マンジロウが出張から帰ってきた。
その前日からおいらは
ものすごく体調が悪くて
それでも一人でゴウの相手をずーっとしてたから
限界をとうに超えていた。
マンジロウが帰ってきてうれしい、なんて
初めて思ったんじゃないかなあ。
アラビアンな花瓶も一緒だったけどさ。
「よく帰って来てくれたね、マンジロウ。
仕事で疲れてると思うけど、具合が悪くて
おいら、横になりたいんだ」
「おお、それは大変だ、すぐ寝なさい。
でも
2時間後には会社にいくけどね」
「うう、いたしかたない。2時間寝かせてもらうよ。
でも、お願いがあってね。
もう3日も掃除機かけてないの。
やってくれない?
あとゴウを外に連れて行ってあげてないから、
ちょっと近所を散歩させてほしいんだ」
おいら本当に具合が悪くて、なんとか2時間で
効率よく手助けしてほしかった。
「うん、OK、
優先順位は?」
優先順位??
頼んだのふたつだけど??
「そ、そうだね、掃除機が優先だね」
「わかった!」
大変頼もしい感じのマンジロウ。
よかったよかった、
おいらは花瓶を見ないようにしながらベッドに入った。
気を失うようにして寝てしまい
気がついたら
二時間半が経過。
玄関から恐ろしい言葉が聞こえてきた。
「よーし、じゃあ、ゴウも一緒に会社に行こう!」
葛藤だったね…。
もういっそ連れて行ってもらおうかと思った。
だけど黙認できなかったね。やっぱ母親なんだなあ。
玄関では、マンジロウがゴウの水筒だけ持っていた。
オムツもお菓子もなし。
1時間もすれば夕食の時間なのに、
ゴウをいったいどうするつもりだ?
「あーよかった、あいざぁが起きないから
最終手段でゴウを連れて行くとこだったよ」
……。まあ、ゴウにはいい経験になったかもな。
「で、散歩にはいったの?」
「いいや。掃除機もかけてないよ」
「え、なんで?」
「だってゴウがエンドレスで遊ぶんだもん。
だから一緒に遊んでた」
あああああ…。
おいらがバカだった。
マンジロウに期待したおいらがバカだった。
2時間眠らせてもらえただけで、
満足すべきだったのだ。
欲をかくと自分に跳ね返ってくるものだなあ。
コメントくれたYKP(仮名)さんへ
コメントありがとう。とても嬉しいコメントでした。
おいらにメールを送りたいと、メアドも書いてくれてありがとう。
本当なら喜び勇んでメールしたいところなのだけれど
正直ね、何書いていいかわからん!
こんなブログやってるけど、意外とネット上で交流は広めてないのね。
なんかねー なんかねー なんか恥ずかしいの。
ごめんね。
でも温かい気持ちは十分いただきました。ありがとう。
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