帰ってきてすぐ、マンジロウ父母に逢いに行った。
おいらの大きくなったおなかが、
マンジロウ父はとっても嬉しいらしく、
何度も触ってきた。
そうして愛情を示されるのは嬉しいけれど
やっぱなんちゅうか、
ハラをさわられるのって、あんま気持ちのいいもんじゃない。
皮がつっぱって、敏感になってるぶん、
なんかイラっとする。
もちろんマンジロウ父は
「触っていいかな?」
って断ってくれるんだけども、
それをイヤだとは言えない。
おずおずと手を出すしぐさを見てると、
おいらへの遠慮も感じられるのだから、
どーぞどーぞ好きなだけなでまわしてね、と思うのだけど
おいらは心が狭いもんで、
なんかね、いやなの、なでられるのは。
ふたりとも、おいらのとびだしたおなかをみて、
「これは男の子のおなかだ」
と大喜び。
やっぱ男の子なのかなあ。
もう検診でわかるんだけど、
医者には 「知りたくない」 と伝えてるので、
どっちかは生まれてからのお楽しみ。
マンジロウ父は、
まだ生まれてもないのに鯉のぼりを買うつもりだったようだけど
マンジロウ母が止めたらしい。
これ聞いてさ。
「マンジロウ母は、ちゃんと女の子かもしれないって、
もし女の子なら男の子を待ち望んでることで
傷つけちゃうかもしれないって、
考えてくれたんだなー」
っておいらは思ったんだけど。
全然違った。
全国的な風習かどうかは知らんけども、
とにかくこのへんでは、
初節句は嫁の実家が用意するらしいよ。
つまりおいらの両親が鯉のぼりもって馳せ参じなければならないと。
たまらんなあ。
ちょっと見てみたら、
鯉のぼりって高いねえ!
マンションのベランダ用の小さいやつでさえ、
1万円とかしてたよ。
そりゃまあ、うちの親だって初孫にはそれくらいするかもしれんけど
これがもし女の子で
雛人形とか言われたらさ、
えらいお金がかかるでしょ?
それもちょっと豪華なのじゃないと、
マンジロウ父母は満足しないんじゃないかな。
だったら自分たちの気に入ったのを
選んでほしいんだけどねえ。
っていうか。
そんなのドイツまで送ってきたらどうしよう。
それどころか、
持ってきたらどうしよう…。
GWはあわただしかった…
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