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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2025-03

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ドイツでは誕生日のお祝いというものを重視する。

幼稚園では誕生日会を必ず行う。

知り合いの小学校では、さすがに個別にはしないけれど

毎月、生まれ月の子のためのお誕生日会があるらしい。



日本人が想像する、幼稚園での誕生日会とは

幼稚園側でケーキやお菓子を用意してくれるような

親は全く関係ないパーティではないだろうか。




いいですか。

ケーキは親が用意します。

うちの幼稚園では、それ以外に、クラスの子全員に

小さく包んだお菓子(飴やチョコ)も渡します。

しかも親も参加(希望した場合のみ)



まじかっ、って、なるよね。

ゴウのクラスは22人。

20人以上分のケーキって焼いたことないんですけど。

前日までに小さなプレゼントをちまちま用意して、

当日、大型のケーキ焼いて、とおいらは入園してからずーっと考えてた。

まあ、ケーキの大きさは未知だが、きっと焼けるだろう。

気が滅入るほど面倒だけど、ケーキさえ焼けば、終わりだ。

そう思ってた。




きっかけはなんだったろう。

ゴウが幼稚園に着くなり、

持参の弁当(朝食としてドイツでは普通)を開き

それをおいらが見かけたことだったろうか。

他の子がパンを頬張ってるのに、

ゴウは黒い海苔を巻いたおにぎりを食べてる。

周りの子は、それをどう思ってるんだろうか。



時々ゴウは、友達からハムをもらったとか、ぶどうをもらったとか、

嬉しそうに話してくれる。

でも、その友達は、

ゴウの食べるおにぎりを、食べられるんだろうか。



日本人には到底考えが及ばないことだが、

世界的に、海苔を「食べることができる」民族はおそらく多くない。

黒い物体は、およそ食用とはみなされず、

拒絶されてしまうのだ。

考えてみたら、ゴウの卵焼きにはジャコだって入れてる。

あんな小型の魚なんて、

他の子はきっと食べられないだろう。




ちょっと待て、これはものすごいチャンスじゃないか?

