ドイツ、というか、おいらの周囲の女児は
お姫様というとラプンツェルを好んでいる。
日本人だとシンデレラや白雪姫だと思うのだが
ラプンツェルて。
国が違うから? 時代が違うから?
ラプンツェルは、髪の長い女の子で
原作はお姫様じゃあなかったとおもうのだが
近年ディズニーで公開されたラプンツェルはお姫様だった。
ある女性が妊娠中に魔女の草を食べたので
引き換えに魔女があかちゃんをさらったという出だしだった。
ほんで、高い塔に成長した女の子を閉じ込め
女の子の髪の毛を伝って、塔へ登っていた。
女の子はこの魔女を母親と思って暮らしている。
そこに王子様が現れ(ディズニーでは泥棒)
魔女の留守中に塔に出入りするようになる。
それを知った魔女は激怒し
王子様を殺そうとするが
ラプンツェルは、魔女が登ってくる髪を切り
魔女を転落死させる、というのがおいらの知ってる話。
ちょっと知識がついてきたころ、
このラプンツェルの物語が卑猥すぎることに気づいた。
髪ってもろ「女性」ひいては「性」の暗喩だし
王子は塔に来てなにしてたんだってなると
そりゃナニしてたんだろうってことだし
王子を入れたことに魔女が激怒したあたりも
親子愛ではない性愛が絡んでるような描写だし、
子供に聞かせてええんかいな、って話である。
そもそもラプンツェルは王子様を招き入れたのではなく
魔女と間違えてうっかり髪を垂らしてしまったわけで
男が登ってきてびっくり、
それを男がええじゃないかええじゃないかと説き伏せるって
なんだそれレイプかって思っちゃうあたり
おいらの頭が腐ってるんでしょうか。
オリジナルがどうなってるのかはわからないが
基本的に、魔女は妊娠中のラプンツェルの母に草をあげ、
見返りに娘をいただいた。
人身売買である。
しかし魔女は難癖をつけたわけではなく
ちゃんと「代わりに娘をもらうよ」と約束している。
さすがにディズニーでは美しく仕立てているようだが
(お友達の絵本を読んだだけなんで詳しくはわかりません)
どうにもツッコミどころが多い作品だ。
で、今回、ドイツ人のお友達と話していてびっくりしたことがある。
ラプンツェルとは、主人公の名前だが、
それは同時に、魔女が育てていた草の名前でもあるそうな。
で、それはなんと、ドイツではよく売られている、
フェルトザラートの別称だというのだ。
びーっくり。
娘を売り渡してでも食べたかったんだなあ、
と思って食べると感慨深い。
日本では多分売ってない、草。
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