患うまで、キクばあちゃんはダイエッターだった。
ぷくぷく肥えた福顔の、かわいいばあちゃんだったのが、
脳に腫瘍ができ、その手術で入院してから
ゲッソリ痩せてしまった。
脳の腫瘍は無事に取れたのに
今度は癌。
長生きってするもんじゃないな、っておいらは思う。
闘病して、勝って、やっと食べられるようになったら
あたらしい病気がやってくる。
終わらない無限ループみたいだ。
キクばあちゃんはダイエットに励みながら、
こっそりクッキーをかじるようなばあちゃんだった。
それなのに、もうすっかり食欲を失い、
いつもほんの少ししか食べない。
おやつの時間のこと。
あ「ばあちゃん、おやつに何食べる?」
キ「あいざぁ、うちはおなかいっぱいや」
あ「せやけど、昼ごはんもちょっとやったやん」
キ「あいざぁみたいな若い子にはわからんね。
ばあちゃんみたいになると、食べるのが苦痛なん。
何食べてもおいしくないし、胃が苦しくなるのよ」
あ「ばあちゃんの好きなマリーさん(森永のクッキー)あるで」
キ「あ、それは食べるわ」
今日、おいらは、森永の偉大さを知りました。
ま、意味のない記事ですが。クリックよろしく
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