おいら、生まれも育ちもガンツ日本。
ガイコクジンといわれる人と付き合ったこともあるけど
基本的には典型的な日本人。
でも、そんなおいらでも「???」と思う「日本人の言動」がある。
例えば?
おいらが住んでるところにも、それなりに日本人がいる。
土曜日の買出しに大型スーパーにいくと、
ほんとに稀にだけど、知り合いの日本人に出会うこともある。
「こんにちは」と挨拶して、その場はすぐに離れるんだけど、
後日、その奥様に逢うと、
100%と断言してもいい、
必ず「
優しそうなだんな様ね」と言われる。
これがね、おいら、どうも腑に落ちない。
だってさ。
まず、だんなに対するコメントって必要ないんだよね。
逢ったからって、
「私はあなたのだんなをこう思う」って言う必要、ないよね?
おいらがもし言うとしたら、
コメントしたくて仕方がない衝動がある場合だけ。
「すっごい男前じゃん!(≧∇≦)キャー♪」 とか
「なんであんなに引き締まってんの、運動してるの??」とか
まあ、そんな感じ。
特に何も感じなければ、コメントなんてしない。
でも、ドイツに来てから (=結婚してから、かな?)
このコメントルールに気付いた。
お友達のだんなに偶然会ったら、
その場では「いつもお世話になっています」とにこやかな挨拶。
そして後日「優しいそうなだんな様ねぇ!」と言うこと。
優しそう、ってさ、一番無駄な評価じゃない?
だって、優しいかどうかなんて、道端で逢っただけでわかる?
表面的な雰囲気が「優しそう」かどうかなんて
どうでもいい。
「優しさ」は、彼の優しさが発揮されてから評価すべきだよ。
おいらが思うに、
「優しそう」って言うのは
男前だとか痩せてるとか足が長いとか、
外見的にぱっと見て「イケてる」面がみつからなかった時に
免罪符みたいに使われる言葉だと思う。
もちろん、極道顔の人には使われないだろうけど、
全男性の97%には使っても当たり障りない言葉だ。
なんたって「優しそう」なだけだから。
彼が別に優しくなくったって構わないわけ。
おいらはマンジロウのことを「優しそう」って言われると
すごく居心地が悪い。
「そうですね、優しいです」って答えると
「あらまあ、ごちそうさま」
って茶化される。
かといって
「いいえ、ああ見えて、ちっとも優しくないんです」
とは、やはり言いにくい。
なんでこんな、適当な社交辞令のために
おいらが居心地の悪い気持ちにならなくちゃいけないんだろう。
おいらは、実際、誰のだんなさんに逢ってもコメントしない。
だってなんとも思わないから。
優しそうだとも思わないし、
男前すぎるから浮気に気をつけて、とも思わない。
けど、お互い夫連れで出逢うと、
後日必ずマンジロウのことを「優しそう」とか言われて
おいらもなんかコメントしなくちゃいけない雰囲気になる。
こうなってくると意地だ。
意地でも言わない。
だって相手のだんなが優しいがどうか、おいらにはわかんないもん。
ウソなんかつきたくない。
思ってもないことを言うのはすっごくヤだ。
わかってるんだけどね。
彼女たちがマンジロウを優しそうだ、というのは
おいらに対する社交辞令で
それはつまり、おいらと良好な関係を保ちたいという意志だ、って。
わかってても、めんどくさい。
あなたのだんなに逢っても何も言わない女、
それ、きっとおいらです。
「お似合いのご夫婦ね!」もちょっとしんどい。
PR