ゴウが、いつからかはなくそをほじって、食べるようになった。
なんせ、
鼻と口であるので
あ、ほじってるな、と気づいた時には
さっと口に入ってしまう。
近い!
近すぎる!
くそう鼻と口め!
本気でとめようとすると、
叩くようなスピードになってしまい、
ゴウがかなりびっくりする。
むりやりとめるのは無理だと観念し、
「はなくそにはバイキンがいっぱいで、
食べると病気になっちゃうんだよ」
と教えるのだが、
健康優良児には馬耳東風。
それでもしつこく、
はなくそを食べると女の子にもてないよ、
はなくそを食べるとおなかにバイキンがはいっちゃうよ、
ゴウのおなかの中はバイキンがうじゃうじゃダンスだーきゃーいやー
と言い続けた甲斐あって
最近、はなくそをおいらにくれるようになった。
たいていは、ティッシュを持っているので
それでうけとるのだが
時には
ティッシュ的なものが一切ないこともあるさ人間だもの。
食べられるといやなので、
とりあえずおいらの指で受け取り、
どうしようかな、これまたえらいデカイな、
とぼんやり考えていたら、
ゴウがそれをじっと見て、
「食べるの?」
と口惜しそうに聞いた。
はなくそを母親が取り上げるのは
食べたいから だと、判断した模様。
はなくそのことなんて誰も知りたくないだろうのに、書いてしまう人間だもの
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