というわけで、AとBを読んでくれた?
別に読んでなくてもいいけど、
読んでた方が、おいらの言いたいことがわかると思うよ。
舌に自信過剰なマンジロウと、先日食事に行きましたとさ。
家の近所に、
珍しく美味しい店があってさ。
ゴウをつれて、時々行くんだよね。
お店の人もゴウを気に入ってて、
泣いたらあやしてくれたり、
厨房からわざわざにんじん持って出てきてくれたり
いやでもまだ食べられないし、って言ったら
ピューレにしようか?って聞かれて
だからまだ離乳食じゃねーってば。
って会話しちゃうような仲なのよ。サイコーでしょ。
赤ちゃんは誰でもそうだと思うけど
ゴウもはじけるように笑う子なので
どこにいってもチヤホヤされる。いいことだー。
それはさておき。
ここの料理はとても美味しい。
シェフはフランス人なので、とっても料理が繊細なわけ。
ドイツ人には、たぶんムリな域だと思う…
ごめんね、ドイツ人。
でもまじで塩っからいんだよ、ドイツ料理はさ。
ここの料理を食べると、マンジロウはエセ評論家になる。
「これはっ
カレーパウダーを加えるタイミングを、相当考えてるよ、
適当にいれたんじゃ、このコクは出せないからねっ」
とか、そういうことを言うわけ。
もしかしたら、それは的を得てるのかもしれないけど、
味の素を喜ぶ男の舌だから、信用はできない。
でも味の素を入れてるんだよって言ったらきっと怒るから
おいらは
「へー、すごいねえ、マンジロウ」
とスルーする。
どうだ、この仮面夫婦ぶりは。
(一応言っとくけど、おいら基本味の素は使わないんだよ。
別に必要ないからね。それでうまくなるなら、使うのは全然アリ)
で、ある一品を食べた時、マンジロウはこう言った。
「んっ、これはうまい!
カブの味がする、カブが隠し味だね!」
ウィーンフィルの演奏について語るかのごとく、
恍惚とお口のハーモニーを楽しむマンジロウ。
でもね。
カブの味なんてしないの。
ていうか、カブを隠し味にしたとして、
素人がそれを認知できるだろうか? カブだよ?
そしてカブどころの話じゃなくて、
強烈に西洋わさびの味がする。
おいらは西洋わさびしかわかんないな、でも隠してはないしなあ。
カブを隠してるんだろうかね、この一品は?
って首をひねりながら食べてたんだけど。
わかったぞっ
西洋わさび→horseradish→radish→カブっぽいやつ。
これだっ
この連想だっ
「マンジロウ、西洋わさびって言いたいんだね」
「ん? こう、細長い、カブね。ぴりっとするやつ」
我が家のIKKOは、このレベルです。
残念。
この程度のオチにひっぱりすぎですか。