マンジロウと美術館へいった。
駐車場から少し距離があって、歩き出した途端、雨が降ってきた。
ドイツは、よく突然雨が降る。
おいらは傘を持ってなかった。
美術館と駐車場が離れてるなんて、思わなかったから。
マンジロウの傘に入れてもらう。
なんというか、どうしておいらが付き合う男というのは、
そろいもそろって相合傘が下手なのか。
相手への思いやりが足りないのか?
他人と接近して歩くバランス感覚が足りないのか?
雨水が傘を伝ってどう動くかという想像力が足りないのか?
相合傘が上手な相手を思い出そうとしたが、
思い出せるのは全員女性。
「ああ、そんなに気を遣わないで」と恐縮するくらい暖かい傘の差し方だった。
激しく降る雨の中、
「好きな男性のタイプは?」と次に聞かれたら
相合傘が巧い人、と答えよう、と決心した。
相合傘が巧い男性というのは、どういう資質を持ってるんだろう?
相手の立場に立って考えることができそう。
優しく温厚で、懐が広そう。
自分の体のコントロールに長けているから、太ってなさそう。
オ、これはなかなか、いいんじゃないかな。
美術館に着いた時、おいらはかなり濡れていて、
マンジロウもかなり濡れていて、お互いにとても寒く、不機嫌だった。
マンジロウは、好きな女性のタイプを
「傘を忘れない人」に決めたかもしれない。
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