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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-04

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日本の友達から、夫に愛想をつかした、というメールがきた。

彼女はすっごくややこしい女性なので、
普通の男ではなかなか折り合いをつけられないのだが
3年前に結婚した夫は、
彼女をよく理解している。



おいらはこの夫が好きじゃないのだが

(すんげ理屈っぽいし、話が強引で、穴だらけの論法を押し通す)

こういう男が煙に巻くようにしないと
彼女を御すことはできないだろうな、と納得していた。


しかし今回、彼女は完全にへそを曲げてしまった。


事の発端は、彼女の胃痛だった。


ある日、彼女は体調が悪かったが、
夫と共通の友人との約束があり、食事に出た。
3人で食事を終え、彼女の不調はピーク。
帰りたくて仕方がなかったが、
夫も友人ももう一軒行こうと言う。


彼女は断ろうとしたが、強引な友人だったらしい。

実は、彼女には乳児がいて、
実家の母親に預かっていてもらっていた。
夜に飲みに行くのは出産後初めて。
友人も夫も、彼女に羽を伸ばしてほしかったのだろう。
しぶしぶ二軒目のバーについていった。


そこで一気に悪化。
彼女は吐き気と痛みで脂汗を流し、
しゃがんだまま動けなくなった。


「救急車を呼んで」


と息も絶え絶えに夫に伝えると……。






「あのカスなんつったと思う?」

と彼女は書いていた。





「えっ、本当に呼ぶの? って言ったんだよ!!」










はい、そうです、これが彼女の怒りの原因。




渋った夫の携帯をひったくり、友人に投げつけて
「119!」
と叫んだそうです。


つまりその友人が救急車を呼んだってわけ。

そのまま入院、2日間で退院。
急性胃炎だったんだって。


なんで彼女がそんなに怒ったか、分からない人いる?
その人はねえ、
大人なんだね。

おいらみたいな恋愛ジャンキーなら、
すっごく理解できるんだよな、彼女の思考回路。


あ、先に言っとくけど
理解はするけど、それがまともな考え方だとは思ってないからね。


つまりね。
「こんなに苦しんでいる私を見て、救急車を呼ぶのを躊躇する」

のは、愛がないから、なわけなのよ。


愛しているなら
私が少しでも苦しんでいれば動転するのが当然。
私が「大丈夫よ」と言ったって
自発的に救急車を呼ぶのが夫(とか恋人)。



そもそも、救急車を呼ぶのって、大抵の人は初体験で、
やはりその決断は本人にも難しい。

そういやおいら、10代で七転八倒の胃痛に襲われ
母に泣いて救急車を呼んでくれと言ったことがあるけど
断られたっけ…


即、拒否、だったな…


あの時の痛みは生涯振り返っても一番激しく
救急車に値するんじゃないかと今でも思うけど
それでも自分で呼ぶほどではなかったもんな。
それくらい救急車を呼ぶという決断は難しい。


