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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-05

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マンジロウと美術館へいった。
駐車場から少し距離があって、歩き出した途端、雨が降ってきた。
ドイツは、よく突然雨が降る。

おいらは傘を持ってなかった。
美術館と駐車場が離れてるなんて、思わなかったから。
マンジロウの傘に入れてもらう。


なんというか、どうしておいらが付き合う男というのは、
そろいもそろって相合傘が下手なのか。


相手への思いやりが足りないのか?
他人と接近して歩くバランス感覚が足りないのか?
雨水が傘を伝ってどう動くかという想像力が足りないのか?


相合傘が上手な相手を思い出そうとしたが、
思い出せるのは全員女性。
「ああ、そんなに気を遣わないで」と恐縮するくらい暖かい傘の差し方だった。



激しく降る雨の中、
「好きな男性のタイプは?」と次に聞かれたら
相合傘が巧い人、と答えよう、と決心した。


相合傘が巧い男性というのは、どういう資質を持ってるんだろう?
相手の立場に立って考えることができそう。
優しく温厚で、懐が広そう。
自分の体のコントロールに長けているから、太ってなさそう。

オ、これはなかなか、いいんじゃないかな。


美術館に着いた時、おいらはかなり濡れていて、
マンジロウもかなり濡れていて、お互いにとても寒く、不機嫌だった。
マンジロウは、好きな女性のタイプを
「傘を忘れない人」に決めたかもしれない。



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まだまだ安静中のあいざぁです。
心配してくれたみなさん、ありがとう。
順調に回復してます、でもまだ怪しいのでおとなしくしてます。


連日ベッドにいて、思い出したことのひとつが、
4年前の恋愛。
生まれて初めて、おいらが「このひと、天才だ」って感じた男性。


彼はパフォーマンスの演出家。
小劇場の出身ながら、芸能人も出るような舞台も手がける。
手垢にまみれたパフォーマンスばかりの業界で
本気本音のオリジナルを作り出す。

音の感性より、空間の使い方が独創的で
観るものの心をわしづかみにする。


最初舞台を観たのがきっかけで、
取材やなんやとかこつけて、彼と会うチャンスを得た。
徐々に親しくなり、
プライベートで食事したり、
おいらのお気に入りのパフォーマーを彼に紹介したりもした。

おいらはもう、彼にぞっこんだった。
基本、子供は要らないおいらが
彼の子供を産みたいと本気で思った。


だっておいらは、彼との人生を願ったのではなく
彼そのもの、彼の才能や繊細な手や子供っぽい笑顔が
こころから大好きで
その遺伝子を自分の体でつなぎたいと思った。

そんなふうに、高校生の時の恋愛のような気持ちに
なれたことを感謝もした。
こういう恋愛はもうできないと思っていたのに
自分の中にまだ感情が残っていて
気が狂うんじゃないかと思うほど好きになれることを知って
なんだかとても嬉しかったのだ。


最終的においらは彼をベッドに押し倒すところまで
進むことができたのだが、
お互いにそこで止まってしまった。


彼を追い掛け回すうちに
寝ることはできても、
彼に愛されることはできない、とわかってしまっていた。


彼はおいらより公演やパフォーマーや打ち合わせを優先する。
デートはこれでなんどもキャンセルになった。

おそらく、優先順位を上げることができる女性も
きっと世界にはいるのだ。
でもそれはおいらではない。
そのことを思い知っていたし、
彼もそう言った。


おいらを抱かなかったことが
彼なりの優しさや誠実さだとわかり、
連絡を絶ってしまった。

最後の夜の翌日には、違う男といた。
そうしなければ埋められない傷だった。


それに比べて、マンジロウとの関係は
なんて穏やかで、どうでもいい感じなんだろう。
こころを乱されない日々って
なんて素晴らしいんだろう。

すきでもないのに結婚した、なんて後ろめたいけど
この安心感って素晴らしい。
おいら、その彼と結婚してたら
毎日ハラハラして泣いて、
鬱にでもなってたと思うよ。

だけどマンジロウが出張したって
おいらなんともないもんね。


実は昨日、彼の情報を検索した。
先月、海外公演を行っていた。
アイルランドで、高い評価を受けたらしい。
これからどんどん有名になっていくのかな。

成功してほしいけど、してほしくない。
せつない乙女ごころ。



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今朝のマンジロウは、ごみ捨てを命じられて半泣きでした。
珍しく続き物を書いてます。
ハワイの暮らし、その1
ハワイの暮らし、その2
を読んでから、今日の記事をどうぞ。