正々堂々と、よそ様のお子さんに、

こっちが望むものを食べさせることができるなんて。



おいらは、ケーキを作るのをやめた。

おにぎりを食べてもらおう。

普段ゴウが食べているのは、

得体のしれない黒絵具のようなものではなく

次に見たら欲しくって、ゴウにねだってしまうくらい美味しいものだと

絶対に思わせてみせる。

名付けて、誕生日大作戦。



おいらはまず、先生に相談した。

きっとみんな、ゴウがなにを食べているかわからないだろうから、

日本食を誕生日に持ってきたい。

先生はいいアイデアだと同意してくれた。

おいらが、海苔を食べてもらえるだろうかと不安を口にすると

子供達にとって、違う国の食べ物を食べることは

とてもいい経験であり、

私がそれをサポートしなければならない、と言った。

つまり無理矢理でも食わせて見せる、ということだと受け取った。


しかし相手は幼稚園児である。

先生が何と言おうと、食べてくれない可能性は高い。

おにぎりとは別に、絶対にドイツ人が喜ぶものも作ろう。

考えた末、小さなアメリカンドッグを作った。

案の定、これは大人気で、一人二個作ったのに、

欠席の子の分を巡って争奪戦になった。



そして本命のおにぎり。

失敗は許されない。

一口食べてマズければ、

今後ゴウのお弁当にどんなヤジが飛ぶかわからない。

そこでおいらは、偉大なフリカケの力を借りることにした。

子供が喜ぶようなタイプのものを、日本から送ってもらう。

日頃、ゴウにインスタントのものを与えないように

フリカケも避けてきていたが

背に腹は変えられない。

ちびっこに添加物いっぱいのものを食べさせるのも気が引けるが

一回くらいいいだろう。



おいらは当日朝5時に起き、

二回もご飯を炊いた。

一人二個の小さなおにぎりと、海苔巻き。

海苔巻きは、アボガドと火を通したスモークサーモンで

なんちゃって寿司にした。

巻き寿司は、食べたい子だけにあげてもらうつもりだった。

同日夕方から、幼稚園以外の友達を招いたパーティを予定していたので

そのケーキ焼いたり夕食作ったりで、

幼稚園の誕生日会には参加しなかった。

そのことで、ゴウには後ほど怒られた。

参加してほしかったのかー、と驚いたけど

先生がいっぱいゴウの写真を撮ってくれてたので

準備優先してよかったというのが本音。



アメリカンドッグは完売だったが

おにぎりと海苔巻きはそれぞれ8個ほど残ってた。

予想していたより、食べてもらえたみたいだ。

置いていても邪魔だろうと、受け取ろうとしたら

先生が「年長さんたちが、もし余ってるなら食べたいと言ってる」

と言ってくれた。

アメリカンドッグは制止できなかったが、

おにぎりだけは、欠席の子の分は残し、

おいらに食べていいか聞くと、子供達に言ったのだそうだ。

おいらが快諾すると、

「よかった、さっきからずっとおにぎりは?って聞かれてるの」

と笑った。



最初、想像した通り、

アジア圏以外の子供は、おにぎりや寿司に手を出さなかったそうだ。

それを先生がなだめすかし、

とにかく匂ったりちょっとだけかじらせたりすると、

急に顔を輝かせて全員が食べたらしい。



おいらはものすごく幸せな気持ちになった。

下手したら誰も食べてくれなくて

ゴウを惨めにさせたかもしれないのに。

ありがとう、と心から言った。

当たり障りのないケーキにしようと、何度考え直したか。

挑戦して良かった、と本当に思った。

ゴウが成長するたびに、

おいらはいいチャレンジや経験をさせてもらってる。

生まれてきてくれてありがとう、ゴウ。





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4歳ってめっちゃデカくてびっくりする。膝ついてだっこはもうできない。


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ゴウの日本語が、だいぶドイツ語化してきている。

最初は日本語の文章にドイツ語単語が混じり始め

最近は語順がドイツ語化し始めた。

僕は食べる、これを。という感じに。




はい、いいえもドイツ語化し始めた。

こりゃやべーと思ったら矢先、

独日ハーフちゃんたちの集まりを教えてもらった。

子供の日本語をキープするために、ネットで知り合ったママさんたちが

広範囲で隔週集まり、

日本の歌を歌ったり日本の本を読んだりしている。




全然話変わるけど、このハーフって呼称はどうなんだろう。

一時期、半分という印象を与えるという理由で

差別的だという意見が出てた。




英語ではhalfも使うがmixの方が多いそうな。

想像だが、半分じゃないケースが多いからじゃないかな。

ドイツ語でもmixを意味するmischを使ったmischlingと表現する。

実際には「あの子はパパが何人でママが何人で」って言い方が主流。




ハーフというのは和製英語に近くて

半分というより混血の意味合いの方が強いとは思うけど

我が子を半分などと形容されたくない気持ちはよくわかる。

じゃあ、欧米風にミックスと呼ぶとなると、

こっちのがおいらには抵抗がある。

犬の雑種をミックスと呼ぶのが根付き、

ミックスと聞くと犬っぽい響きをおいら個人は感じてしまうから。




国際結婚してるママさんに直接聞くと

「ハーフで大丈夫よ」と言われるので

ついハーフちゃんと呼んでしまう。

「ちゃん」はせめても、人間味を出そうというあがき。

日本では今、どういう呼び方が主流なんだろう。

変わらずハーフなんだろうか。




まあそれはさておき、

ハーフちゃんたちの集まりに一度参加してみた、

という話なのだ今日は。




ママさんの中には教職だった人もいて

自主的な集まりにしては

非常によくプログラムが組まれていた。

全員が日本語オンリーとはいかないものの

ゴウはちゃんと日本語を話していた。




いいなーと、思ったのだ、本当に。

ゴウには、日本語を話す場所が不足している。

でもね、問題が。

これはかなりの大問題。




ハーフちゃんなんですよ、みんな。

15人以上ね、どの子もどの子も、すんげえ美形。

本当にアニメの全員美形学園状態です。

おいらテンション上がりすぎておかしくなってた。

男女全員まつげばっさばっさ、茶髪のクリクリ、鼻筋通って、

どんなアニメの実写も可能です。




こんなとこにゴウを入れたら

ただでさえ初恋は金髪青眼だったのに

まーた異性を見る目が上がってしまう。

ゴウも美形だったらまあいいが、

誰に似たのか一重まぶたの醤油顏。

(ちなみに親類で一重はマンジロウ母だけです)

日本に帰って、自分の顔のことも考えず

めんくいになっちゃったら目も当てられない。

母は泣く泣く参加を諦めた次第です。

だってそのうち日本に帰るから語学ってそんな深刻じゃないし

それよりめんくいになっちゃうほうが

一生問題だもの。



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何度も書くけど、本人が美形だったらいいわけさ。


ごぶさたしております、あいざぁです。

生きてます。

ようやく夏らしくなりました、ドイツ。

プールも入れるようになったし、さいこー。



この季節のお楽しみといえば、フルーツ狩り。

おいらはブルーベリー狩りが一番好きなんですが

ちょっと季節が早いのか、まだ実が青かったので

いちご狩りにいってきましたよ。




ドイツのいちごはハウスじゃなくて露地栽培。

土のついた完熟いちごを、きれいにしながら頬張る至福ったら。




ここ3年ほど、毎年いちご狩りにいっているのに。

またもマンジロウやってくれましたよ。

へたをとって収穫。



なんのために?

へたとんな!と叫んだら、マンジロウ超不機嫌。

こっから腐ってくるんだよ!

どんな都会ッ子だ!

