年末年始に帰国した時、弟にちょっとした祝い事があった。
クリスマスも兼ねて何か贈ろう、ということになり、
マンジロウがこう言った。
「彼も立派な社会人なんだし、ちょっと良いボールペンはどう?」
ふうむ。
既に持ってるかもしれないけど、
あって困るものじゃないし、他に思いつかないし、いいか。
「じゃあ、モンブランにしよう」
Σ(゚д゚;) ナンデッ!?
もうどうにかしてください、このブランド好き。
っていうだけじゃなく。
おいらは仮にも、ものを書く端くれにいるわけで、
筆記用具にはこだわりがある。
こだわりってね。
「モンブランの万年筆のインクの滑らかさが」
「手にかかるしっかりとした重さが」
っていう、こだわりじゃないよ。
あのね、世の中にはね、
ブランドの持つイメージやポジションがあると思うわけ。
モンブランなんていうのはね、
若造がプレゼントされるようなものじゃないの。おいら的には。
25歳の男の子がモンブランを持っていいのは
1、お祝いに親戚が使っていた古いモンブランをくれた。
2、自分で働いてお金を貯めて買った。
のどっちかなの!
1のように、周囲が「良い物を経験させよう」と思ってくれるか
(しかし新品はもったいないのでやらない、くらいのしっかりさがほしい)
2のように、本人が憧れて、大人の仲間入りをするつもりで購入するか、
がおいらにとっては
大切なプロセス。
もちろん、そのエピソードを心にとめて、大切に長く使うことが重要。
物を持つには、そのプロセスが大切だと思う。
特に高価なブランド物は。
20歳くらいの女の子がエルメス持ってると、「けっ」って思うのは
結局そういうことじゃないの?
そこにプロセスがあれば、好感が持てるでしょ?
マンジロウとおいらは、そこが決定的に違う。
マンジロウはブランド物とされる高級品の、クオリティを重視する。
おいらは高価なものなら、
どうやって手に入れるか、そしてどう使うかを重視する。
ま、おいらは、モンブランなんて持ってないから良さもわからんしね。
マンジロウのモンブラン、
実はずっと
中国製のコピー商品だと思ってたし。
(意外と軽いの、ボールペンは)
結局聞いたことないブランドのお洒落ペンにした。
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