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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2025-03

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ドイツ、というか、おいらの周囲の女児は

お姫様というとラプンツェルを好んでいる。

日本人だとシンデレラや白雪姫だと思うのだが

ラプンツェルて。

国が違うから? 時代が違うから?




ラプンツェルは、髪の長い女の子で

原作はお姫様じゃあなかったとおもうのだが

近年ディズニーで公開されたラプンツェルはお姫様だった。




ある女性が妊娠中に魔女の草を食べたので

引き換えに魔女があかちゃんをさらったという出だしだった。

ほんで、高い塔に成長した女の子を閉じ込め

女の子の髪の毛を伝って、塔へ登っていた。

女の子はこの魔女を母親と思って暮らしている。

そこに王子様が現れ(ディズニーでは泥棒)

魔女の留守中に塔に出入りするようになる。

それを知った魔女は激怒し

王子様を殺そうとするが

ラプンツェルは、魔女が登ってくる髪を切り

魔女を転落死させる、というのがおいらの知ってる話。




ちょっと知識がついてきたころ、

このラプンツェルの物語が卑猥すぎることに気づいた。

髪ってもろ「女性」ひいては「性」の暗喩だし

王子は塔に来てなにしてたんだってなると

そりゃナニしてたんだろうってことだし

王子を入れたことに魔女が激怒したあたりも

親子愛ではない性愛が絡んでるような描写だし、

子供に聞かせてええんかいな、って話である。




そもそもラプンツェルは王子様を招き入れたのではなく

魔女と間違えてうっかり髪を垂らしてしまったわけで

男が登ってきてびっくり、

それを男がええじゃないかええじゃないかと説き伏せるって

なんだそれレイプかって思っちゃうあたり

おいらの頭が腐ってるんでしょうか。




オリジナルがどうなってるのかはわからないが

基本的に、魔女は妊娠中のラプンツェルの母に草をあげ、

見返りに娘をいただいた。

人身売買である。

しかし魔女は難癖をつけたわけではなく

ちゃんと「代わりに娘をもらうよ」と約束している。

さすがにディズニーでは美しく仕立てているようだが

(お友達の絵本を読んだだけなんで詳しくはわかりません)

どうにもツッコミどころが多い作品だ。




で、今回、ドイツ人のお友達と話していてびっくりしたことがある。

ラプンツェルとは、主人公の名前だが、

それは同時に、魔女が育てていた草の名前でもあるそうな。

で、それはなんと、ドイツではよく売られている、

フェルトザラートの別称だというのだ。

びーっくり。




娘を売り渡してでも食べたかったんだなあ、

と思って食べると感慨深い。




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日本では多分売ってない、草。



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ドイツにお住まいの方なら知っているだろう。

りんごチップスというかりんごリングというか、

とにかくりんごの干したやつ。




おいらはあまり間食をしないのだが

なんか口寂しくなることが最近増え、

ついポテチを食べてしまう。

というのも、ドイツのお菓子はクッキーかチョコかポテチで

選択肢がないのだ。

ポテチ、食べ過ぎると胸焼けするんだけど

ついつい手が出てしまうので

よくないなあ、と思い続けてるわけ。




で、上記のりんごチップスを買うようになった。

チップスという響きからは、ちょっと違うしっとり感。

強い甘味と程よい酸味。

これも食べ過ぎてしまうけれど、胸焼けはしない。




ただ、高い。

最小ポテチ袋サイズで3ユーロする。

高すぎる。

これって干してるだけでしょ?

なんでそんなに高くなるの?

干してるだけ…。

じゃあ干そうじゃないか!




実はうちには、こんなもんがある。







干し魚を作るために日本で購入。

ゴウが生まれるまでは干物を作ってたけど

以降はずっと日の目を見ていなかった。

奇跡的に天気がいい日に

りんご屋さんで、キロ80セントのちょい弱ったりんごを

大量に購入。

それをひたすらスライスして、網に並べ

干しただけ。

それれでできました。りんごチップス。




日差しが強ければ、一日でちょっといい感じになる。

二日間好天で、一日中陽に当てられたが

その後雨続きだったので

家で三日干し続けた。




それでもう、立派なりんごチップス。

えー、こんな簡単にできていいの?

