おいらの知り合い(年下・男)に、恋愛を楽しめない人間がいる。
何人もの女性と付き合ったが、どうしてものめりこめない。
3ヶ月以上、お付き合いが続いたことがないらしい。
「あんた、男が好きなんじゃないの?」
「二度いったら、あいざぁさんでも殴りますよ」
というわけで、どちらかといえば(?)女性の方がいいらしい。
彼の相談はこうだ。
どうすれば、心から愛せる人に出会いますか?
どうすれば、人を愛せるんですか?
うーむ。まさに
恋愛ジャンキー=おいらに相応しい質問ではないか。
彼はいつも「相手を顔じゃなく、性格で選ぶんだよ」と言われるそうだ。
まっとうなアドバイスだわな。
でも恋愛ジャンキーはそんなつまんねー返事しねーぞ。
おいらなりに真剣に考えた。
以下が、その答え。
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よいですか。
人間には五感がありますね。
多くの人間は、この五感のバランスが良い。
でも、必ず、多かれ少なかれ、突出している感覚がある。
この感覚を制するものは愛を制すると知れ。
お?何言ってるかわかってねーな?
よし。詳しく説明しよう。
君はね、視覚より聴覚が発達している。
なぜわかるかって?
君と話していて、ものの美醜についての話はほとんどない。
でも音楽の話や、雑音や、バーのBGMや、音についての話は多いね。
好きなバーも、かかってる音楽がいい、ということを言うもんね。
ここまではオーケー?
それに君の英語の発音はほぼネイティブだよね。
留学していても、SHEとSEAが完璧な人って、そう多くはない。
つまり耳がいいんだ。
君は五感のバランスが悪い。聴覚依存型なんだ。
異論はないね?
君の嗅覚はたいしたことない。
おいらが異臭を感じて、それを言っても、気付いてなかったことがあるね。
味覚は、うん、普通かな。触覚については、知らん。
というわけで、君を喜ばせたい時、おいらはいつも聴覚から攻める。
ライブに誘ったり、ジャズのバーを選んだり。
だからね、君は、視覚(美人)や触覚(巨乳)じゃなくってね、
耳元で囁かれたら、腰から下がどろどろに溶けるような
セクシーな声の持ち主を探しなさい。
そして二人で、静かなところで、優しい気持ちでいろんなことを話しなさい。
ベッドの中、まどろんだ声で
彼女の昔の話を聞きなさい。
いつも耳元で、囁いてもらいなさい。
鼓膜の振動の心地よさを、全身で受け止めなさい。
そうしたらね、
その声が「別れたい」って言った時
きっと君は泣くと思うよ。
その時にね、自分が彼女を愛していることを知ると思うよ。
性格がいい子を探す、なんてばかなことはやめときなさい。
性格がいい子は、そんな特別な声は持ってないから。
それにね、性格がいい子を、君が傷つけちゃいけない。
どうせ君は相手を傷つけるよ。
誰のことも愛せない、なんて言ってるうちは、まだ傷つけるよ。
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あなたは、自分がどの感覚に傾倒しているか、知っていますか?
おいらはね、嗅覚と味覚を重視している。
視覚も高め。
だから、同じものを美味しいと思う男を選ぶ。
あと、正直に告白すると、マンジロウと結婚した理由のひとつは、嗅覚だった。
今までおいらは頑張って「匂いのない男」を選んできた。
でもマンジロウは、匂う。
すごく特殊な匂い。
ほんの少し、ふうわりと、甘い匂い。
楊貴妃がそうだったんじゃないか、という説をマンガで(笑)読んだけど
香水よりも良い匂いがするひとが、ごく稀にいるらしい。
実際、おいらの妹は甘い匂いがする。
赤ちゃんの匂いってあるよね、ああいう系統の、心がくすぐられる匂い。
10代をピークに、徐々に薄くなってしまったけど。
マンジロウの体臭はそこまで素晴らしいわけじゃない。
でも柔らかくて、あたたかい匂いがする。
ずっとずっとかいでいたい匂いだ。
だからおいらは、マンジロウそのものより、
マンジロウの使ってるシーツの方がすきなのだ。
この匂いが、おいらを結婚させたのだと本気で思う。
性格がいい人を選ぶ。それはもちろん、いい事だ。
でも、おいらは、100万人の中で唯一好きな匂いの人や
声を聞いてるだけでいっちゃいそうな人を選びたいな、と思う。
それが惚れるってことじゃないのかな。
おっと、いやいや、おいらはマンジロウには惚れてないからね。
やぶへびやぶへび。
フランソワさん(非公開コメントには勝手に名前をつけますから推理してください)ステキなブログじゃないっすか。
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