おいらのいた業界って、一応マスコミ関連だったりするので
業界系のお友達も、いることはいる。
こういう人の特徴として、
人と人を逢わせたがる、というのがある。
「コイツとコイツを逢わせたら面白いことがおきるかも」
というプロデューサー的な発想が
私生活にも影響を与えてるんだと思う。
今回の帰国で、マンジロウとおいらは、その友達に逢うことになった。
(三人だけじゃなく、他にも二人友達が一緒)
彼はいつもと同じように、
断りもなく自分の知り合いを連れてきた。
いつものことなので、驚きはしないのだが、
連れて来た相手にびっくりした。
誰もが知ってる大物政治家のお抱え占い師。
ε=(>ε<) プーッ!! ウソクセー
マンジロウはスピリチャルが大好きなので、
もうガンガン攻めていたが、
彼が興味を示したのは、おいらの方だった。
ま、人を見る目はあるってことかしらん?
おいらは占いって信じてないし、興味もないので、
他の友達と喋ってたんだけど、
相手から話しかけられて無視するわけにもいかないし、
生年月日やら手相やらいろいろ観られたわけ。
そしたらその占い師さんが
「あなたみたいな人を見ると、
やはり運命はあるんだなあと感じますネエ」
と言い出した。
俄然やる気を出すのは
マンジロウである。
ナンノコトッ L(゚ロ゚L ;)(; 」゚ロ゚)」 ドウユウコトッ
「あなたネエ、結婚してよかったですよ。
あなたの星ね、すごく珍しい、とても強い並びなんですよ。
簡単に言うとね、川端康成とか芥川龍之介とかに似てるの。
男だったら、名前が残せたのにネエ。
女性は災難の星なんです。
名前は残せないのに、発狂する運命だから」
∑( ̄皿 ̄;; チョットマテー!!!
あまりのことに唖然とするおいらとマンジロウ。
「でもね、結婚したことでね、
あなたの星の多すぎる「水」をマンジロウさんの「火」が乾かして
陰と鬱から救ってくれてるんですよ。
マンジロウさんも
ムダに火が多かったから
ちょうど使い道ができてよかったね」
事態が把握できずに呆然とするおいらとマンジロウ。
「つまりその…おいらは狂わないで済むってこと?」
「マンジロウさんが一緒だったら、大丈夫でしょう」
マンジロウの行動にいちいちイライラしてる日常からは想像できない。
マンジロウがおいらを救ってるのかあ。
……ほんとにそうかあ?
「それより、子供は男か女かわかる?」
「そういうのはわからない、運命だから」
……ウソクセエ。
「他の男と結婚してたら、発狂してたの?」
「というより、結婚できないでしょうね。
あなた、普通なら結婚できない相だから」
……ウッソでー!
「合う人なんてほとんどいないのに、
それでもちゃんと出会うんだから、運命って凄いネエ」
って彼はニコニコしてた。
頭から信用したわけじゃないけど、
結婚した相手が自分を救ってるんだと信じて生きていけ、という
話のこじつけは、占い師としては正しい行動のような気がする。
占い師ってさ、
本当に運命を読むっていうよりさ、
占ってほしい人の心を支えるのが仕事だと、おいらは思うんだよね。
そういう意味で、
彼はいい占い師だと思った。
(別においらは支えてほしかったわけじゃないけども)
さて、ヒートアップしてるのはマンジロウの方。
「そっかー! あいざぁは俺としか結婚できなかったんだねえ」
と、結婚してやったと言いたそうな口ぶり。
「で、俺の運勢はどうなんですかっ!」
こんなスピリチュアル音痴はほっとけと言わんばかりに体を乗り出すと、
彼はにっこり一言。
「長生きしますよ」
「俺も川端康成とか言われたかったよ…」なマンジロウにクリックプリーズ
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