朝起きて、どぎもを抜かれたことって、
今までに一度でもあっただろうか。
松田優作ばりに
なんじゃごりゃあああああああああ
と叫んだことがあっただろうか。
いや、ない。
長い人生、一度もない。
絶対ない。
あるわけない。
こんな衝撃。
朝起きて、
自分の愛するベビーが
突然
ぼっちゃん刈りになってるなんて。
叫ぶよね。
えええええええええええええええええっ?
って叫ぶよね。
だってびっくりしたんだもん。
ゆうべ、マンジロウがゴウをお風呂に入れてくれたまでは良かった。
髪が伸びてるなあ、って思ったんだってさ。
だから、チョキチョキって切ったんだって。
ありえる?
それってありえること?
ないよね?
ありえないよね?
フツーに考えて、嫁さんになにも言わずに切るか?
初めての散髪ですよ。
それがセンスもへったくれもない、ぼっちゃん刈り。
それで頭洗ったから、夜のうちには、おいら気づかなかったわけ。
「まったく、あいざぁは大げさなんだから。
耳のところをちょっと切っただけじゃん。
散髪とも言えないよ」
叫び狂うおいらに、しれっと言ったマンジロウ。
一生許さん。
いろいろマンジロウには腹を立ててきたけど、今回が一番ムリだと思った。
PR