妹はよくおいらに家族レポートを送ってくれる。
前にも書いたハルばあちゃんは、父方の祖母。
うちの店舗の二階に住んでいる。
日中は、ハルばあちゃんも店舗に出てきて、
あいざぁ父母と一緒に過ごす。
「最近、肩こりがひどいの…」
ハルばあちゃんは、とっても真面目。
真面目だから、どんなことでも真剣に考える。
今までこらなかった場所がこる。
体に異変が起こっている。
「癌かしら……」
ヾ(・ε・。)ォィォィ 展開が早すぎるよ。
じいちゃんばあちゃんズはみんな85を超えている。
体に異変がない方が珍しい。
ハルばあちゃんは真面目だ。
真面目だから、ひとつのことをつきつめて考える。
一日中「癌かしら」と言い続け、
とうとうおいらの父(ばあちゃんの息子)の怒りをかった。
(#`皿´) あほかーっ!
なぜか万年反抗期の父。
ハルばあちゃんに、とってもきつく当たる。
自分の息子に怒鳴られて、ばあちゃんはションボリ。
それで終わればよかったんだけど、
真面目だから、
みんなが反対しても全く聞かず、すぐに病院へ。
(頼みの綱の姉は勤務中)
「今まで肩こりなんてしたことがないのに、
急にこんなことになって、どこか悪いんじゃないかと
それこそここ何十年、肩こりなんて記憶になくて
子供を背負って店に出ていた時だって肩こりなんてしてなくて
やっぱりこれだけ痛みがあるって言うことは
単なる肩こりだなんてとても考えられないですし」
年寄りの話は長い。
模範的なお年寄りであるハルばあちゃんの話も長い。
延々説明するハルばあちゃんに、お医者様、一言。
「老化ですね」
Σ(T□T)
永遠の乙女、ハルおばあちゃん、ショックで立ち直れず。
この気持ち、だれかに聞いて欲しい。
でも店では息子に叱られる。
真面目に考えたハルばあちゃん、
倉庫に嫁(あいざぁ母)を連れ込んで
とつとつと愚痴るというアイデアを思いつく。
母が帰宅時に倉庫の前を通ると
ハルばあちゃんが待ち構えていて
倉庫に引きずり込まれるらしい。
アリ地獄ならぬ、ハル地獄。
捕まったら最後、エンドレス。
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