朝、マンジロウがゆうゆうと朝寝坊をし、
顔を洗っておいらの前に現れた。
なんとも満足げな表情だが、そこにチラリと、ほらアレが。
「マンジロウ、鼻毛出てるよ」
嫁ですから、おいら。
夫に鼻毛出してうろつかれてはね。世間体がね。
そりゃーびしっと指摘して、直さなければなりません。
しかしマンジロウはこう叫んだ。
「もういやだっ」
って、もしもし？
なんだか
おいらが嫁として耐えられない女、みたいな言い方じゃん？
鼻毛出してるのはあなたですよ？
とにかく、マジロウはそんな叫びを残して洗面所へ
いじめに泣くヒロインみたいに駆け込んでいった。
しばらくして、マンジロウはなにごともなかったかのように戻ってきた。
鼻毛出してたくせに。
さわやかな朝を再び始めようとしているのだろう、
にこやかに、
ベランダを見ながら深呼吸なんぞしている。
「あれ？ マンジロウ、鼻毛まだ出てるよ」
マンジロウ、鼻をおさえて洗面所へダッシュ。
コントじゃないんだからさ。一回で処理してこいよ。
つーか、一体どんな処理をしてるんだ？
興味がわいてきたので、洗面所を覗いてみた。
すぐにマンジロウに発見される。
「そういうこと、ほんとにやめてっ」
オネエ言葉で叱られてしまった。
ちぇ。はさみで切るのか毛抜きで抜くのか、見たかったのに。
しかし、そんなにいやなら、なんで二回目も出てたんだろう。
明らかに同じ鼻毛だったが。
今日一日、マンジロウ、機嫌悪かったです。
←ほんとは明日書こうと思ってたんだけど、ランキングが上がってて、感動のあまり鼻毛について書きました。おいらの動力源、クリックよろしくお願いします。そしてありがと～♪
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