と思ったけどぐっと堪え、

いいからへたごととって、と丁寧にお願いしました。

自分の方が正しいのに強く言えないストレスがもう。つらい。




しかも、まだ白っぽいのをとる。

わざわざいちご狩りにきて、なんで熟れてないのを持って帰るのか。

わけがわからん。

でもいったらまた不機嫌になるから、

がまんしてたら、

ゴウがさっさと白いいちごをすてていた。

もったいないからほんとはいけないけど

でもグッジョブ! 息子よ!





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白いのとるのやめて、といったら、おれじゃないっていわれた。てめーだ。


昔、ゲスな雑誌のエロコーナーを何度か書いた。

真理子の熟れた蕾がどうのこうの、というような

ぶっちゃけ誰も読んでなさそうなやつだ。




そういうものを書いたことはなかったが

セオリーが出来上がってるので

数作読んで似たような展開にさせればよかった。

小説とライティングはまったく別物だが

これに関しては官能小説というより

ライティングに似てた。




条件をクリアし、わかりやすく、ストレートに伝える。

凝った技法はいらない。

だからおいらでも書けたが、

びっくりするくらい安く、

展開が同じようなのばっかで書き分けるのにも疲れ

いつしかやめてしまった。




こういうのは、本人よりも周囲の方が書いたことを覚えているもんで

先日依頼がきた。




BL小説を書け、と。




いつもお世話になってる人からだったので

まあ、話だけ聞いてみようと思った。

ボーイズラブくらいおいらも知ってるが

手元に資料がないし

それにそういうのは、書き手が大勢いるだろう。

そもそもおいらは小説は書かない。




聞けば、淑女向け雑誌の誌面リニューアル案で

BLにちょっと興味はあるけど、

自分でわざわざ買うことはしない女子をターゲットにした

コーナーを作りたいとのこと。

時代は今やBLなのだそうだ。(古くないか?)

試作なので、プロに頼んでお金をかけたくないという。

つまりおいらにもお金は払いたくないという話だ。




淑女向けなのでバリバリBLは困る、

耽美小説っぽいのを頼む、

主人公はフランス人とイギリス人がいいんじゃない。

というムチャ振り。

でも暇だったんで、書いてみた。

フランス人とイギリス人じゃ日本語で書けないから

混血と滞在歴が長い、に設定を変え

細かい設定なしに初キスシーンを書いた。




いやもう、びっくり。

おいらBL小説って読んだことさえないんだけど、

書いてて楽しい。

昔書いた真理子の蕾より断然おもしろい。

これ? これが萌え?




一日で書いたけど(超短編です)

結構気に入ってしまった。

案は通らなかったらしいので、

どっかでこっそり公開しようかなと思ったけど

ここで公開したら皆どん引きだろうし

お蔵入りかな。

けーどー

おいらにもしものことがあって

パソコンからこのお話が見つかったら、恥ずかしすぎる。

廃棄しかないかしらん。



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少女漫画でときめいた頃を思い出した。


世の中は、釣った魚に餌をやらない男性が多くいるというのに

マンジロウは長期出張のたび、おいらに土産をくれる。

おいらを愛してやまないのではなく

買い物が好きなんである。




マンジロウは、すぐおいらを理解したようなことを言う。

あいざぁはこういうの好きだろう、とか

あーあいざぁの趣味だね、とか

まあそのようなこと。




この言葉はいつも耳障りなのだが

彼は好んでこう言う。




マンジロウの買ってくるものは、必ず高額なので

おいらとしては、その一点で気に入らない。

悪くないものだとしても、

その金額出すならいらねーわ、と思うものばかりだ。

もう金額を聞くのもやめてしまった。




今回のマンジロウのアメリカ出張土産は、

ゴスロリ全開のフリルつき黒い日傘。

買うか…こんなん。

まったくおいらの趣味じゃない。

いわく、非常に美しい傘だと思った、と。

たしかに、おいらは以前傘が欲しいといった。

それは雨傘である。

ドイツでは、日傘をさす風習はない。

周りがさしていなくても、あいざぁがさしたいなら

させばいいのだ、とマンジロウは言う。






いやだから、さしたくねーんだよ。日傘を。




子連れで日傘さしてたら邪魔で仕方ないし

ドイツ人に「雨降ってないけど?」って話しかけられるのもやだし

しかも黒フリルって無理なんですけどおいら。

服に全然合いませんから。




ものすごく嫌そうな顔で「ありがとう」と言ってしまい

マンジロウも不機嫌に。

フリルのせいでやたらかさばるし、

忘れた頃に捨ててしまおう。




っていうかさ

なんでおいらにこれを買ってきたの?


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しかも絶対高いんだよ、この傘。


プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

☆☆★★☆☆☆☆☆☆

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著作権はあいざぁにありますので、勝手な引用は禁止です。勝手なリライトはおいら泣いちゃうのでやめてください。書き直して酷い文にされることほどツライことはないです。


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