ヨーロッパでは、クリスマスツリーには生の木を使う。
12月中旬になると
モミの木売り場がいたるところに出現し
売られ放題。
150センチくらいの大きさで、20~30ユーロくらい?
安い。
きっと専門の農家がいるんだろうな…
急いで育てているからなのか
貧相な形のものをよく見る。
先っぽだけがひょーんと伸びて
はっぱがチラチラとしか付いていない。
伝統的には、
23日ごろから飾りつけを始め
クリスマスにはモミの木の下でプレゼントを開ける。
そこから1月上旬のモミの木ゴミの日まで
飾り付けたまま。
モミの木ゴミの日というのは圧巻で
町を歩けば
どんな世紀末かという様相で
道端にモミの木が放り出されまくる。
ゴミ収集車が回収していくらしいのだが
見慣れない人間には特異な光景だ。
で、我が家。
ドイツに暮らして早5年。
一度も、飾り付けをしたことがなかった。
理由は、
「モミの木ゴミの日に捨てそこねたらどうしよう」
というものである。
もしマンジロウが出張だったら、
おいらは一人でそこまで持っていけるだろうか。
玄関の前だとしても
エレベータまで行けるだろうか?
(そんな大きいのを買うつもりなのか?)
それに加えて、
ドイツらしからぬ大量消費スタイルにも
ちょっと進んで参加できない気持ちもあって。
きっと上手に再利用されるんだろうけど
(肥料とかかしら)
どうしてもかわいそうで、
我が家で育ててしまいそうなおいらが怖い。
(根っこ切ってるから腐るんでしょうな…)
でも今年はゴウがいる。
ゴウはクリスマスツリーが大好きで
どこで出くわしてもうっとりと眺め
その飾りの美しさを褒める。
家でも飾ってやりたい親心。←親バカ
で、プラスチックのツリーを買った。
IKEAで50ユーロくらい。
高っ と驚いたけど、
枝ぶりが良かったし
全部の枝が針金入ってるらしく
角度の調節ができるので
まあいいか、と。
でね。
問題の飾りですがね。
おいらは、偉そうなことを毎回書いていますが
こういう飾り付けのセンスは
マンジロウの方が圧倒的に上です。
部屋におく家具の統一感とか配置とか
マンジロウの趣味にまかせきりなわけです。
なので、
ツリーの飾りも彼にお願いしました。
例えばあのガラス球。
色や個数や模様や。おいらもう無理。
適当に安いの買って、
惨めなツリーになること間違いなし。
ライト光らせて、キラキラガラスの飾り、
それがスタンダードというか
それ意外思いつきもしなかったおいら。
マンジロウは、クリスマス市で売っている
精巧な木細工で作られたクリスマスモチーフを使って
シンプルだけど
個性的でかわいらしいツリーを作ってくれました。
本当にね、
本当に素敵だと思うんだよ。
飾りのお値段だけで
300ユーロしてますが。
値札を見ずにガンガン買うマンジロウが心底怖かった。
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