今ゴウは一時保育に通っているのだが、
そこの先生には頭が下がる。
お迎えにいくと、きちんと口頭で今日一日のゴウの様子、
今日はじめてできたこと、がんばっていることを教えてくれる。
おいらと離れてるゴウがどんなふうに過ごしているのか聞くのが
おいらのささやかな楽しみになってる。
トイレトレーニングもこの保育園で始めてくれた。
お昼寝は、添い寝までしてくれる。
幼児3人につき先生が一人つく。
外に出る時は帽子をかぶせてもくれる。
しかもごはんまで食べさせてくれて、
もうめちゃくちゃありがたい。
今年の秋から、ゴウはドイツで幼稚園に通う。
日本の幼稚園とか保育園というカテゴリーはない、と思う。多分。
とりあえず、おいらが好きなので、幼稚園という呼称を使う。
漢字の意味合いでは保育園が好きなんだけども
音が好きなの。ようちえん。
ドイツ、とりあえず一番近い幼稚園に見学にいってみて、びっくりした。
あまりにも、自分の知ってる日本式と違いすぎて。
それでかなりの数の幼稚園を見て歩くことになってしまった。
なんていうのかなあ。
日本の幼稚園でも保育園でも、カリキュラムっていうか、
一日のスケジュールがあるよね?
例えば、ゴウの保育園は、
朝9時半に全員で園庭にでて、体操をする。
それからA組さんはクラスでお絵かき、
B組さんは園庭でかけっこ、
一時保育組さんはクラスでおうた、みたいな感じでばらける。
すべて先生たちが考えた時間割だ。
そういうのが、ドイツの幼稚園には、ない。
一応クラスはある。
多くの場合、年齢ごちゃまぜで、
年上が年下の面倒を見る。
最初のうちはクラスの中で遊ばせるようだが
慣れてくると自由に幼稚園内を行き来できる、というのが
おいらが見学に行った10以上の幼稚園のスタンダードだ。
おいらが受けた印象は、
登園した子供を、「さあ遊べ」と野放しにする、って感じ。
園内には、遊ぶための道具がわんさか。
室内体操室は序の口、
お店屋さんごっこの子供背丈大の凝ったセットや
変身のお部屋としてコスチューム部屋もある。
でもおゆうぎや、おうたや、運動会の練習とかは一切なし。
先生はそれを見てるだけ。
時々部屋を出て行って、タバコ吸って帰ってくる。
(あくまでも個人的な経験ですよ、あくまでも)
結局、ゴウはモンテソーリばりばりの幼稚園に入れることにした。
ここは、子供をよくみてくれてるって感じがした。
園庭に日よけのテントが張ってあったり、
片付けをきっちりしつけたり、
究極的に表現するなら
先生と生徒の愛情のやりとりが存在してる気がした。
他の幼稚園は、
「なんでこの人、保母になったんだろう」と思う人がいたり、
いろんな場所がとってもちらかっていたり
トイレが汚かったりして
預けたくない、と思うことが多かった。
コスチューム部屋は衣装がぼろぼろだったり、
お店屋さんセットはおもちゃが散乱してたり。
一応、決めた幼稚園は、
ピカ一に清潔で、よく整理整頓されており
先生が保護者のおいらよりも子供に注目していて
ゴウと一緒に遊ぼうとしてくれた。
決め手は、どの幼稚園でも警戒ぎみだったゴウが
園庭に自分から走って出たこと。
ああ、ここならきっと大丈夫だな、と思えた。
おいらはモンテソーリの理念が大好きってわけじゃないんだけど
(わかんない人はググってください)
結局は先生たちが積極的なことを気に入ったわけだ。
で、こちらは日本。
先生、めっちゃ積極的!
ゴウの課題を見つけ、それを克服しようとしてくれる。
例えばお昼寝が苦手なこと。
どの絵本が好きか、どの色が好きか、どんな遊びが好きか。
それを毎日おいらに報告してくれる。
ごはんをどれだけ食べたか、
水分をちゃんと取ったか、
おいら以上に気を配ってくれる。
すごいよね。日本。
日本の幼児教育。
ここの保育園にいれたいわ、ほんと。
日本に本帰国する時の、ゴウの日本語能力がまじ不安。br />
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