一緒に暮らしてると避けられない、屁。
あ、今日はこれ一辺倒ですから、こういう話キライな人は明日来てください。
よく聞く話では
「一緒に暮らすんだから、おならはお互い我慢しないでおこう」
とか言うらしいね?
そりゃまあね。
いとしい男の屁なら「んもう♪」くらい言えるかもしれん。
けど、おいら、マンジロウの屁なんて聞きたくもない。
嗅ぐなんて、想像さえしたくない。
それはどうやらマンジロウも同じらしく
おいらたちはおなら協定を結ばずにここまできた。
実は一度だけ、おいら、プッってしたことあるんだ。
マンジロウの近くで。
ほら、思ってもないとこで、いきなり出ちゃうこと、あるでしょ?
あれよ、あれ。
おいらもびっくりしちゃった。
「あ、てへ」
とかなんとか、言ったんだけど、
マンジロウ、完全無視。
「こいつぅ」くらい言ってくれてもいいと思うんだが。
まあ、この事件から、
おいらたちの間では屁はあってはならないもの、という定義が
尚一層確立されたわけなんである。
ところが昨日、おいら、
非常事態に突入。
お通じが滞ることは一切ないおいらが、
一体どういう事情があるのか、この大腸小腸に。
なんと二日も滞っている。
もはやいつどのタイミングで出てもおかしくない、
屁、緊急事態。
むむむ、と感じたら、マンジロウから離れ
こっそりやってみるのだが、
滞っているだけあって、
やはり嗅覚に訴えるものがある。
普段のおいらのプッはくさくないんだよ。
(ねえ、この↑発言、フォローになってるかな)
でも今回は非常事態だ。
押しとどめることさえ難しい勢いである。
夜はコソコソ屁っぴれば済むのだが、
問題は
就寝時だ。
お互いうとうとしている時に
大腸のヤツがおかまいなしにブッとか言い出したら
しかも匂いのおまけつき、
これは一気に屁戦争の危険性が高い。
というわけで、おいら、正直にマンジロウにいった。
「あのね、マンジロウ、
おいら今日、おなかの調子がよくないのね。
プッてしちゃうかも」
一気に、マンジロウの顔色が変わる。
「えっ、そうか、うん、わかった。
プッてするかもしれないんだね」
神妙に頷くマンジロウ。
「仕方ないよ、調子が悪いときもあるからね」
うんうん、と何度も自分を納得させるマンジロウ。
愛し合わない夫婦の間では
やはり屁は大きな問題なのだ、とおいらも再認識。
「でね、マンジロウ、もっと大きな問題があってね。
ちょっとね、
クサイの」
はっと息を飲むマンジロウ。
「そうか、クサイのか…」
マンジロウの、
いつもはヨーロッパマーケティング戦略を練っている
灰色の脳細胞が動き出す。
マンジロウはじっと考え込んだ。
なんだろう、今日はソファで寝るとか言い出すのかな。
と思っていたら。
「わかった、おれ、
プッて聞こえたら息を止める」
こうしておいらたちは屁防止協定を結び
めでたく就寝したのでした。
あ、ちなみに、屁はでませんでした。
今朝渋滞も解消したので
屁戦争の危機は去りました。
めでたしめでたし。
自分でもなんでこんな自虐ネタを書いたのかわかりません。おいらの勇気にクリックプリーズ
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