マンジロウ実家にいった時のこと。
マンジロウ父はゴウにべったりなのだが
マンジロウ母はおいらたちとお茶を飲んだり喋ったりしたがる。
ドイツは冬に野菜が極端に減るので
冷凍野菜も活用して、結構気を遣いますーみたいな
話をしていた。
「私はすぐ野菜をだめにしちゃうの。
前に買ったことを忘れて重複させちゃったりー。
年をとるとだめね」
と微笑む母親に、マンジロウは
「あいざぁはほんっと無駄にしないよ。
すごいよ、おれ、そこまで食べれるって知らなかった!って
ことがしょっちゅうあるからね」
と、なぜか得意げなマンジロウ。
しかしなぜだろう、
あまり褒められてる気がしないのは。
ああ、マンジロウ母の目が痛い。
おい、息子に何を食べさせてんだよって言われてる気がする。
「この間びっくりしたのは、あれだよ。
食材じゃないけど、カレー。
カレーを食べたあとの鍋って、カレーがこびりついてるだろ?
おれもあれはもったいないなーと思ってたんだ。
そしたら、あいざぁは、
あそこにごはんいれて、カレーピラフっぽいの作るんだよ。
あのべとべとのやつ、
ごはんいれたら綺麗に取れるんだよ!」
あああああ、
お母様の目が痛い。
どうしよう、ちゃんと具は追加してますとか
チーズもトッピングしてますとか
言うべきなの?
それとも、意外と美味しいんですよ、って?
「ほんっと、こういうことやらせたら、すごいよあいざぁは」
イキイキと褒めてくれてありがとう。
でもなんでかな。
褒められてる気がしないのは。
「本当にあいざぁさんは始末がお上手ね」
にっこり微笑むマンジロウ母。
ああ、はやく帰りたい。
鍋も綺麗になるし、みんなやってみるべき。カレー後ごはん。翌日ランチに。
PR