ハワイから帰って、おいらは普通の暮らしに戻った。
虚言癖の彼女と同じバイト先に戻ったわけだけど
やっぱりなんとなく距離ができて
卒業してからはまったく連絡を取ってない。


卒業してから数年間、
おいらは激動だった。
大阪でしばらく働いた後、ライティングに専念したかったのと、
好きな男性を追うという目的もあって
東京に出た。


東京の、知り合いのフリーライターに仕事を貰いながら
出版社でアルバイトもして
気がつくと、自分がやりたかったジャンルとは程遠い業界で
かろうじて書いていた。

最初は、旅関係のライティングがしたかった。
師匠としていたライターさんは旅関連の仕事が多かったんだけど
彼は彼で、旅は自分でやりたいから
おいらは違うジャンルで経験をつむことになる。

夢と愛に溢れて東京に来たのに
「書ければどんなジャンルでもいいや」
みたいに考えてる自分が居た。

追いかけてきた男はさっさと逃げて
短期間の恋愛をとっかえひっかえ、
これを妥協と言わずに
だれの人生を妥協と呼べるだろうか?
ってな具合だった。


数年経つと、不安がどんどん膨らんでいった。
このまま日銭を稼ぐライターでいつまで生きていけるだろう?
一生添い遂げられる男性とは、もう出会えないかもしれない。

不安で、寂しくて、発狂しそうだった。
彼氏がいても、ちっとも安心できない。
だってどの男とも、一生をともにしたいなんて思えなかったから。

あれは鬱だったのかもしれない。
夜も眠れなくなって、
でも実家には帰れないと思っていた。
家族を捨てて飛び出したのはおいらだ。
もうおいらの部屋は空いていない。
ここで新しく自分だけの家族を作るしかないのに
相手さえ見つけられない。


毎日動悸が激しくて
普通に歩いているだけで心臓の音が聞こえた。
口の中はざらざらして、
食欲はなく、
食べても吸収できていないと、自分でわかった。


そんな時に、青山で、クアアイナを見つけた。

おいらは立ち止まって、
クアアイナの看板をじっと眺めた。
冗談みたいなタイミングだと思った。

ワイキキに進出した後はトウキョウ?
すごいなクアアイナ。


クアアイナのトウキョウ進出は、
絶対多くのメディアで取り上げられたはずだ。
商売柄、おいらがそれを眼にしないはずがない。
なのに今の今まで知らなかった。
まるで今日、おいらの為にニョッキリ生えたかのようじゃないか。


店に入ると
ノースショアの小汚い店とは全然違う
綺麗でこじゃれたバーガーショップ。
それでも木の使い方や、壁に飾られたノースショアの写真や
アボガドバーガーなんて響きで
ハワイの日々を思い出した。


カウンターで、ハンバーガーを食べる。
ハワイで食べたものより、ずっとずっと食べやすい。
味は良くわからなかった。
おいらの舌は、その時完全に麻痺してたから。


それでも、そのハンバーガーを食べ終えると
大阪に帰ろうという決心が固まっていた。
全てを捨てて、帰ろうって。

ここで手に入れたものは、
なにもかも、ちっとも大切なものじゃない。
おいらは心から笑ってない。
「これが幸せなんだ」と思い込もうと必死になって
どんどん小さく縮こまっていってる。


ココナツミルクの匂いのする熱い風。
そうだ、幸せはあれだった。
ああいうものが、幸せだと、すっかり忘れていたんだ。
その足でおいらは師匠のところにいって、
大阪に帰ると言った。
そして本当に一ヶ月も経たず、大阪に帰った。


あの時帰らなかったら
おいらはきっと、深刻な鬱になって
つらい経験をすることになっていただろう。


社長からの電話は、おいらが東京に出たことで終わった。
今でも時々、
またあそこに行ってみたいとは思う。
社長の傷らだけのサーフボードで
また波に乗れたら。


次にひどく傷ついた時には、
きっとハワイに行く。
今度はノースショアのハンバーガーを食べよう。





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結局ハワイの暮らしについては殆ど触れてないような…?

