後輩から悲痛なメールが来た。
付き合い始めたばかりのカレシを部屋に招き
手料理を振舞ったらしい。
鶏肉のソテー、レモンソース。
それを失敗したらしい。
そんな簡単なもん、どうやって失敗するのか?
「生焼けでした…(+д+)ゲキマズー
でも言い出せなくて、半分くらい食べました」
食うなっ ・△・)ツなまやけたべちゃだめ
その後、結局焼きなおしたものの、微妙な空気が漂ったという。
まあ、半分食える程度の生焼けなら、大丈夫だろうけど。
「どうしたら、鶏肉に火が通ったか、わかるんですか?」
後輩が言うには、おいらを料理上手と見込んでの質問らしい。
んー。
つーか。なんで生焼けになるの??┏┃①。①┃┛??
肉の感触が全然違うじゃん。
火を入れすぎない、っていうのは難しいかもしらんが。
それだって、ずっと付いてればわかるし。
おいらの回答は「何度か焼いて覚えろ」
スパルタすぎでしょうか?
おいら、小さい頃から料理してたし、
貧乏だから1人暮らしでも自炊が原則だし、
料理で悩んだことってあんまりないなあ。
上手いかどうかは別だよ?
自分が食べたいもの、食べたい味を作れるというだけ。
料理人じゃないからね。
昔、別れる時に「お前の料理と別れるのが辛い」と言われたことがある。
別の男の置手紙には
「君の料理は好きだけど、僕は君から離れる」という
どう深読みしたらいいのかわからない一文があった。
マンジロウもおいらの料理は気に入っているらしい。
男を選ぶコツは、自分と同じものを美味しいと感じるかどうか。
実はおいらの姉、超料理下手。
マンガのヒロインかっていうくらい、激マズなものを作る。
おいらの周りで、
食べられないものを作るのは姉だけ。
うちの親が貧乏な原因のひとつに、
子供を全員、大学にやった、というのがある。
姉は有名大学を出て、手に職を持ち、立派に生きている。
器用だし頭もいいんだから、料理なんて簡単にできるはず。
たぶん、嫌いなだけなんだろうな。
おいらが料理してたら、びっくりするようなことを言う。
「ねえ、だしじゃこのはらわた、なんで出すの?」とか
「スパゲッティは野菜じゃないのに、お湯に塩いれるの?」とかね。
ここまでくると野菜は塩茹でするって知ってるだけで奇跡だ。
彼女は頭がいいだけあって、ダンナは料理好きな男を選んだ。
おいらが結婚する時、ばーちゃんが魚の骨抜きをくれた。
それをみて、義兄が「僕もほしいなあ…」とぽつり。
魚までさばくとは知らなかった。
料理が下手、っていうのは、
何かが劣ってるということじゃなくて
単純に
料理するってことが性に合わないんだと思う。
だから、無理して手料理とか作らなくていいんじゃないかな。
好きな人は止めても作るからね。
作らないってことは、好きじゃないんだよ。
義兄なんか、さかんにドイツ料理のレシピを聞いてくる。
おいら、あんなバターと生クリームの塊は作らないってのに。
後輩へ送るべきアドバイスは、
「料理好きな男を選べ」なんだろうな。
とはいえ、後輩も海外転勤アリの仕事だから、
自分で和食作れないと厳しいもんがある。
いっそ主夫になってくれる男を選ぶべきかもしれない。
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