友達へのメッセージ

去年、卵巣と卵管を取った友達がいる。

同い年で、美人だ。（これって重要な情報でしょ？）


長く付き合ってる彼氏がいて、何度かプロポーズもされてる。

その度に、笑ってとりあわなかった。

「子供産めない女なんて、やめときって」



彼女の気持ち、わかる。

結婚して、子供ができなかった、というのは全くなんともない。

でも、子供ができないとわかってて結婚というのは

その時点で引け目があって、

相手はともかく相手の家族とか

悪いという気持ちと、

産めないということを言われるのがいやだという気持ちと

とにかくいやなのだ。というのが、わかる。


でも彼女の場合、片方の卵巣卵管は残ってるから

自然妊娠の可能性はある。

ただ、残った卵巣も出血しつづけていて、

子宮内膜症もおこしていて、

かなり確率は低いということだ、医学的には。



そんな彼女から、久々にスカイプがあった。

「悶々としてたら、スカイプにあいざぁがいたから」

と彼女は言った。



「違うと思ったんだけどね、

なんとなくね、

昔買ったやつの残りがあってね」


はいはい、なんざましょ。

つーか前置き長いな。

さっさと言えよ。


「妊娠検査で陽性が出てる」



(; ﾟ ﾛﾟ)ﾅﾝ!( ; ﾛﾟ)ﾟ ﾃﾞｽ!!( ; ﾛ)ﾟ ﾟﾄｰ!!!



びっくりしたね。こりゃ。



「よかったやん！　おめでとー！」

「なんでよかったんよ！

こんなん、子宮外妊娠かもしれへんよ」


…おいおい。

看護婦の言うせりふか、それ。



あれだね、不幸慣れしちゃったんだね、

幸せなことが起こると、なんか構えちゃうんだね。


「あのねえ。

今、あんたにできたってことはさ、

そんじょそこらの受精卵とはちがうわけよ。

こんな悪条件で誕生してくれたんだよ、根性が違う。


喜ばないようにするのはやめなさい。

子宮外かも、流産するかもって心構えしたってね、

実際にそうなった時の悲しさが軽減されるわけじゃないんだよ。

流産して

「やっぱりね、そうじゃないかとおもってたから、平気」

なんて強がる必要ないでしょ。

一緒に悲しんだらいいじゃん。

だってどうしたって悲しいんだもん、

悲しいって泣くしかないんだよ、そういう時は。

だから今はひたすら全力で喜んで、

さっさと結婚しなさい」


結婚したかったんだよね、ほんとは。

おめでとう。

子宮内膜症にも卵巣の炎症にも、妊娠出産が一番の薬。

親孝行な子でなによりです。


まずママは、脳内をhappyホルモンで満タンにして、

ホルモンでベビーを助けてください。





　　
なんかまじで嬉しかった。めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう、あかちゃん。