ゴウが生後4ヶ月くらいの時の話。
ドイツ人の前でドイツ語の歌を歌わなければならない状況になった。
ドイツ語はね、いいの。
ドイツ人とドイツ語で話す。とってもナチュラル。
でも歌はいやだったな~
恥ずかしかった。
今はもう慣れて、よく一緒に歌ってるんだけど、
最初はすごく緊張したよ。
おいらのドイツ語は、通じるけどひどいもんでさ。
冠詞は半分くらい飛ぶし、変化も間違うし、
後で気づいてあちゃちゃーって後悔することばかり。
ドイツ人、聞いていてイヤだと思うよ。
でも仕方ないよね?
おいらは外国人で、がんばってドイツ語はなしてるわけだ。
だからドイツ人も我慢して、おいらの話を理解しようとしてくれるわけ。
だけど、歌となると、なんかね。なんか違うの。おいら的に。
下手なのになんでドイツ語歌ってるの?
日本語の歌を歌えばいいのに、なに背伸びしてんの?
って思われるんじゃないか、
とか思っちゃうわけ。
つまり発音とかね。
耳で聞いて覚えた歌だから、
聞き取れない音や前置詞を落としてるかもしれないわけよ。
歌を披露するとわかってたら、事前に歌詞調べるけど
いきなりだったんだよね。
不思議だよね~
恥のツボって、本当に人によって違うと思わない?
冷静に考えると、外国人がたどたどしい日本語で歌ってたら
それはそれでかわいいと思うんだけど、
いざ歌うほうとしてはさ、
いたたまれない…って感じ。
意外と繊細でしょ、おいら。
なんで歌ったかというと、ゴウが激しくぐずったんだよね。
外出先で、どうしても静かにして欲しかったから
当時ゴウが大好きだった歌、
ドイツ語の歌を歌わざるを得なくなったわけ。
周囲にはママさんたちがいて、
喉がからからになるくらい緊張しながら歌ったっけ。
一緒に歌ってくれりゃーいいのに、みんなじっと聞いてるし。
歌い終わった後、
となりにいたママさんが、ゴウにこう言った。
「ママ、おうた上手ね~」
そりゃあもう、ほっとした!
うわ~よかった、おいらちゃんと歌詞間違えずに拾えてたんだ!
と思ったら、
「ママ、音程完璧!」
いまだに…
いまだにどう解釈していいのか、悩む。
歌はドイツ語の勉強にもなるよ。
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