けっして、仕込んだわけでも、誘導したわけでもありません。
ある日突然、それは起こりました。
「お母さんのわき、においしたい」 Σ(゚д゚lll)ヒェ???
ゴウ語を解説すると、
「においしたい」というのは 「においたい」という意味です。
ええ、驚きました。
なぜに?とも思いました。
でもおいらも、また母親初心者。
とにかく動揺したくなかったのです。
ちびっこというのは、母親の動揺を見逃しません。
動揺のカケラでもみせようものなら
大声で連呼して走り回る生き物なのです。
やめてよ、と突き放すより
満足させたほうがいいのではないか、
っていうか脇ってなんで出てきたのだろうか
またマンジロウが変なこと教えたのか、
そういやマンジロウの脇に毛が生えてるって騒いでたな
あれ関連でマンジロウの余計な行動って線がみえる。
そんなことを考えながらも 一瞬の判断を迫られて、
おいらはつい、言いました。
「いいけど、くさいよ?」
そしてちょっとにおわせてやりました。
それが悪夢の始まりです。
たしか初めの頃、といっても数日前ですが
彼はクスクス笑って「くちゃい」とか言ってました。
鼻と脇の距離は20センチほどでしょうか。
まだ節度があり、 おいらのプライドも保たれていました。
ところがどうでしょう。
今や、彼はおいらの脇に鼻をくっつけ
くんかくんか
もう嗅ぐだけ嗅いでやがるのです。
一日に何度もです。
そして右と左で匂いが違うことを力説します。
彼が言うには 右はくさいが左はいい匂いなんだそうです。
おいらの自尊心はずたずたです。
こんな辱めをうけたことはありません。
嫌だと拒否しても無駄です。
ゴウは泣いて大声で叫び、
なんとも不毛な戦いを繰り広げた結果
おいらが負けました。
息子を変態に育てていることを実感します。
どうか私が児童保護法でしょっぴかれないように
祈っていてください。
人前でも要求してきますが、恥の概念について切々と説いたらやめてくれました。
PR