最近チョット落ち込み気味。
昔から時々、ダウンすることがある。
何かきっかけがあるんじゃなくて、なんとなく
世界中で誰もおいらのことを好きじゃない、って
心の底から思ったりする。ごくたまに。
情緒不安定、ってやつだ。
これは一年に一回、あるかないか。
でも、年をとって、回数は増えてる。
ホルモンバランスが崩れるとか、そういうのかな。
それで愚痴ぎみの日記を書いたりしてしまう。
ここ数日、勢いのある記事はかけてない。
今日も書けない。
せっかくこのブログまで遊びに来てくれたのに、ごめん。
面白いこと書けないから
昔のことで、思い出したことをだらだらと。
マンジロウの前に付き合った男とは同棲してた。
彼は「旅人」。
旅人ってどういう人種か知ってる?
アルバイトでお金貯めて、ふらっと旅に出る。
常に金はなく、サバイバル能力だけ高い。
おいらと付き合いだしてからは、国内ばかりだったのに
しばらくして「チベットに行く」と言い出し
2ヶ月ほど行方が分からなくなった。
中国から違法のバスに乗り、入国したらしい。
ヨーロッパに抜けてから、メールが来た。
旅に出る前、彼はアパートも解約していったので
帰国した時、おいらんちに転がり込んできた。
嬉しかった。狭いワンルームで一緒に暮した。
おいらはその男が本当に好きでたまらなかった。
ある日、この情緒不安定の波が来た。
それまで付き合った男には、この波を悟らせなかったが
さすがに一緒に住んでいるので、ばれる。
波は数日続くから。
それで思い切って打ち明けた。
「世界中の人間がおいらのこと好きじゃない」
そしたら彼は
「僕も?」
とだけ聞いた。
悲しいんだか嬉しいんだか、なんだかよくわからないまま
おいらは泣いて、一晩中なぐさめてもらった。
そういうところが、好きだったんだなあ。
昨日の晩、マンジロウに打ち明けた。
世界中の人間に好かれてない、ってことは言わず
「大変不安定なこころもちです」
とだけ言った。
マンジロウは心配そうにし、
美味しいものを食べに行こうと言い
(だからそれはストレスなんだってば)
なんだかんだと言って、落ち着いてから
おいらをソファの隣に座らせた。
なんとなく、ひざまくらをしてもらった。
男にひざまくらしてもらったのは初めてだった。
マンジロウはずっと本を読んでいた。
マンジロウのことは別に好きじゃないけど(ごめんね)
彼の行動は時々好ましく思える。
休日の夜にジャズを聴きながら本を読む男なんて
全然好きになれないけど、
女の子にひざまくらしながら本を読む男はちょっと良い。
一晩中抱きしめて愛してると言ってくれた夜も
飽きるまでひざまくらしてもらう夜も
どっちもなかなかいいもんだった。
たまにはマンジロウも役に立つ。
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