ゴウを育てていて、ライターにしたいなんてちっとも思わないけど
文章をちゃんと書ける子にしたいな、と思う。
一応、これだと思う絵本は揃えてるけど
そもそもおいらってどうやって文章うまく書けるようになったんだっけ。
(自分で言うかーとおいらも思ったよ。
破綻していない文章が書ける、ってことで)
いや正直なとこ、文章って基本を抑えておけば誰でも書けるんだけど
上手い人は、それが早い。
たいして考えずに書いても文章になるから
作文にしろ小論文にしろ会社案内にしろインタビューまとめにしろ
早く書ける方が断然いいわけ。
もしライターになるならば、
このスピード感は重要。
それはつまり、時給換算した時の差になる。
その原稿を30分で書くのか、二時間かかるのか。
おいらのブログは流し書きだから、
うまかったり、仕掛けがあったりしないのだが
お金をもらう場合は仕掛けもするし
時間をかけだしたら、どこまでもかかってしまう。
書くセンスというものが、ものすごく重要。
文章って基本は模倣だから
やっぱ読むことが重要なんだろう。
それをおとなになってからやっても、時間がかかりすぎる。
だからちびっこの頃から、洪水のように与えるのがいいと思う。
おいらは、10歳まで絵本しか読まない子だった。
母親が、学習障害だと思って担任に相談し、
おいらは、小学校に併設されてた私設図書館の司書さんに
預けられることになった。
読書指導、みたいな?
彼女はおいらに、年相応の本を与えなかった。
だから、学校一本を読んで表彰されるようになった時でさえ、
「かいけつゾロリ」や「ずっこけ三人組」みたいな、
中学年の子が好む本を一冊も読んでなかった。
正確には、読めなかった。
だから絵本しか読んでいなかったのだ。
本は読みたいのに、読めなくて、だから絵本を読み続けていた。
司書さんは、髪が多くてもっさりした印象の中年女性だった。
ろくに会話した記憶はない。
最初に読まされたのは、なんだったろう。
芥川やら漱石、梶井あたりは気づいたら読んでた。
けどさすがに10才では無理だよなあ。
栗本さんとか素子さんも読んだ記憶があるな。
あれは何歳だったっけ?
最初は灰谷さんくらいかなあ、あとは金子、宮沢かなあ。
まあとにかく、おいらは洪水のように文章を与えられ
その全てを飲み込んでいった。
彼女の与えてくれる本は、おいらにとって驚きの連続だった。
もっと読みたいといつも思っていた。
図書室で本を受け取って、
ランドセルを忘れて、本を読みながら帰ったくらいだ。
その中で印象に残っている一冊が、神話の本だ。
イザナミ、イザナギでおなじみの。
スサノオとかヤマタノオロチとかのやつ。
ゴウには早いと思いながら、
前回の帰国で買ってきた。
ゴウには早いと思ってたので、
今まで読んでいなかったのだが、
絵本魔人のゴウは「初めての本がいい!」と言い出し
先ほどこれを読むことになった。
ゴウには難しすぎる言葉遣い、
内容も当然理解できないし
けっこうおどろおどろしいから、説明も気が引ける。
でも読んでて、ああそうだ、なんかこういうの読んだわ、って
懐かしくなった。
あの「読む」ことへの情熱って
なんだったんだろうなあ。
完全な中毒だったわ、あれ。
ゴウもなぜか本が気に入り、
寝付くまでずっと読み続けた。
ゴウが寝たあとも、おいら、読み続けた。
やっぱり、10代前半でがっつり読ませるのは
すごくよかったのだと思う。
そのためには、幼児期から読書習慣をつけさせるのが
得策のような気がする。
でも。
本を読みふける男の子ってどうかな。
それより校庭を走り回って欲しいなあ。
ああ、母心は複雑。
けど、神話はやっといたほうがいいですよ。
日本人のルーツだから。
海外出た時に、説明できないといけないし
結局これは聖書みたいなもんだから
日本人なら知っておかなくちゃいけないレベルのもの。
自分たちの民族の伝承ですから。
上の本は、松谷さんの本の中では好感のもてる文章。
読みやすいです。
難しい用語は説明もあり、
現代の日本の地名と照らし合わせてたりして
理解しやすい。
ま、幼児には向きませんが。
マンジロウ? だれ、それ。
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