前回書いたインド人ママのお話。
ゴウの幼稚園は週に一回、森にハイキングにいく。
子供達はそれが大好き。
こんなに寒くなっても重装備で森にいく。
ある日、ちょっと事情があってゴウは森に行かなかった。
森に行く日はいつもより早くに集合して先生が引率して出かける。
ゴウはその時間が終わってから幼稚園に行った。
するとインド人ママもそこにいたらしい。
らしい、というのは、送って行ったのがマンジロウだから。
森に行かない子は、幼稚園でいつものように過ごす。
ゴウはもちろんそのつもりで教室に入ろうとした。
それを捕まえたのがインド人ママだ。
「森にいきたいでしょうゴウ!」
そう言って、マンジロウに森まで車で送るよう要求してきた。
自分たちも一緒に。
そう、彼女は寝坊してしまったのだ。
マンジロウは会社に行く時間だし、
ゴウは森にいかせないつもりだったから
きちんとそれを断った。
そんで帰ってきてからおいらに、
「俺、カースト低かったら断れなかったんだろーなあ」と言った。
うんうん、よかったね日本人で。
後日、おいらは彼女に話しかけた。
うちはゴウをお休みさせるって決めてたのよーとかなんとか。
すると彼女は
「あの後、私はタクシーを飛ばして森まで行ったわ、
40ユーロもかかったわ!
でもあの子が行きたいって泣くから仕方がなかったの!」
そうかそうか、そうなんだーとおいらは同情した。
翌週の森の日、ゴウに聞いた。
「今日、インド人の男の子、来てた?」
「ううん。遅刻してこなかった」
うん、だって、インド時間だもん。
ドイツ時間には合わせられないよね。
森から帰ったら、超荒れた状態で居たそうです。
PR