密封容器にいれてもカビはえず。

変色変質なし。

生のりんごよりも甘く、いい香りがする。

あーうれしい。

これで、日本に帰っても、りんごチップスが食べられる。




厚みは、おいらは3ミリくらいにしてるけど

もっと厚い方が好みなら、それも可。

一応、好天が続く頃を狙うべし。




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こんな簡単にできるのに、なんで高いんだろう。



おばあちゃんの遺品を、少しずつ整理しているらしい。

妹が、おばあちゃんの、最新版広辞苑を欲しがった。

母が、それを却下した。

「おばあちゃんが、あいざぁに、って言ってたから」




おいらは昔から、なにかというと辞書を引く子供だった。

わからない言葉を親に聞くと、

いつもごまかされたり、あいまいにされたからだ。

辞書は明確で、仮にその説明文がわからなくても

さらにページをめくればいいという、至極便利なものだった。




うちは貧乏なので

一家で使っていた辞書は、父の使い古しのものだった。

小学校5年生の時、

ある絵画コンクールで入賞し、

おいらは賞金を手にした。

自分で稼いだ初めてのお金で、おいらは広辞林を買った。

広辞苑が欲しかったのだが、

それは賞金よりも数千円高かった。

広辞林は千円ほど足せば買えたし、

広辞苑より薄く、引くのが楽そうに思えた。




おいらは毎日のように辞書を引いた。

ある日、おばあちゃんがおいらの広辞林を見て、驚いた。

一年も経たずにボロボロになった辞書を、

おばあちゃんは「これが辞書のあるべき姿」と言った。

美しく書棚に置かれただけの辞書は惨めだと、

その後何度もおいらに繰り返した。




おばあちゃんは綺麗好きで、

おいらの辞書を見るまでは、

辞書が傷むのがいやで、カバーをつけようかと、

本気で考えていたらしい。

新しい広辞苑を買った後、

「あいざぁの辞書みたいにはならないわね」と

よく言っていた。




「この辞書は、あいざぁが使ってね」と、

いつだったか、直接言われたことがある。

「ボロボロにして」

と、おばあちゃんは笑っていた。

もうおいらは大人で、

丁寧に辞書を引くことができる。

あの頃のように、おもしろがって

ばたんばたんと音を立てることはしない。

おいらが大切に使って

ゴウがボロボロにしてくれたらいいな。

それがきっと、おばあちゃんの喜ぶ使い方だと思う。



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重い辞書をばたんばたんとめくるのが、すごく楽しかった、あの頃。



