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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-03

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中学生の時、おいらは英語が大好きでした。

ある日インターナショナルスクールで夏休み講座があることを知りました。

確か受講料は4万円以上しました。

今考えても高額だと思います。

おじいちゃんは何も言わず、そのお金をくれました。


生まれて初めて接するネイティブの英語は、

おいらの概念を覆すものでした。

一週間ほどの短い講座での上達はさほどではなかったと思いますが、

英語への取り組み方はそこで大きく変わりました。


今ここドイツで、たいした不自由なく英語を話せたり、

英語の基礎があるからこそドイツ語が早く身についたことを考えると、

おじいちゃんがおいらにくれたのは4万円というお金ではなく、

生きて行くための知恵そのものでした。



おじいちゃんがくれたものが、

知らないうちにおいらたちを作っているのだと、

今日初めて気づきました。


おじいちゃん、ありがとう。


おいらはおじいちゃんになにかお返しできたのかな。


最期のお別れもできない、

お葬式にも行けない孫で本当にごめんね。

子供ができて

お父さんやお母さんの気持ちが初めてわかったみたいに、

おいらに孫ができたら、

おじいちゃんがどんなふうにおいらたちをみていたか、

どんな孫なら誇りに思ってくれたかわかるのに、

それは随分先のことになりそうです。



でも、おじいちゃんが喜んでくれることはわかるよ。

みんなで賑やかに美味しいものをたべること。

焼肉がいいね。

おじいちゃんが噛み切れる柔らかい上等のお肉。



ゴウにおじいちゃんのことを話したら、

「ばあばあちゃんと一緒にいるの?」

と言いました。

そうだよ、とおいらは答えました。


おじいちゃん、おばあちゃんによろしく。

きっと耳はよく聞こえるだろうから、

いろんな話をしてください。



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四人いたじいちゃんばあちゃんが、全員いなくなってしまった。














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お久しぶりです
ご愁傷さまです。素敵なおじいさまだったんですね。物をプレゼントするのは簡単だけれど人自身を育てる知恵や経験を授けるのは難しいことだと思います。あいざぁさんがスクールに通わせてもらったことも
そしてそのことをこんな風に思っていることも今ドイツでご活躍されていることもきっとおじいさまは誇りに思ってらっしゃるのではないでしょうか?
meim 2013/12/09(Mon)19:37:37 編集
ごぶさたです。
優しい言葉をありがとうございます。まああんまり活躍はしてないんですが、誇りに思ってもらえるように生きて行こうと思います。つながっていくんだなあ、と。こんなふうに。
【2013/12/10 07:57】
ありがとうございます
おじいさまから本当に受け取っていたものが
お金ではなく生きていくための知恵であったと
いう一節が心の深くにグッときました。
そんな風にあいざあさんが受け止めてくれていることを
おじいさまは本当に嬉しく喜んでおられるでしょうね。
改めて与えてもらったものへの感謝を振り返る機会を
いただいた気がします。
ありがとうございます!
トロン 2013/12/10(Tue)10:02:15 編集
こちらこそ
こちらこそそんな風に言ってもらえて、嬉しいですトロンさん。ありがとうございます。
でもおいらはじじ不孝ですけどね。せっかく産んだひ孫にもろくにあわせてあげられなかったし。いろいろ後悔します。
【2013/12/11 16:26】
御愁傷さまでした
じいちゃんばあちゃんズのファンです。
あいざぁさんが中学生のころの、一夏のインターナショナルスクールでの英語受講の費用をおじいさまにだしていただいたことを覚えているのって素敵だなと思いました。
あいざぁさんのおじいちゃんおばあちゃんのお話はいつも暖かくてとっても好きです。
おじいさまのご冥福をお祈りします。
sawara 2013/12/10(Tue)15:34:27 編集
本当に
ありがとうございます。あっちでもワイワイガヤガヤやってそうで、覗きに行きたくなりますよ。
【2013/12/11 16:27】
素晴らしいおじいさまですね
おじいさまとの素敵な思い出のお話ですね。
こうして代々伝わっていくものの大切さをひしひしと感じます。
あいざぁさんが講習のお金をご両親でなくおじいさまに頼めたという関係性が本当に素敵です。
4人ご祖父母様がいらしたのは幸せなことですね。
私は両親ともに親を早く亡くしているので4人誰にも会っていません。
でも祖母が婚約の際に祖父から貰ったという珊瑚のかんざしをペンダントにして持っています。そんなものが大事に思える齢になりました。
そちらはもう寒さが厳しいことでしょうね。
今後もあいざぁさん視点のブログを楽しみにしています。
ラファエル URL 2013/12/12(Thu)10:20:26 編集
ありがとうございます
代々伝わって行くって、ほんと素敵ですね。珊瑚のペンダント、いいなあ。おいらはそういう物は持ってないので(親族が多いと手元に回ってこない)、憧れます。あ、でもおばあちゃんの辞書類はおいらのもの。辞書はペンダントほど長持ちしないけど。
じいちゃんに頼んだのは母に断られたからです。むりだろうなってドキドキしながら打ち明けたのを覚えてます。
【2013/12/12 18:00】
ご愁傷様です
大変でしたね
あいざぁさんの転機といえるきっかけを作って下さったおじい様だったのですね

生きる知恵、これからはあいざぁさんの番ですね
天国でおばあ様と一緒に見守って下さると良いですね

余談ですが、私も今夏に大嫌いだった祖母を見送り、思いのほか寂しいです
最期の言葉が「ひ孫を!妹の結婚を!」でしたけど(笑)、純粋に出来るならば見せたいと思いましたね…
i 2013/12/14(Sat)15:22:00 編集
ありがとうございます
大嫌いな祖母、って言葉の語感がものすごいインパクトって思うのおいらだけでしょうか。おいらはひいばあちゃんが死んじゃった時、もう嘘でもいいから結婚式あげてあげたかったな。ひいばあちゃんは最期、周りの親しい人の葬式ばっかり続いてて、淋しい淋しいって死んで行ったから、家族が増えるって希望をあげたかった。iさんは優しいですね、好きじゃなかったおばあさんにも、見せてあげたかったんだ。
【2013/12/15 02:48】
プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

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