さーて、昨日の続きですよ。

いきなりおいらが一人で参加することになって、
お嬢様Aちゃんもお嬢様Bちゃんも相当驚いた。

でもおいらが行かないとなると
旅行が成立しない、っていうことで、
おいらが一人で参加することを二人は喜んでくれた。

幸いにも追加料金なし。
虚言癖の彼女がキャンセル料を支払ったのかどうかは知らない。


知らない人と3人の旅行は
そりゃあもう、やりにくいったらありゃしない。
お互い変に気を遣っちゃってね。

とはいえ、一ヶ月、逃げも隠れも出来ないから
開き直って楽しくやろう、と3人とも思ってた。


ハワイは、よかった。
カリフォルニア・ピザキッチンのオリエンタルサラダに惚れて通ったり
AちゃんBちゃんの趣味のアウトレット巡りも
おいらはそれなりに楽しめた。

時々は別行動して、おいら一人でダイビングのライセンス取りに行ったり
中国人にナンパされたりした。

(おいら、どこの国行っても中国人にナンパされるのよ)


風はいつもココナツミルクの匂いがした。
日焼け止めの匂い。

一ヶ月のバス定期を買い、
それでどこまでも行った。
ノースショア(北海岸)では、シェイブアイスの社長に気に入られ
サーフィンを教えてもらった。


あのシェイブアイスの社長(既婚者)
おいらに「面倒見るからハワイに住め」って延々言ってたんだけど
ああやって日本人をナンパしまくってるのかな?
いきなりチューされたり、
かなりやばい人だったけど、
おいらもハワイで浮かれてて、
連日ノースショアに通ってサーフィンしたっけ。
なんせ社長が車で迎えに来てくれるんでね。


毎日が、本当に楽しかった。
オレンジがすごく美味しかった。
ベーコンも美味しかった。
アイスをボックス抱えて食べた。
スプレー式の生クリームをなんにでもかけた。

あれ、食べ物ばっかだな。


クアアイナというバーガーショップがノースショアにあって
サーフィン前に必ず食べた。
すんごく大きくて、肉厚で、かぶりつくだけで精一杯。
ケチャップやマスタードで両手べとべとにしながら
一生懸命食べた。
ハンバーガーを「一生懸命」食べるなんて、
ありえないな、と思いながら。


社長はサーフィンの休憩中、
いつもハワイに暮す素晴らしさを語った。
それはよくわかったし、ハワイに暮せたらどんなにいいかと思った。
でもおいらは日本以外で暮すなんて、想像できなかった。

自分ひとりの力で国を出るのは、すごく難しい。
大学や、仕事や、親の事情や、
そういう足がかりがないと、動けない。
おいらは典型的な日本人なんだなあ、と思った。


おいらたちがハワイを発つ直前、
ワイキキにクアアイナのショップが建設中だと気付いた。

社長は
「うちにもワイキキに店を出すって話がきてる。
でも断ってるんだ。
ノースショアにあってこそ、うちの店だ。
サーフィンの後で食べてこそ、シェイブアイスだ」
って言った。

AちゃんとBちゃんが英語できなかったので、
社長はよくおいらだけに聞かせたい話は英語で言った。
一応、日本語はなせるんだけども。


「あいざぁ、こうやって手を広げるのは
ハワイのやり方じゃない。
ハワイのやり方こそ、幸せになる方法だ。
僕はずっとノースショアにいる。
いつでも、ハワイに戻ってきて」


日本に帰ってからも
社長から何度か国際電話がかかってきた。
でもそれ以外で、
ハワイを思い出すことはなかった。

ハワイの暮らしは幸せで天国みたいだったけど
それは一時的なものだと思っていたし
一時的だからこそ楽しめたのだと思う。


でも数年後、
このハワイの経験がおいらを救うことになる。

その話は、明日に続く、ってことで。




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書くことが思い浮かばなかったので、昔の話を。

大学の卒業旅行、どこいった?
おいらは、ハワイ。
生まれてはじめての英語圏。

当時おいらは「外国の土地で暮す」ってことに憧れていて
コンドミニアムに一ヶ月暮す、という卒業旅行を計画していた。
あまりにも長すぎて、一緒にいってくれる友達がみつからなかった。

