おいらは基本的に子供を欲しいと思っていない人間なのだが、
過去に一度、「この男性の子供が欲しい」と思ったことがある。
おいら史上、もっとも愛したといって過言でない男だ。
でもね。
ゴウと過ごしていると、
誰の子供ってことじゃなく、
いや、誰の子供であろうと、いとおしいなあと、思う。
おそらく、おいらの子供でなくとも、いとおしいだろう。
妊娠中のことや、出産のことを忘れたわけじゃない。
あれは貴重な経験だった。
でも、ゴウがかわいいのは、おなかを痛めたからじゃない。
終わらない夜泣きに、我慢を続けて付き合い、
離乳食作りに心を砕き
毎日だっこして、ほっぺにチュウして、スキスキって言って
泣いたらあやし、
笑ったら喜んで、
そうやって一緒に過ごすことで
愛情が芽生えているのだと思う。
ゴウ以外の子供なんて意味がないと思うのは、
過ごした一年という時間のせいだ。
おいらやマンジロウの遺伝子を継ぐからではない。
一歳おめでとう、ゴウ。
生まれてきてくれてありがとう。

友達が養子を育てることになった。実子と何一つ変わらない愛情が沸くことだろう。
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