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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-04

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夜中に鶏がらを煮込んだ。

シンクを消毒して水を溜め、きれいにきれいに鶏がらを洗い

油や皮をとり、

鍋に入れて、低い温度で一度煮る。

血がこれで流れ出るので、

もう一度洗い、

今度は3-4時間ことこと煮込む。



試行錯誤の結果、このやり方にたどり着いた。



出来上がるスープは驚く程少ない。

けれど美味しい。



鶏がらを煮込み、丁寧にアクと油をすくい取っていると

これは祈りのようだ、と思った。

ただ無心に、

鍋に浮かぶ油の玉をすくい続け、

これは信仰なんだな、と思った。



一部の日本人にとって

食事は、あるいは料理は信仰なのだと思う。

体にいいと信じていること、

食事を通じて得られる家族の団欒、

体を通して心へつながるという確信。



ヨーロッパに暮らしてみて

日本人の食に対する考え方が特殊であることに気づいた。

ドイツ人が食をどう捉えているかという話がしたいのではない。

ドイツにせよフランスにせよ、

食事とは、食べるものであると同時に

コミュニケーションでもある。

誰と食べるか、どこで食べるか。

もちろん日本でも、食事は一人より大勢の方が楽しく美味しい。

けれどどこかで、

そういった状況が入り込めない、

決定的な何かが、例えば我々の思う「正しさ」が、存在する。

つまるところ、「いただきます」へたどり着くのだ。




おいらは無宗教だけれど

これが信仰だと思えば

それなりに敬虔な信者だと言える。


信仰とは、神様を敬うだけではない筈だ。

食事は神事だと聞いたことがあるようなないような。

命をいただく。

できる限り、自分が正しいと信じるやり方で

命を食べようとする、

正しく食べたいと願う。


手を合わせ、いただきますと言葉にする。

その意味を、ちゃんと考えよう。





昨日とったスープで鍋にした。

雑炊にしようと思っていたのに、

気がつくとマンジロウが飲み干していた。



雑炊食べたかった…と思ったが

それだけ美味しかったのだろう、と思い直した。



これは布教活動なのだから

怒ってはいけないのだ。



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鰹節削り器を持ってるあたり、信者でしょおいら。



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何回も空コメントを送ってしまい、申し訳ございません
まだまだスマホの操作に馴れておらず、誤送信を何回もしてしまい、申し訳ございません

先ほどの空コメント×2は削除でお願いします

お手数をおかけしてしまい、本当にすみません

※前回のコメントの件、お気になさらぬよう…、お心遣いありがとうございます!



食べ物が体や心に通じるという感覚が日本人独特なものとは初耳でした
日ごろ口にするものは精神にも影響するような感覚があったので…
私は改めてこの感覚を大事にしたいなって思いました

ここんとこ新生活に向けて準備してますが、
母が私たち子供らに"体に良いもの"を食べさしてくれたように、
私も子供が出来たら同様にしたいと思うし、パートナーにも食べさせたいと思ってきました
今までそんなこと考えたことなかったのに(^^;

もしかしたら、私自身がそのような感覚をぶれることなく強く保っていたいのかもしれません

小さな頃の食べ物に対する感覚は、DNAレベルでインプットされてしまってるような気もします
それは簡単には更新されないような気がします

あいざぁさんが"祈り"とおっしゃる行為は、見て口にするゴウくんにも何らかの形で受け継いでいくのかなって思いました

なぜか無性にパートナーにブロッコリーのスープを食べさせたくて、撹拌するものを買ってきたら、微妙に器具が違いました…

ミキサーではなく、フードプロセッサーを買わなきゃいけなかったみたいです
(ミキサーでも出来なくはなさそうですけど )

あいざぁさんみたいにトリガラからスープをとるまでにはほど遠いです…、作ってみたいけど、生々しくて触れません
i 2012/12/01(Sat)22:40:25 編集
全然もうお気になさらず
それよりスマホで長いコメントって、なんか大変そうなのに、何度もトライしてくださってありがとうございます。コメントもらうの嬉しいんで、どうかお気になさらず。
えーとおいらの書き方が悪かったようで、決して食べ物→体っていうのが日本人特有ってわけじゃないんです。ただ、なんかね、食べ物に対する敬虔な態度っていうのが、ほかの国の人と違う気がするんです。なんの確証もないんですけど、例えばおいらはフランス人の仲良しママさんがいて、彼女の手料理を何度もいただいてまして、それがいつも美味しくてねえ。彼女の食べ方は、誰かと楽しく食べることに集中していて、それは素晴らしいことで、おいらも楽しんで過ごせるんですが、食べ物に対する、なんだろうな感謝とかそういう類いのことかなあ、きっちり料理をする日本人の友人たち(だしを自分で取り、野菜の旨みを引き出し、油を極力使わず~的な)を見てると、なんかちょっと違う。と思うんです。
【2012/12/03 07:35】
無題
こんにちは。
なんとなくわかります。
といってもついこの間、誰もいない台所で豆の煮える音をききながら灰汁などをとっていたら、なんとなく無我の境地とでもいいましょうか、無心になっていたのですね。部屋は静かで豆の煮える音しかしていなかったのでなんだか不思議な感覚におそわれました。
何故丁寧に灰汁をすくうのか、何故ひたすらおいしくできればいいなと思っているのか、理由は全くわかりませんが…。
keito URL 2012/12/05(Wed)08:09:38 編集
うんうんn
豆ね! わかる!
豆って何度も水変えたり煮こぼしたりするでしょう?あれもちゃんと理由があるらしく、豆の毒素(消化不良を引き起こすとかなんとか)を消し去るだめのものなんですって。
音がいいよねー 鍋の音。おいらストーブほしいもん。そこで煮込みたい。
【2012/12/06 05:12】
なるほど!
私、誤解してました、ごめんなさい!!
あいざぁさんのおっしゃる感覚は机上ではわかるけど、実感したことはないです

上記のゴウくんのトレーナーの件も然りです

あいざぁさんもゴウくんも良いチャンスでしたね(^^)
30数年それなりに生きてきたけど、まだまだ世の中、知らないことばかりし、もっと知りたいなぁと改めて感じました

スマホを通して知るのはもう勘弁ですけどね(^^;
固定電話代をけちるとこうなります…
NONAME 2012/12/05(Wed)22:48:26 編集
いやいや!
謝るのはおいらの方ですよ。わかりにくいこと書いてごめんなさい。ライティングの基本中の基本は誤解を与えないことで、主旨に沿って的確な展開をなさなければならないんですが、ここでは気楽に書いちゃってるので、時々反省します。でも考えたことぼーっと書き連ねるのって楽しいんですよね。
スマホはドイツでも普及してますが、おいらはノータッチ。日本に帰っても古い方使ってそう。
【2012/12/06 05:09】
プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

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