友達から簡潔なメールが来た。
1Q84の続編、読みたいか。
いつもなら
「あーもしかして送ってくれるってことかな。
送料高いからなあ、悪いなあ。断ったほうがいいよなあ」
と考えるおいら。
こっちだって、金さえ出せば、手に入るわけだし。
(おいらはそんな金出す気はさらさらないんだけども
手に入ることにはかわりない)
でも。
今回は即答してしまった。
読みたいです。
だって読みたかったんだもん!!
そしたらやってきたよ!
火山灰の影響で遅れること数日。
(まさかおいらが火山灰の影響を受けるとは)
ライターなんて職業についていると、
「作家は誰が好きですか?」
なーんて聞かれることもある。
文章で生計を立ててるんだから、
文学にも詳しいだろうっていうことなんだろう。
ここで村上春樹、なんて答えたら、
意外性もなにもあったもんじゃない。
そんなの誰でも好きに決まってる、
あんた本当にライター?って相手も思うだろうな。
だからおいらは
幸田文とか仁川高丸とかジョン・アーヴィングとか答えてきたわけ。
でもやっぱり春樹が好き!
いや、別に何が何でも一番好き、ってわけじゃないよ。
たださ。
新刊でたら読みたい、って思うよね。
で、1Q84 BOOK3の感想ですが。
BOOK1,2より面白い。
うーん、今までの春樹作品の中で一番面白い、って
言っちゃってもいいかも。主観的感想として。
おいらが一番好きだったのは、
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドだったんだけど。
1Q84は、上を行った気がする。
登場人物たちが、ちゃんと血が流れ、体臭もする人間のように
感じられる。
春樹作品の登場人物って、おいらはなんとなく、
春樹の世界観にぴたっとくっついたシールみたいに
感じることが多かった。
もちろん魅力的な人物ばかりなんだけど、
世界観の奥深さと比べると
人物が2次元という印象だった。
奥行きがないってわけじゃなく、現実味がないっていうのかな。
でも1Q84には、その感覚がない。
すっと受け入れられる。
これは作品のせいではなく、おいらの変化なのかもしれない。
あるいはドイツという異国で読んでいるからかもしれない。
(春樹調)
本を読んでいると、ゴウは怒る。
怒られても無視してると、一人で遊ぶようになってきた。
良い変化だ。
なのでおいらは家で1Q84を読み、
散歩中にゴウが眠ったら1Q84を読み、
ゴウを寝かしつけて1Q84を読んでいる。
なもんで、もうすぐ読み終わってしまう。
あーもう残念!
丁寧に丁寧に読んだのに、あっという間だよ。
これ読み終わったら、何読もう…
読み終わったら感想を書こうか。いやもう要らんか。
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