とにかく、愛される女としては
自分の判断で救急車を呼ぶよりも
男が動揺して勝手に救急車を呼んじゃうほうが
断然かっこいい展開なんである。



そういうわけで、
彼女は夫の行動に猛烈に怒っているわけだ。

メールには

「いつも偉そうにしてるくせに
一大事にまともな判断もできない」

「入院してる時、子供を置いて外出した。
病室に子供がいて同室の人に申し訳なくて病状が悪化した」

など、いろいろ怒りの理由を書いていたけど、
おいらはやっぱり、夫が自分より体面を優先したって感じたのが
原因だろうと思う。


マンジロウにこの顛末を聞かせてみた。

「そりゃあ、どれだけ痛いかなんて本人にしかわからないんだから
彼女の言ってることは無茶だよ」


なるほど、おいらは自分で救急車を呼ぶしかないらしい。




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ドイツの救急車は有料だっけ?
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無題
私も急に心臓発作かとおもって、自分ですぐ近くの心臓の救急病院に息止める感じで自分で車運転して行った事ある。
旦那の判断あおいだり、救急車待ってるより早いってのもあるけど、、、。同じ様な旦那に対しての思いが根強くあるし。自分の命は自分で守る!
バル114 URL 2008/10/13(Mon)11:41:42 編集
うんうん
実は救急車を呼ぶより、動けるなら自分で行くほうが気が楽ですよね。しかし「息止める感じで自分で運転」て、バルさん強すぎますよ。息とめても心臓には関係ないんじゃ…(笑)。でも気持ちはすっごくわかります。
【2008/10/13 19:38】
無題
確かに自分が限界を感じているときに、自分の思い通りの方法で
助けてくれないと「なんだよ~!!」って
怒る気持ちはわかるなぁ。
「いいから早くして!!(怒)」って。
でも、少しの異変で救急車を呼ぶ人が続出。
おかげで本当に必要な時に救急車が足りなくなると
いう事態があることも事実。
消防庁(?)のPRによると、救急車のほとんどの
出動は、実は救急車が必要のない軽症だとか。
と、いうわけで旦那さんの躊躇は妥当なものだったのかな。
と、いうか愛がどうとか体裁を気にしたとか
そういうんじゃなくて、旦那さんも慌ててしまって
出た言葉なのでは。
ちなみに私は深夜にどうやっても耐えられない
腹痛に襲われ、自分で救急車を呼んだことがあります。
でも、救急車が来るまでに治まってしまい・・・
盲腸かと思って慌てて呼んだものの、病院について
レントゲンを撮影しても特に異常なし。
近所の病院に拒否されたため、深夜に電車の乗り換えが必要な隣町の病院で部屋着姿で放置され、
始発を待って帰りました(^^;)
同居人がいるならともかく、一人暮らしで救急車を
呼ぶには相当の覚悟が必要です。
緊急の場合はそんなこと考えていられませんけどね。
グリュン URL 2008/10/13(Mon)12:08:20 編集
線引きが難しいよね
うんうん、彼も動転してたんですよね。多分、友達が望む方向とは別なふうに。
救急車を呼ぶって、ほんとものすごいことだと思ってたのに、気楽に呼ぶ人が増えてるって報道、おいらも耳にしました。難しいですよね、これ。本人にしてみれば今まで経験したことのない痛みなら、朝までほうっておいたらいいのか、すぐに入院すべきなのか、判断がつかないですよね。おいらは、日本に戻ったら、タクシーで病院に向かうと思います。そして受付で倒れてみせます。そしたら一番に診てくれるかな。
【2008/10/13 19:44】
私もタクシー派かも。
うちの旦那はよっぱらって、抱きかかえていた私を床に落としたことがあります(笑)。どうしようもないでしょ?テーブルと椅子の角にも頭をうち、死ぬかと思いました。救急車は呼ばなかったけど、緊急病院のセンターに電話して、「どうしてたらい回しにするのだ!」とうちの旦那は切れてましたが、「あんたが落としたんじゃ!」と激昂です。無事でよかった。って、うちの旦那大丈夫か!!って漢字です。
akky URL 2008/10/13(Mon)22:02:31 編集
爆笑
akkyさんとこはいろんな歴史があるんですね。それより疑問なんですが、床に落とすってことは、お姫様だっこしてたんでしょうか?うわーお。おいら、マンジロウには一度もそんなこと許してませんよ。
【2008/10/14 04:56】
無題
ゴメンナサイ!
私、旦那がお腹痛くて吐いて、救急車呼んで欲しいって言ったけど、比較的近所に病院があったので車で連れて行きました(笑)でもそこでは診てもらえなくて(夜だったから)、別の病院に移動してそこで入院。急性膵炎でしたよ・・・エヘ
yucky 2008/10/14(Tue)10:15:25 編集
それは正しい
今回おいらもいろいろ考えましたが、救急車を呼ぶのは「意識がない」「痙攣している」「出血している」「アタマを打っている」など、動かせない場合が妥当だと思います。なので車で連れて行ったyuckyさんは正しいと思います。しかし急性膵炎ですか。それは救急車に値する響きがありますね。エヘなんてかわいいこと言ってる場合ではないですねyuckyさん。だんなさんが無事で本当によかったです。
【2008/10/14 23:00】
無題
お久しぶりでございます。
男が動揺して救急車を呼んでくれる、それは確かに憧れ?のシーンではございますが、男って動揺すると使い物にならないよな。
・・・うちの元伯爵サマだけですかね、それ?

ワタクシも1日色々な症状に見舞われ、奴が帰宅した午後7時に「病院連れてけ」と行ったら(あの国にはまともな救急車がなかったので)
「今から行くのお?」と言われてブチキレ。「殺す気か!」と車を出させ 検査で即 アメーバ赤痢と判明。 そこでちょびっと反省したようですが 遅い。
スイスの救急車も有料だし、オトコどもはそんなだし、やはりタクシーが妥当そうですなあ。
Mari URL 2008/10/14(Tue)18:05:18 編集
これはこれは!
ごぶさたしております、Mariさん。おいらはマンジロウが動揺してるとこって見た事なくて、しかもあんまり見たくないので(明らかにめんどくさい事態に発展すると思われる)やはり自発的にタクシーです。しかしアメーバ赤痢とは…。知っておりますよ、ええ、噂だけですけどね。粘度が高いそうですね…。Mariさん、いろいろな経験をされていますね。あの国、というのは、あれですね、放浪?されていた一国ですね。お疲れ様でございました。
【2008/10/14 22:57】
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プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

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