とにかく今のおいらの心理状態からしてね。
マンジロウのためになんかしてあげようなんて
そんな気はまったく起こらない。
ただ、数ヶ月留守にするので、
食材を使い切りたくて
それで煮込みだとかいろいろ作って
冷凍してる日々。
いや、正直にいうと、
やっぱマンジロウのためかな。
マンジロウに対しては、いまだに冷ややかな気持ちだけど
それとは別のところで
同情もしてる。
もとはといえば、
マンジロウ父が強引に決めた里帰り出産。
マンジロウはドイツ食がダメなので(塩辛い、脂っこい、肉だらけ)
ほんと、何を食べて生きていくつもりなのか
さすがに心配になる。
おいらがいなければ、
存分に仕事に没頭できる分、
帰りはますます遅くなるだろう。
近所でそんなに遅くまで開いてるレストランは
飲み屋だけ。
そして必ずドイツ食。
自分で料理をしてくれればいいんだけど
マンジロウはなんのこだわりがあるのか、
料理は一切しない。
ご飯さえ炊けない。
何度も教えようとしたが、逃げる。
ひじきとか豆とかを煮て、
パンを焼いて
ハヤシライスやらカレーやらを作り
うどん出汁もカツオと昆布から取り、
煮込みハンバーグも冷凍した。
大き目の冷凍庫が、ぱんぱん。
なにやってるんだろうなーって
自分でも思う。
マンジロウは大人なんだし
おいらは愛想をつかしてるんだし
ほっとけばいいのにね。
おいらは基本的に世話焼きな性分なので
ほっとけないんだなあ。
でもね、大量の料理を作るのは、楽しい。
いつもより美味しくできる気がする。
おひとよしめ。
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