妊娠した心当たりは、いまだに全くないのだが、
実は生理が遅れる前に、妊娠そのものには気付いていた。
でもやっぱり心当たりがなくて「まさかな」で片付けていた。
なんでわかったかというと、一番はっきりとしていたのは、体温。
37度以上の高体温をキープしたことよりも、
それに対する感覚が普段と違った。
普段なら、「風邪かな、だるいな」という感覚のはずが、
はっきりと「今までに経験したことがない異常事態」とわかった。
たかだか37度なのに熱くて吐き気がしたのだ。
つねにのぼせているような状態。
この時点で、妊娠かホルモン異常のどちらかだろうと思った。
他にも、おかしなことが続いた。
例えば、おいらは就寝時、必ず仰向けになる。
朝起きても仰向けのまま。
あまり寝乱れない。
ところが急に、胎児ポーズで眠り始めたのだ。
(手足を折り曲げて、横向き)
今までこんなポーズをしたことがなかったのに、
なぜかこれが一番安定する。
腹部に意識できないほどの違和感があったせいか、
もしくは腹部を守ろうとしていたせいなのか。
おまけにベートーベンが聞けなくなった。
それまではマンジロウがかけても、聞き流していたのに
どういうことなのか、すごく嫌な感じがするようになった。
反動のようにモーツァルトを好むようになり、
マンジロウにベートーベンのCDは片付けてもらった。
極めつけは夜間外出。
徒歩では絶対に出なくなった。(車なら平気)
理由なんてない。
とにかく嫌なのだ。
夕食の後、近くのバーに飲みに行こうとマンジロウに誘われても
(おいらはこれがとても好きだったのだが)
頑として断った。
「なんで?」と聞かれ
「暗いし寒いから」
「だって去年のもっと暗くて寒い時期も行ってたじゃない?」
「あの時は暗いのがいやじゃなかった」
みたいなやりとりをした。
この時にマンジロウは、初めて「妊娠」が頭をかすめたが、
やっぱり心当たりがないから「まさかな」と思ったと言う。
そのほかにもいっぱいある。
旅行先のホテルのレストランで、
ワイン一杯でまっすぐ歩けないほど酔っ払ったり。
あれはホテルのレストランじゃなかったら、やばかった。
どんなに体調が悪くても、そんな酔い方はしたことがない。
油物が食べたくて、滅多にしないフライものを続けて作ったり。
自転車やベビーカー(丁度腹部の高さ)が怖くなったのは
妊娠がわかってからだったかな。
というわけで、生理が遅れた時には確信になっていた。
振り返ってみると、なんか動物的だなーと思う。
妊娠期間の半分にきたらしい。
おいらにとって妊娠は痛いことがおおい(神経痛や便秘や)ので
とっとと終わってほしいのだけれど
自分の肉体の変化は、結構おもしろい。
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