ドイツ人と結婚している日本人女性と何人か知り合いなのだが
多くの場合、アンパンマン問題を抱えている。
子供にアンパンマンのDVDを見せたら夫に怒られた、とか
お姑さん招集の家族会議が始まった、とか。
ドイツ人は口を揃えていう。
アンパンマンは暴力的だと。
そういう視点で見てみると、確かに、アンパンチしすぎ。
うちにある絵本では、バイキンマンが通せんぼしただけで
アンパンチである。
ゴウはよくおいらにもアンパンチしてくる。
確かに、情操教育上危うい気もするが。
でもアンパンマンだよ?
ドラえもんに対して、のびたをダメにすると言ってるようなもんじゃ?
戦隊ものはちょっとなあ、と思うけど
アンパンマン、あんなまるっこい顔だし怖くないし。
バイキンマンも血を吐くわけじゃなく、
ぴゅーと飛んで行くだけだしなあ。
これでダメだったら、アニメの幅、狭まるよね。
アンパンマンが大人気の日本で、
ちびっこが暴力的だと聞いたこともないし、
まあいっかと思ってアンパンマンを禁止はしていない。
やなせたかしさんの思想は理解できるから、というのもある。
けれど、時々考える。
悪だからって攻撃してなぎ倒すのはありなのか?
シリア問題でもそう。
何が悪で何が善かなんて、立ち位置を変えれば全く変わってしまう。
誰が悪か簡単に決められる思考方法は
危険なのかもしれない。
男の子は勧善懲悪が大好きだ。
多面的に物事を見るのはまだ無理だとしても
それができるように導かなくちゃいけないんだな、親は。
ほんと、子育てって荷が重い。
アンパンマンが責められるのは、なんだかショックでした。
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