おいらとマンジロウは
何度も書いてきたように、
熱烈Loveアモーレな関係ではないので、
結婚を決めたときに、お互い条件を出した。
おいらは、日本のおっさんたちが、
自分の嫁さんの悪口をいうのが大嫌い。
結婚は地獄だ、とか、うちの嫁はどうのこうの、とか。
まず、愚痴る男が嫌い。
それも、大して親しくも無いおいらに、
自分が選んだ伴侶の悪口を言う神経がわからない。
ビジネスの関係者に伴侶の悪口を言うのは
「私は人間を見る目がなく
いつも身近にいてくれる人物とさえコミュニケーションが取れず
常に円満な解決法が見出せない、
能力の無い人間です」
といっているに過ぎない。と思っている。
大抵の場合、おいらはその奥さんなる人物を知らず、
またその後も知り合うことがない。
にもかかわらず、その人物の悪口を聞かされるわけだ。
それがどんなに酷い奥さんでも、
おいらはおっさんを軽蔑する。
こんなおっさんが幸せになるはずがなく、
そしてその嫁さんも夫を好きで居られるはずがない、と思う。
長い年月で情熱が冷めたとしても
我々は良いパートナーだ、というフリくらい、すべきだ。
それが相手への敬意であり、感謝であり、礼儀だ。
というわけで、おいらが出した条件は
おいらの知らない人に、
おいらの悪口を言わないこと。
どんな奥さんなんですか?と聞かれたら
顎が外れるほど褒めちぎれ。
それが本心ではなくとも。
というものである。
マンジロウはアメリカ生活が長く、
彼も「日本の男性はなぜ妻をよく言わないのだろう?」
と考えているタイプだったので
この条件はすんなり受け入れられた。
で、マンジロウが出した条件は何かというと。
ゴキブリは、自分で退治してください。
マンジロウ、
ゴキが出たらおいらを置いて逃げる気満々。
ゴキ、っていうだけで「おうっ」って目をつぶってうずくまるヘナチョコにクリックプリーズ。
PR