バイト先の女の子で、
ミスコンテストで入賞した美人が、唯一興味を示した。

前に、美人が大好きって書いたけど
彼女は、おいらからすると、なんちゅーか、ぎりぎり美人だった。
もちろん容姿は素晴らしい。
けど、性格は少々難アリ。


バイト先での彼女の評価は「虚言癖
とにかく、すーぐウソついちゃうのだ。

正確にいうと、ウソかどうかははっきりしてない。
「パパの親友が弁護士で、
このバイトの待遇を話したら、それは違法だって言ってた!」
とか
「バイトの勤務地は昔刑務地だったから、
ここでは霊障がおこることで有名」
とか
一見、そういうこともあるのか?って話ばかり。


しかしとにかくウソくさく、皆からは敬遠されてた。
おいらは、それがウソかどうかわからなかったから
彼女をうそつきとは考えてなかった。
ちょっと「周囲の目を引きたがる」くらいに思ってた。


しかも、彼女はミスコンのコネで
一ヶ月のハワイコンドミニアム&航空券を
13万なんていう信じられない破格でセッティングしてくれた。

だから彼女以外の人間は考えられなかった。



13万という金額は
コンドミニアムを4人で使用するという条件だったので
おいらたちは旅行会社の掲示板でツアーメイトを探した。

ラッキーなことに、
お嬢様大学の4回生のふたりが、連絡をくれた。
お嬢様ということであれば
おいらの嫌いな免税店お買い物ツアーくらいはあるだろうが
非常識な行動はしないだろうし
お金を払わず逃げることもないだろう。


知らない人と旅行をするのは、確かに不安だった。
でも、一ヶ月もあれば仲良くなれるだろうし
基本行動はそれぞれ二人ですればいい。

おいらと虚言癖のある女の子は、それなりに気が合っていたので
楽しく暮せるだろうと、期待に胸を膨らませていたのだ。

バイト先の友達は
「彼女、絶対なにかやらかすよ」

と言ったけど、
おいらはやっぱり彼女がうそつきだとは思わなかった。
安いツアーの話が虚言だったらどうしよう、という不安はあったけど
これも本当だった。

今更彼女のウソが活躍することはないだろう。
そう思っていたら…


旅行代金を振り込み、
荷造りも始め、バイトに励んでいた出発一週間前。


彼女から突然電話がかかってきた。


椎間板ヘルニアが悪化して、
日常生活は大丈夫なんだけど
お医者様に旅行はだめって言われちゃった。




(; ゚ ロ゚)ナン!( ; ロ゚)゚ デス!!( ; ロ)゚ ゚トー!!!





周りは「ほらみたことか」って感じだった。

でも、想像できる?
旅行行きたいって言って、ツアーまでセッティングしてくれて
それで最終的に「行きたくない」って言われるなんて…。


このとき、初めて気付いたんだよね。
彼女は虚言癖じゃない。
ストレスを感じたら、一気に逃げる性質があるんだ。って。


バイト先が霊のたまり場とか言ってたのは
バイトを辞めたい、ってことなんだろう。


椎間板ヘルニアが本当かウソかっていうのはどうでもいいんだけど、
おいらは「ほとんど知らない人と一ヶ月暮らす」か「旅行をやめるか」
の決断を迫られることになってしまった。


おいらの出した答え?
そりゃもちろん
知らない人とでも平気。


あ、ハワイにたどりつく前の話が長くなっちゃった。
ハワイの話は、つづくってことで。



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プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

☆☆★★☆☆☆☆☆☆

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気になる記事など自由にリンクしてください。
ご報告いただかなくても大丈夫ですが「貼りました」と連絡もらえれば、遊びに行かせてもらいます。

著作権はあいざぁにありますので、勝手な引用は禁止です。勝手なリライトはおいら泣いちゃうのでやめてください。書き直して酷い文にされることほどツライことはないです。


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広告コメントはあいざぁの自分勝手な判断で削除しています。ごめんね。
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