おばあちゃんが永眠しました。

そのことがあって、少々、ネットから離れていました。

なんというか、そうだなー、なんていったらいいのかな。

感謝しかなかったです。

悲しいとか、日本に戻らなかった後悔とか、ショックとか、

そういうのはなくて

心から、ありがとうと思いました。




実は、おばあちゃんがかなり危険だと、

亡くなる一週間前に姉から連絡があり

マンジロウに日本に帰るよう言われました。




もし帰ったら、

おいらは、おばあちゃんの死を待つんじゃないかと、想像しました。

一日でも長く、と願うのは、おいらにはナイ選択肢で。

早く楽になってほしいと思うのは、おいらっぽいんですが、

「いつドイツに戻れるかな」と、ほんの一瞬でも思ってしまったら

おいらは一生、その事実に苦しむだろうと、思いました。




結局のところ、度胸がなかったわけです。

どんなに危なくなっても、おばあちゃんは一年以上生きそうな気がしたし

最後のお別れは、年末年始で、したつもりではあったし、

というかむしろ、元気なばあちゃんしか見てないことが

とても幸運だとも思ったし。




不思議なくらい、最後に逢えなくてごめん、とは思いませんでした。

ただもう、ありがとうって。

おいらのこと、大事にしてくれて、ありがとうって。

ずっとずっと、ずーっといてくれてありがとうって。

おいらは親からも愛されていたと思うけど、

おいらの親ってちょっと変で、

なかなか、愛情を疑わずにはいられない人たちなので、

一点の曇りもないおばあちゃんの、

掛け値なしの愛情は、きっとおいらの人格形成において

救いだったわけです。




やっぱりおいらがいないと、本は止まってました。

マンジロウの入院まではこまめにチェックしてたんだけど

もうすっかり終わって印刷に流れてるだろうと思い、

手を抜いた途端止まってたという。

本当にやる気のない編集だったな…。

止まったら連絡しろっていっておいたのに。




おばあちゃんは、装丁に悩んだり、

文字の級数や組みをいくつも見たり、

ノンブルを選んだり、

そういうことをしたかったんだと思う。

おいらはそれが一緒にできたから

本にならなくても、後悔はない。




弔電を打ったけれど、

結局式に間に合わず、

それに気づいた弟が連絡をくれ、

15分で書いた手紙を、式で読み上げてくれました。

「読んでる方も聞いてる方も、すごく泣いてたよ」

と、超他人事のメールをマンジロウ母がくれました。




もう少し生きて欲しかったと、やはり思うけれど

苦しみが少なく

ほぼ最後まで自分でおトイレにいき

意識もあっての最期なので、

これ以上のことはなかったと思います。

できるなら、おいらも同じように逝きたい。




最後に、届かなかった弔電をここに記したいと思います。





おばあちゃんにもらったDNAも、

思い出も

教訓も

なにひとつなくさずに

生きていきます。

おばあちゃん、

本当に、本当にありがとう。




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ばあちゃんのDNAは、あいざぁが一番継いでるよ、と身内で盛り上がったとか。



前回の「やっぱ本を読むのがいいんだろう」という

目新しさもなにもない結論に達した、文章上達法。

いただいたコメント読んでて

「そういや大事なことわすれてた」

と、前回の記事は何だったのかという話の展開。




おいらの、二年生の時の担任が詩人で

やっぱり絵本しか読めないおいらを心配したのと、

おいらが登校拒否を起こしたのと

先生あのね帳に物語を書き連ねる異常性を危惧したのとで

彼女はおいらに、物語をあのね帳ではなく

別に書いてくるように言った。




そこから、おいらと彼女の長い交流が始まった。

4年生の時、彼女が他校に赴任しても

おいらは物語を郵送し続けた。




おいらの書く物語は稚拙で、

読むに耐えないものばかりだったが

彼女は根気強く読み、感想をくれた。




おいらが様々な小説を読み出した頃、

「彼女は真珠のような涙を流した」

と書いた。

言うまでもなく、パクリである。

でも彼女はその部分にわざわざ線をひき

花マルをつけてくれた。

当時はそれがいい文章なのだと嬉しく思ったが

今ならわかる。

模倣こそが文章上達の近道。

模倣を始めたことを、彼女は賞賛したのだ。




この迷惑な行為は中学にはいるまで続いた。

彼女には本当にお世話になったというのに

もうどこでなにをしているのかもわからない。

先生、本当にありがとう。

結婚するまで生きてこられたのは先生のおかげです。

貧乏だけど生きていけるだけ稼がせてもらいました。




つまり。

本を読むのはインプット。

書くのがアウトプット。

「うちの子本の虫だけど、文章書くのはイマイチ」

といろんな方がコメントくださったが、

それこそアウトプット不足だ。

なるほどねー。

盲点だったわー。

アウトプットかあ。




さてこれをゴウに応用するにはだ。

む、難しい…。

だって、子供なんて作文とか嫌いだしさ

どうやって文章を書かせればいいんだろう?

先生のように添削そのものはできるとしても、

真珠の涙なんて書かれたら、

おいら思いっきりバツつけちゃいそう。

その年の、発達段階とか考えられない。

書くのが好きというか

おいらは書くしか当時自己表現できなくて

とても自然に書いていたわけなんだけど

これはもう持って生まれたもんだよね。




うん、ゴウに応用するのは無理だな。





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思い返すとかなり異常だった幼少期、まともに育ったなあ、おいら。



プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

☆☆★★☆☆☆☆☆☆

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著作権はあいざぁにありますので、勝手な引用は禁止です。勝手なリライトはおいら泣いちゃうのでやめてください。書き直して酷い文にされることほどツライことはないです。


★★☆☆☆☆☆★★

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