おいらはドイツでも日本でも入院経験はないのだが、
結構違うらしい、という話を聞く。
今回びっくりしたのは、
マンジロウの終わった点滴が、部屋のゴミ箱に捨てられてたこと。
日本だと医療廃棄物だよね。
針とかはついてないのかな?
もっと観察しておくんだった。
不用意に近寄って、うつったらやだから、
早々とゴミ箱のふたをしめてしまったのだよね。
マンジロウのヘルペスは顔と眼にできていたので
まきちらす菌が尋常でないらしく
ゴウを近づけないように医師から指示された。
予防接種を受けていても、感染る可能性があると。
入院二日目だったか、ピークの時は
マンジロウの顔面はゾンビみたいに腐った肉の様相で
目も白く濁り、もうこのまま戻らないんじゃないかと思ったけど
回復してるからびっくりするね。
看護婦さんはみんなフレンドリーだけど
こっちから言わないと、点滴のスタンドを出してくれなかったり
発泡しない水をくれなかったり、
日本ほどの思いやりというものはない。
おもしろいのは、入院病棟の各階にちょっとした待合室みたいなのがあり
コーヒーや紅茶、スナック、あと花瓶が用意されてる。
病室には水(発泡水もあり)、ジュースが常に補充されてる。
日本ではこういうの、ないよね?今はあるのかな?
よく言われるのは、食事の違い。
ドイツは、当然ご飯ではなくパンが出る。
特に夜は、パンとハムとチーズくらいしかでないとか。
マンジロウの病院は、お昼は豪華で、
一週間分のメニューを自分で選ぶことができる。
ベジタリアン用、とか、低糖食とか、いくつかリストアップされてて
自分で申請するのだ。
週に一日は、豪華なコースも選べる。
一緒にメニューを見せてもらったが
おいしそうだった。
食べる時はもう病院を出てたので味は知らないままだが。
マンジロウが入院した時は、その朝まで結構元気だった。
痛みがあるから、動きは鈍かったが、
ごはんはいつもどおり食べてた。
なので、入院と聞き、
おいらはまず、パウンドケーキを焼いた。
おにぎりだと、ラップで作っても、
ある程度時間が経つと、痛むから、
火を通したものの方がいいと思ったのだ。
夜の分のつもりだったのだが、
病院にいってみると、
マンジロウ、めっちゃ弱ってた。
気持ち悪くて食べられないと言う。
どうやら、点滴の副作用らしい。
仕方ないから、ケーキは近所に配った。
翌々日から食欲が戻ったので
おいらは毎日、夜ごはん用のお弁当を作り続けた。
朝、ゴウを幼稚園に連れて行き、
家に戻ってお弁当を作り、家事を済ませ、
病院に見舞いに行き、
12時までに直接幼稚園に向かう。
はっきりいって、どこにも余裕がなく、
おいらの方が倒れるわ、と思ってた。
しかしおいらはやりとげたわけだ。
10日間の入院だったが、もうおいらはへとへとで、
よくやった自分を褒めていた。
が。
退院したマンジロウは言った。
「俺じゃなくてあいざぁが
なんでそんなに疲れてるの?」
そんなん、言う? 普通、言う?
午後はゴウと遊んで過ごしてたわけだけど
後半は疲れ果てて
またもやゴウをDVD漬けにしてしまうくらいだったのに。
そして極めつけがこれ。
「ほら、あいざぁが、見舞いに3回くらい来てくれただろ?」
はあああ?
ちゃぶ台あったらひっくりかえしたるわ!
毎日弁当作っていって、
毎晩それくっとったんちゃうんか!
こんだけやりがいのない話、しらんで!
そりゃ関西弁にもなるわ!
おいらがさすがに怒ると、
「あーそうだっけ? 記憶が曖昧なんだよねえ」
だったら行かなきゃよかった。
パンくわせときゃよかった。
次の入院は、見舞いにいかないことにします。
途中まで、ドイツの入院生活について書けてたのになあ。
PR