻って、また一人で暮せると考えられるのか。

アルツハイマーは治癒しない。
ただ進行していく。
ハナコさんが一人で暮せる日は、もう来ない。

なのに義兄の反対で、
ガスも電気も水も、ハナコさんちはいつでも使える状態。

アルツハイマーは、発症してから7年弱、あるいは10年以内、
という説がある。
つまり、寿命のこと。

痴呆の場合はもっと長生きするケースもあるが
アルツハイマーは進行し続けるので、
最終的には運動機能が弱まり、寝たきりになる。

半数のグループホームが、最終的な看取りまで行うが、
半数は寝たきり状態のケアまでしか請け負わず、
いよいよ最期となったら、病院に転送する。


ハナコさんの入るグループホームは、後者だ。
グループホームに入居が決まった時点で、
姉の頭の中には、看取りプランまで出来上がっていた。
(職業病だと思う)

なのに、義兄はまだ夢を見てる。
義兄だって、アルツハイマーの本を読み、状況は知っているはずだ。
なのに受け入れられない。

受け入れられないにも程があるだろう、とおいらは思うが
姉は黙って、義兄の意見を受け入れている。
言いたいことはやまほどあるのだろうが、
母親の老いを受け入れることが、どれだけ辛いか、
察しているのだ。


特に義兄は、長く一人暮らしの母を放ってしまい、
それがアルツハイマーを悪化させたかもしれないという
後悔の念が常にある。
どこかで、挽回できるかもしれない。
今から愛情を注ぐことで、取り戻せるかもしれない。
そんな気持ちなんだろう。



ハナコさんはやっぱり、毎日家に帰りたがる。
きっと暴れてもいると思う。

それでも、施設の人に支えられて、
なんとかグループホームで生活してくれている。


日本に帰ったら、おいらはハナコさんに逢いに行こう。
ドイツの話をいっぱいしよう。
おおげさに、面白い話をいっぱいしよう。
同じ事を何度聞かれても、ニコニコしていよう。

ハナコさんは、幸せな日々を送るべき人なのだ。



~後記へ~


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やっと終わった…



プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

☆☆★★☆☆☆☆☆☆

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著作権はあいざぁにありますので、勝手な引用は禁止です。勝手なリライトはおいら泣いちゃうのでやめてください。書き直して酷い文にされることほどツライことはないです。


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