書くことが思い浮かばなかったので、昔の話を。
大学の卒業旅行、どこいった?
おいらは、ハワイ。
生まれてはじめての英語圏。
当時おいらは「外国の土地で暮す」ってことに憧れていて
コンドミニアムに一ヶ月暮す、という卒業旅行を計画していた。
あまりにも長すぎて、一緒にいってくれる友達がみつからなかった。
バイト先の女の子で、
ミスコンテストで入賞した美人が、唯一興味を示した。
前に、美人が大好きって書いたけど
彼女は、おいらからすると、なんちゅーか、ぎりぎり美人だった。
もちろん容姿は素晴らしい。
けど、性格は少々難アリ。
バイト先での彼女の評価は「
虚言癖」
とにかく、すーぐウソついちゃうのだ。
正確にいうと、ウソかどうかははっきりしてない。
「パパの親友が弁護士で、
このバイトの待遇を話したら、それは違法だって言ってた!」
とか
「バイトの勤務地は昔刑務地だったから、
ここでは霊障がおこることで有名」
とか
一見、そういうこともあるのか?って話ばかり。
しかしとにかくウソくさく、皆からは敬遠されてた。
おいらは、それがウソかどうかわからなかったから
彼女をうそつきとは考えてなかった。
ちょっと
「周囲の目を引きたがる」くらいに思ってた。
しかも、彼女はミスコンのコネで
一ヶ月のハワイコンドミニアム&航空券を
13万なんていう信じられない破格でセッティングしてくれた。
だから彼女以外の人間は考えられなかった。
13万という金額は
コンドミニアムを4人で使用するという条件だったので
おいらたちは旅行会社の掲示板でツアーメイトを探した。
ラッキーなことに、
お嬢様大学の4回生のふたりが、連絡をくれた。
お嬢様ということであれば
おいらの嫌いな免税店お買い物ツアーくらいはあるだろうが
非常識な行動はしないだろうし
お金を払わず逃げることもないだろう。
知らない人と旅行をするのは、確かに不安だった。
でも、一ヶ月もあれば仲良くなれるだろうし
基本行動はそれぞれ二人ですればいい。
おいらと虚言癖のある女の子は、それなりに気が合っていたので
楽しく暮せるだろうと、期待に胸を膨らませていたのだ。
バイト先の友達は
「彼女、絶対なにかやらかすよ」
と言ったけど、
おいらはやっぱり彼女がうそつきだとは思わなかった。
安いツアーの話が虚言だったらどうしよう、という不安はあったけど
これも本当だった。
今更彼女のウソが活躍することはないだろう。
そう思っていたら…
旅行代金を振り込み、
荷造りも始め、バイトに励んでいた出発一週間前。
彼女から突然電話がかかってきた。
椎間板ヘルニアが悪化して、
日常生活は大丈夫なんだけど
お医者様に旅行はだめって言われちゃった。
(; ゚ ロ゚)ナン!( ; ロ゚)゚ デス!!( ; ロ)゚ ゚トー!!!
周りは「ほらみたことか」って感じだった。
でも、想像できる?
旅行行きたいって言って、ツアーまでセッティングしてくれて
それで最終的に「行きたくない」って言われるなんて…。
このとき、初めて気付いたんだよね。
彼女は虚言癖じゃない。
ストレスを感じたら、一気に逃げる性質があるんだ。って。
バイト先が霊のたまり場とか言ってたのは
バイトを辞めたい、ってことなんだろう。
椎間板ヘルニアが本当かウソかっていうのはどうでもいいんだけど、
おいらは「ほとんど知らない人と一ヶ月暮らす」か「旅行をやめるか」
の決断を迫られることになってしまった。
おいらの出した答え?
そりゃもちろん
知らない人とでも平気。
あ、ハワイにたどりつく前の話が長くなっちゃった。
ハワイの話は、つづくってことで。
↑綺麗なバラにはトゲがある↑ってことでおしてってー
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