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お育ちのいい夫にてこずる妻日記。エコだったり毒舌だったり。

2024-03

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マンジロウはアメリカに20年住んでた。
もう、ほんとアメリカ人。
永住権も持ってるしさ。

今日、奴は
「日本はそろそろ、捕鯨なんて恥ずかしいことを
やめるべきだ」
と言いやがった。


「それはどうしてですか?」

と上品に聞いてみた。
ほんとはかなりイラついてたけど、
けんか腰になるとマンジロウはすぐ切れる。


「まず、絶滅に瀕していること。
外交上、国際的に非難される行動は避けるべき。

そして、なにより
鯨は賢いから、食べるなんておかしい」


くじらはかしこいからたべるな

あほかっ


じゃあなにか。
牛はバカだから食べていいのか。
食べるために生み出してるから、食べていいのか。

それよりむしろ、
世界中の草を食い尽くそうとしている牛こそ
食うのやめたほうがよくね?



はっきりいって
「鯨は賢いから食べちゃだめ」 って

すっげえアホ発言だぞ。

こんなのが自分の夫かと思うと、恥ずかしいわ。

絶滅の危機に瀕している。
これにも諸説あるよね。
元々日本人が捕鯨していた種類の鯨は数が増えて
食物連鎖を乱しているという説もある。
鯨は行動範囲が広いから、正確な数も把握できない。
このへんは、専門家じゃないから何も言えんが

よその国の食い物にいちゃもんつけるからには
それなりの証拠があるんじゃろうな


と啖呵くらいきりたくなる。


外交上のカードという考え方は、嫌いではない。
でもそれ以前に、我々は自国の文化を尊重すべきでないか?

日本の捕鯨の歴史は、それほど長くはないはず。
近海では捕れないし
黒船が来るまでは、遠くへ漕ぎ出す船もなかったから。

それでも、鯨を食べる文化は育ってた。
鯨はどこもムダにされなかった。
油も、ひげも、うんちまで大切に利用された。
どれだけ感謝されただろうね。
どれだけの人間が救われただろうね。

今は鯨を食べなくても生きていける。
絶滅しかけているというのなら
食べなくても、もちろん、構わない。


だが。

他国の文化を「品性がない」と差別蔑視非難するのは
マジに品性がなく
野蛮で下等な行動だ。

例えば、
どこかの国が鯨を食べていても
おいらはそれを尊重する。
国際的なルールを守っているならば、
どのように手に入れて食べていようと構わない。

おいらがイカっているのは
自国が責められているからでは、ない。
だから商業捕獲を開始したノルウェーを責める気もない。


ドイツ人はウサギを食べる。

あるドイツ人のご夫人がウサギの捌き方を
詳しく数名の日本人に教えてくれた。

ある日本人が悲鳴を上げた。

こういう行動がおいらは嫌いだ。

自分の好き嫌いや感情の前に
相手に対する敬意を持つべきだ。
食べ物は特に嫌悪感が先走りやすい。
でもそれに振り回されては
「理性が低い下等な人種」になってしまう。

鯨は賢いから食べちゃだめとか言うな。
その言葉の意味をもう一度考えてみろ。

って、マンジロウに言えない。
言ってもいいけど、不機嫌になられるのが、
もうホントめんどくさい。
おいらが一番恥ずかしい人間だ。




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プロフィール
HN:
あいざぁ
性別:
女性
自己紹介:
ドイツ在住、細々とライター業。
海外転勤につられて、まんまと策略婚。
夫との育ちのギャップに窒息寸前。


夫:マンジロウ。日本人だがアメリカ人的思考。
息子:ゴウ。幼児。

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