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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-04

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姉が嫁にいく時、
(彼女にとっては嫁入りではなく「結婚」であるわけだが)
おいらはひとつの使命感にかられた。


姉に、料理を教えなければならないのではないか?


姉がまったく料理をしないのには、
きっといくつか理由があると思う。
そのうちのひとつは、どうも、おいらに原因がある気がしてならない。


お互い小学生だった時、
NHKで「ひとりでできるもん」という料理番組があった。

10歳くらいのぶさいくな女の子が
人形と掛け合いながら、料理を作っていくというものだ。
料理はいつも簡単で、しかも美味しそう。

ある日、姉はそこで紹介してあったクレープを作った。
当然、家族に振舞われる。


それがね…
何に似てるか、というならば、ゴムである。
輪ゴムとかゴムパッキンとかのゴムである。

砂糖をまぶそうが、チョコレートを包もうが、
ゴムはどこまでいってもゴム
食感もさることながら、味がゴムなんだから、
もうどうしようもない。

一口で、家族全員リタイアした。


おいらは、あの材料とあの作り方で、
どうしてこんなゴムが出来上がるのか、
不思議で仕方がなかった。

決して「おいらならもっと巧くできる」というような
傲慢な気持ちではなかったのだが
好奇心で自分でも作ってみた。


これがまあ、あなた、
おいしいクレープじゃありませんか。


この時の姉の衝撃は、想像に難くない。


なんせ、姉の新しいキャラクターが定着した瞬間である。
今までは「頭が良い」の一辺倒だった彼女。
この瞬間に「料理がヘタ。しかもドヘタ」になってしまった。



その後、姉は料理を「不利なジャンル」とみなし、
例えばクイズ番組で頑なに政治ジャンルを避けるように
料理エリアを回避し続けた。
その結果が、「スパゲッティ茹でるのにどうして塩を入れるの?」である。


彼女に料理を仕込めるのは
おそらくおいらしかいない。
母は理論的に料理をするタイプではない。勘が全てだ。
そういう料理は、今更姉にはできない。

でも、おいらも70%は勘…。


勘の何が悪いかというと。

例えば、「目もりつきのナベを買って、
一リットルに対し何グラムの塩を入れてスパゲッティを茹でる」
という説明ができていれば、
姉も困らないのだが。

「これぐらい入れて」というと
まず、姉は混乱する。


その結果、どうなるかというと…

***************************
:妹のレポート:

お姉ちゃんが久々にやっちゃったよ!
今回はとつぜん、スパゲッティを作ったんだって!
お義兄さんはやっぱり今回も止められなかったみたい。残念。

今回はなんと、スパゲッティを塩茹でしたらしいわ。

お義兄さん、パスタソースはきっちり見張ってたんだけど
まさかお湯に大量の塩が入ってるとは思わず
普通に味付けしたら
もんのすごい塩辛かったって!

それでも黙って食べたんだってよ。
偉いよねえ、あのひと。

ちなみにおねえちゃんは、
「塩辛い」って食べなかったんだってさ。


************************

と、こういうことになります。


おいら以上に食いしん坊の義兄。
カワイソウで涙がちょちょ切れます。




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お久しぶりコメントです!
あいざぁさん、すごく嬉しくなるコメントありがとうございました~☆
実生活ではなかなかノロケ話できるような人がいないので、嬉しかったです!
そして私も好きでした…一人でできるもん!そして私は両親から料理が下手と言われ続け、弟が「ウマイ!」といわれていたので、少しお姉さんの気持ちがわかります(笑)
決しておいしいわけでないでしょうに何でも美味しいと食べてくれる彼に感謝です…。
xonxontsetseg URL 2008/07/14(Mon)18:56:41 編集
おひさしぶりっす
そこに愛というトッピングがあれば、なんでもおいしーんじゃないのー?ひゅーひゅー。
おいら、韓国料理大好きです。辛いもの、すきすきー。きっとxonxontsetsegさんも、キムチを漬けるようになるでしょう!
【2008/07/14 23:55】
無題
<10歳くらいのぶさいくな女の子が

番組は、すぐには思い出さなかったんですけど、上の台詞で鮮やかに思い出しました。そんなこと考えもせずに感心しながら見ていた、当時のピュアな私が懐かしいです。

 生まれて初めてみそ汁を作った去年、味噌や豆腐の分量を1グラムまできちんと量りました。ゆで卵も、水の量・ゆで時間を正確に調べるために、PCに1時間向かいました。料理が上手・勘が働くって、スゴい才能と経験が必要なんですよ!

 
Clisson 2008/07/15(Tue)19:52:31 編集
すごすぎます
Clissonさん、さては完璧主義者ですね。多くの人は、経験や勘がなくても、「妥協」という必殺技をつかって「10グラムってこんなもんかな?」とドバーッと味噌を入れたり、「あ、豆腐、ひややっこも食べたいな」という気まぐれによって勝手に増減させます。あなたはすごいです。そんな風にきっちりと物事ができるというのは、これ、才能ですよ。そういう人の方が、むしろ向いてるんですよ。いわゆる料理研究家は、きっとそういう人たちだろうと思います。
【2008/07/16 00:40】
無題
しつこく再コメント。

 そうじゃないんですよ。本当にみそ汁もゆで卵も、作り方がまったく見当がつかなかったんです。両方とも興味が無かったからなんですが、ゆで卵なんて1時間位茹でてるのかと思ってました。好きなものはテキトーにできるんですけど(レパートリーは限られる)。
 一度作った後は、もう目分量でやるので失敗が常。おかしな事を言うと、私が二度と料理をしないことを知っている夫は黙って食べます。
Clisson 2008/07/17(Thu)22:07:34 編集
しつこくないっすよ
なるほど、限りなく姉に近いです、Clisonさん。姉よりは巧いとみましたが。
ついでに言うと、姉はあまり食事に興味がないようです。特別な記念日や気が向いた時でないかぎり、「おなかが膨れればいい」「必要な栄養素が足りていればいい」と考えています。おいらは毎日好きなものを食べたい人間。くいしんぼうなんです。
【2008/07/18 03:45】
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プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

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