キクばあちゃんは余命3ヶ月の宣告を受けてから
倍以上、生き延びている。
家族はもとより、本人も
「いつ死ぬんだろう…」
と微妙な戸惑いの中、暮らしている。
このたび、キクばあちゃんがおいらに話しかけてきた。
「あいざぁ、あのな、
ばあちゃんな、ここに同居させてもらってからな、
お金が結構かかっとるねん。
病院のお金とかな、食費も渡しとるしな」
ふむふむ、とおいらは親身に話を聞く。
「あいざぁ、ばあちゃんな、
お金が続くか心配やねん」
ふむふむ。
「今な、一ヶ月に10万かかっとるねん。
ばあちゃんな、貯金が400万あるんや。
あいざぁ、あんた頭いいからわかるやろ、
400万あったら、あとどのくらい、いける?」
うーむ。
頭が良くなくてもわかるような気がするが、
ばあちゃんはわからないんだろうか、
一抹の不安が。
しかしここは、ばあちゃんを安心させなければ。
「ばあちゃん、大丈夫やで、
400万あれば、あと3年はいけるから、充分」
つーか葬式代もOKやん、とか思ったおいら。
そしたらキクばあちゃんはこう言ったね。
「なんや! たったそんだけか!」
Σ(゚д゚;) ヌオォ!?
ばあちゃん、末期癌じゃなかったっけ?
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